カテゴリーアーカイブ:仕事の仕方

愛着と評価2

2026年5月29日   岡本全勝

先日愛着と評価を書いたところ、何人から批判が来ました。
「若い人がこれを読むと、ますます結婚しなくなる気がします」とか、「もう一度、評価が変わることもあります」とか。
さらに次のような意見も。
「評価のひとつに、「辛抱」と「あきらめ」がある。結婚という場面では、これらが重要と、追記すればどうですか」

そうですね。
実はこの記事は、「仕事の仕方」の欄に分類したように、男女の関係ではなく職場の関係を念頭に置いて書いたのですが。

愛着と評価

2026年5月26日   岡本全勝

変な表題ですね。「言葉は人をつなぐか、離すか」の続きにもなります。

好きな人や尊敬する人には、愛着を感じます。問題は、その人の欠点を知ったときです。
世の中に完全無欠の人はいませんから、何らかの欠点を持っています。好きになる前や尊敬する前にその欠点を知っていたなら、それを織り込んで好きになっています。しかし、それを知らずに好きになってから、欠点を知ってしまうと難しくなります。
無視して良いような欠点なら問題ないのですが、好きになったり尊敬するようになった理由に関わるものだと、葛藤が生じます。

愛着は主観的なもの、好き嫌いです。他方で、評価は客観的なものです。比較の天秤には乗らないのです。
好きでない人や尊敬しない人なら、問題は生じません。客観的に評価ができます。ところが、好きな人の場合は、「好きだったのに」「尊敬していたのに・・・がっかり」という気持ちが生じます。すると、「好き」から「そうでもない」と心が離れ、さらに「嫌い」にまで下がってしまいます。あわせて、自分がそのような人を好きだったのかと、自分に対する嫌悪感も生じます。
あなたには、そのような経験はありませんか。

短時間正社員の導入を

2026年5月18日   岡本全勝

4月27日の日経新聞に「短時間正社員、育児だけでなく副業・介護でも 企業が優秀人材確保」が載っていました。

・・・「6時間勤務だが正規雇用」というような短時間正社員の働き方が、育児期だけではなく、副業や介護など様々な理由で勤務時間を短縮したい人の選択肢となりつつある。フルタイム正社員と時間あたりの基本給は変わらないのが原則で、時間短縮分以上に収入が大きくは減らず、正規雇用という安心感もある。人手不足を背景に、企業側も優秀な人材を確保するため、制度導入を進めている・・・

短時間正社員は、1週間の労働時間がフルタイムより短い社員です。基本給は労働時間に応じて少なくなりますが、福利厚生は同じ、賞与や管理職への登用に不利にはなりません。
育児・介護休業法に基づくものだけでなく、副業や学び直しなど多様な場合を認める企業も増えています。
企業としては優秀な社員を確保したいのです。

講師の効用

2026年5月17日   岡本全勝

講義や講演は、参加者に、講師の考えていることや経験を伝えることが目的です。それによって、参加者の知識や能力が向上します(するはずです)。ところが、講師にも大きな効果があります。

一つは、頭の中に考えていること、それを整理できることです。わかっているつもりでも、発言骨子を作成すると、いかに曖昧だったかがわかります。何を伝えたいかを考え、骨子をつくることで、頭の中が整理されます。わかっていること(わかっているつもりのこと)と、相手に伝えることとは、まったく異なります。

二つ目は、どのようにしたら、相手に伝わるかを考えることです。骨子に整理しても、それを話しても、相手に伝わるとは限りません。相手に伝えることと、相手に伝わることとは、異なります。
限られた時間内に、どれだけのことを伝えるか。工夫が必要です。人間の頭は、3つまでしか覚えることができません。
時間があればたくさん伝えることができるわけでもありません。人間の集中力は限られています。そしてしばしば、参加者は講師の話に興味を持っていません。職場研修は、このようなことが多いです。「人事課に言われて参加しました」とか。どのようにして興味を持ってもらい、伝えたいことを持って帰ってもらうか。これには、場数を踏む必要があります。

一方的に話すのではなく、参加型の講義にすると、参加者の注意も高まります。そして質問を取ると、何が理解されていて、何が理解されていないかがよくわかります。参加者が何を知りたいのか。その目線で考えると、良い内容になります。

いかに伝わっていないか、それを確認する方法があります。終了後に参加者の感想・評価を聞くことです。よくわかっている参加者もいますが、まったく伝わっていない参加者がいて、がっかります。
みなさんも、講師の機会があれば、どんどん引き受けて経験を積んでください。決して、無駄になりません。また、下手な講師を見て、どこが悪いのかを分析してください。

定例と企画、異なる仕事

2026年4月22日   岡本全勝

拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』61ページで、課の仕事を進行管理の観点から3つに分類しました。
1 毎年処理しなければならない定例業務
2 今年中に処理しなければならない重要課題
3 臨時、突発に入ってくる案件

このうち、3の臨時案件は予測が立たず、また、いつまでに何をしなければならないかはわかりません。それを除くと、1の定例業務と2の重要課題とに分けることができます。

この二つは、課長としての管理の方法が異なるとともに、担当職員の仕事の進め方も異なります。
1の定例業務は、まずは決められたとおりに実行することが重要です。決められたとおりのものができていたら、合格です。窓口業務や統計作業はこれに当たるでしょう。知恵の出しどころは、より効率化できないかという工夫です。
2の重要課題は、多くの場合は前例通りや去年通りにはいきません。企画立案、その実行という要素があり、それは1の定例業務にはないことです。どのように進めるかとともに、どのような成果がでるかによって、評価されます。

意外と、この二つの違いが、理解されていないようです。若手公務員が、1の仕事から2の仕事に移って、戸惑うことが多いようです。公務員にも評価制度がありますが、この2つの仕事の区分を明確にせずに実施されている場合があるようです。
この二つの違いは、課長が仕事と部下を管理する場合も、異なってきます。それは、前掲書61ページ以降に書いてあります。