下宿人のページ

私のHPには、下宿人が二人います。というか、いました。

1 ワシントン特派員
一人は、ワシントン特派員「稲熊君」です。稲熊君は、私の元部下です。今、ワシントン大使館に勤めています。随時載せますので、乞うご期待。
ワシントン特派員報告終了
このHPを豊かにしてくれていた、ワシントン特派員が3年間の勤めを終えて、帰国しました。よって、特派員便りも終了します。ありがとうございました、稲熊君。(2005年4月17日)
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2 肝冷斎主人
もう一人は、中国古典に興味を持っていて「肝冷斎主人」と名乗っています。彼も元私の部下です。著作の一部を載せます。絵も彼の作です。長編がいくつもあるのですが、HPには不向きなので、短編を載せます。画像の処理は、渡邊IT技官・清重IT技官の協力を得ています。
肝冷斎は、自らHP「肝冷斎雑志へようこそ」を立ち上げました。ご覧ください。
(1)地仙ちゃんシリーズ
歌仙ちゃん登場の巻 ②象形文字「チセンチャン」 ③地仙ちゃんの楽器 ④カゼが吹く ⑤フンベツする ⑥清明節 ⑦追い込まれた鬱々庵
(地仙ちゃん旅行編)
チマキの秘密 ②おナカの減った地仙ちゃんはキケン ③食の意味 ④トモにする ⑤カミナリ落ちる ⑥カミナリを拾う ⑦オトコの依頼 ⑧戦士の宴会 ⑨地仙ちゃんのタノシミ ⑩ドンブリはドンブリに非ず ⑪何杯も食べる ⑫タタカイの場にマメはない ⑬とても丈夫な歯のコは何でも食べられる
(戦いの後)
勝敗は時のウンにもよる ②ライバルたちの正体判明する ③ぶすーとする ④市はトゲトゲと関係がある 町と村についても解説する ⑥ボカンと殴る ⑦都会は冷たくてコワい
(到着する)
おうちはブタ小屋? ②ココロにもアラずなのに悲しい
(2)コボルトシリーズ
怒れるコドモたち ②望んでも手に入らないモノ ③精霊の至宝 ④目ざましゲコ ⑤コボルト暦 ⑥大魔ジンの恐怖 ⑦トマト畑のワナ ⑧アナグマ商会あらわる

以下、肝冷斎の自己紹介です。

みなさんはじめましてです。
えー、「世の中は冷え冷えとしているので、志と血は温かくなければならないよ。世の中は忙しく騒がしいので、肝と腸は冷ややかでなければいけないよ」というコトバから肝冷斎と名乗ってから十年以上になります。
明・陸徳明の「酔古堂剣掃」の中のコトバだったと記憶するのですが、もしかしたら違うかもチレません。とにかく物覚えが悪くなってきているので、カナシいことです。間違ってたらごめんなちゃいです。
謝ったので間違っていてもいいでしょう。
で、爾来おりおりに書いた文章を、総体として自ら「肝冷斎文集」と名づけております。昔は古典和歌論やホントの随筆や儒学の紹介文だとかも書いていたのですが、別に内容が大したことあるものでもないので、中年以来、少しでも読みやすいモノを作ろうと思いまして、絵入りのおハナシものを書きためているのであります。
で、今回、「ちょっと敬愛」する岡本教授の御尽力でここに発表の場を得ましたので、掲載作品の簡単な紹介をさせていただこうと思います。

①「肝冷斎文集」の中から、現在進行中の二作を載せてもらうことにしました。一つは「歌仙ちゃんのニホン和歌教室」ですが、これはまだ一回分しかありません。「和歌の精霊」歌仙ちゃんを中心にして日本古典和歌を紹介していこうというものですが、設定その他これから肉付けしていく過程であります。
もう一つは「地仙ちゃんの漢字教室」で、二十回分ぐらいあるうちの一部を入れてもらいまちた~。
地仙ちゃんはチュウゴクの大地の精霊です。無職の貧乏文人・鬱々庵センセイのおウチの裏に住んでいて、鬱々庵センセイの漢字講義を受けているオンナのコです。
ヘビのニョロとサソリのサチョリがコブンです。地仙ちゃんが地主の陳さんのムスコをイジメたので、現在鬱々庵センセイはその責任をとらされて、陳さんから立ち退きを求められている状況にあります。
設定は万暦以降アヘン戦争前の江南地方、ただし王朝名不明、鬱々庵センセイは現代日本のことにも詳しい、といういい加減さです。

文中何の断りもしておりませんが、説文解字、康煕字典、周礼正義などのほか、白川静大先生、阿辻哲夫大先生、林巳奈夫大先生、水上静夫大先生、藤堂明保大先生、諸橋轍次大先生、チュウゴクの王力先生などの学説を参考にしています。中でも白川説がオモチロいので主としてこれによっています。時々わたしの自説が混ざってますので注意が必要ですね。

② チュウゴクとかニホン古典のハナシばかりしていると、オンナのひとには嫌われます。そこで欧州のことも書けるんや~、ということを示すために、別途製作しているのが「欧州奇談コボルトちゃん伝説集」であります。
コボルトちゃんは地仙ちゃんのハトコで、大地母神フレイヤさまのおんムスメゴの西洋の大地の精霊ですが、家出して欧州一帯に出没しています。ゲコ(カエル)がコブンです。
ともだちというかライバルにサラマンダちゃん、ゴブリンちゃん、ウンデネちゃんなどがいます。もう60回分ぐらい書いたのですがアホらしいので少しだけ載せてもらうことにしました。

ちなみにわたしは、岡本教授の本職(?)である公務員業務の経歴中で、かつて部下だったのことのある後輩でございます。先輩があの程度だから後輩はさらに・・・、と想像される向きもあろうかと思いますので、岡本教授のシゴトぶりを知らない学生諸氏及びご家族の方に一言申し上げておきます。
岡本教授は、本来は管理監督・行政実務指導の面のプロフェッショナルでありまして、おそらくその面では現在の我が国でも屈指、というと言いすぎなので、百番目ぐらいには入る「名人」なんでっせ。(とか言っていると傷の舐めあいになりますかね。)

(肝冷斎の著書)
このHPに、地仙ちゃんシリーズなどを連載していた、元下宿人「肝冷斎」が、本を出版しました。
肝冷斎雑志 中国古典うろうろ散歩」(2010年、パブリック・ブレイン)です。表紙を見ると、あの懐かしいイラストが出ています。
本人曰く、「中国古典を題材に、たいへん勉強になる本です。わかりやすくてちょっとひねくれていて、愛らしいカット入り。重要個所は、漢文、書き下し文、和訳も併録しています。「なぜ、大丈夫というのか」「狼狽の由来とは」などなど、30以上の項目があるので、これ一冊読むだけで、賢くなれる・・・かも」
新書サイズで、700円と値段もお買い得です。ただし、一般書店では取り扱ってないので、アマゾンで注文しなければなりません。
なお、肝冷斎は、ホームページの方も休まず、増殖中です。