カテゴリーアーカイブ:2017年~海外旅行

2026年オランダ・ベルギー旅行2

2026年4月26日   岡本全勝

2026年オランダ・ベルギー旅行」の続きです。
歳を取ったせいか、経験を積んだせいか、旅行をしても「新たな発見」「驚き」を感じることが少なくなったようです。かつては、景色を見ても店を覗いても、発見がありました。写真も撮りました。

近年は、写真を撮ることがなくなりました。まず、写真機を持っていきません。私はスマートフォンを持っていないので、それでの撮影もしません。
写真を撮らなくなった理由は、たぶん次のようなものです。
一つには、どのような景色を見ても感激しなくなったことです。きれいな街並みは、日本にはないものです。お城や名所も。しかし、よく似た景色をすでに見ているのです。ある人が言っていました。「テレビで見たわ。番組の方が、詳しく見せてくれて解説してくれる」と。もちろん、実物と映像とは違います。
もう一つは、写真を撮っても、後で見ないことです。特にデジタル写真になって枚数が増え、ますます見ることがなくなりました。そしてこの歳になると、自分の顔を見てもねえ・・・。キョーコさんは写真を撮るのも、写るのも好きです。私は、景色を目に焼き付けるようにしています。必要なときは絵はがきを買います。

景色とともに、食事にも感激しなくなりました。たいがいのものは食べたことがあります。その土地土地の名物は「なるほど」と思うことがありますが、びっくりすることはありません。そして欧米の食事は、単調でかつ盛りが大きすぎます。途中で飽きてくるし、食べきれません。
日本食の繊細さには勝てないでしょう。日本食は、世界に誇ることができる料理です。欧米人が日本食の良さを知ったら、好きになると思います。これから、世界中で日本食の店が増えるでしょう。今は、ラーメン屋と寿司屋ですが。フランス料理店とイタリア料理店が世界中にあるように、日本料理店も世界を席巻してほしいです。普通の家庭料理から高級な懐石料理まで。うどんもおいしいですが、あの出汁の味はわかるかな。和菓子も。
料理など日本らしさを、世界に売り込みましょう。これまでは、西欧のものをありがたがって輸入していましたが、彼らも日本の良さを理解できるようになりました。日本を訪れる人も増えるでしょう。急速な観光客の増加は困りますが、世界的な観光地は客であふれています。

ベルギーは、数多くの種類のビールが有名です。息子に薦められ、日本でもベルギービールを飲むことがあります。度数が強く、独特の味わいです。今回も現地で、昼夜に違った種類を飲みました。これは良かったです。世界のお酒が日本にも輸入されていますが、味が違うように感じます。お酒は現地で飲むのが一番ですね。

次にお土産です。かつては職場や知人に配るお土産を買って帰りましたが(半ば義務でした)、最近はそれもしなくなりました。旅行会社が、海外で買ってこなくても、日本でお土産を売ってくれました。大昔は、海外旅行に行くときは餞別ももらいました。今回の旅行前に「ベルギーはチョコがおいしいですよね」と土産をそれとなく催促したみなさんにも、買ってきませんでした。すみません。
私は、記念になるようなもの(小さな文鎮に使えるようなものなど)と絵はがきを買います。今回は適当なものがなく、オランダで地元で売っているチーズ(塊)を買ってきました。いくつか買うと重いのですが、スーツケースに入れて。ベルギーはチョコレートが有名なので、これも有名店でなく、スーパーで安いのを買いました。オランダはダイアモンドの加工で有名ですが、これは店にも行かず、買っても帰りませんでした。小さくて軽いのですが(苦笑)。
あとは、美術館の切符ですかね。きれいなので、本のしおりとして使っています。思い出にもなります。

2026年オランダ・ベルギー旅行

2026年4月24日   岡本全勝

4月17日から24日まで、オランダとベルギーに行ってきました。パック旅行で、効率的です。今回も私はキョーコさんの後ろをついていくだけ、スーツケースを引っ張る係です。この時期のオランダは寒いのですが、チューリップを見たいとのことでした。アムステルダム、ブリュッセル、ブールージュ、アントワープ、ハーグ。
ルーベンス、レンブラント、フェルメール、ゴッホの絵をたくさん見てきました。日本で見たことのある絵もあって、日本に「出稼ぎ」に行っていることがよくわかります。今回も「日本に貸し出し中」の絵がありました(笑い)。

事前の天気予報は、曇りや雨が多かったのですが、雨は1度だけ、それも短い時間でした。朝晩は予報通り寒かったです。5度くらい。昼は15度くらいですが、風があると体感温度はもっと寒かったです。冬の服装です。
チューリップは見頃でした。そして、桜(八重咲き)がたくさん咲いていました。チューリップ公園にも、戸建ての庭にも。日本から持ち込まれたようです。

今回のツアーの参加者は5組の夫婦10人で、私たちを含め高齢者ばかり。なんと、高校の10年先輩がおられました。話しているうちに、わかりました。日本でも会うことはないのに。さらに、奥さまは、キョーコさんの高校の先輩。こんなこともあるのですね。
余裕のある行程です。朝昼晩三食を食べると、苦しくなります。ふだんは、こんなに食べていませんから。で、数回食事を抜きました。そして、日本の方が、おいしいものを食べることができます。お風呂も、トイレ(ウオッシュレット)も、日本が良いです。
どの観光地も、たくさんの観光客であふれていました。そして、高齢者がほとんどです。他人のことを言えません。
前回の海外旅行で学んで、タッチ式のクレジットカードを持っていきました。ほぼすべて、それですませました。現金が必要だったのは、お城のトイレで、おばさんが「キャッシュ・オンリー」と、50セントを徴収していました。前回の残りのコインで払いました。紙幣は一度も使うことなく、それをくずす機会もなかったです。添乗員さんと「これから、コインはどのようにして手に入れるのだろうね」と悩んでいました。
物価は高く、概ね2倍以上です。円の価値と日本の経済力の低下を実感します。

飛行機は、行きは北極圏回りで14時間。シベリア上空を通る経路に比べ、2時間半くらい余計にかかります。困ったものです。帰りは南回り。ロシアとイランを避けて、黒海上空を通る経路です。こちらは13時間。
海外では、NHKニュースをインターネットで見ることができません。これは不便でした。

この間に掲載されたホームページの記事は、事前に書いて予約しておいたものです。また、連載原稿も事前に書きためて、編集長に提出して行きました。パソコンは持っていくので作業はできますが、そんな気にはなりませんね。電子メールで、いくつか仕事を処理しましたが。

2024年イギリス旅行4

2024年9月29日   岡本全勝

2024年イギリス旅行3」の続きです。
旅行中、私以外に、中折れ帽などソフトハットをかぶった人を見かけませんでした。ホテルのドアボーイが山高帽をかぶっていたのと、王宮の職員が制服として白い平らなハットをかぶっていた(赤い襟の黒い制服とともに格好良かった)のを見たくらいです(2006年の経験)。
ホテルなどで、「いい帽子をかぶっていますね」と声をかけられました。「イギリスでは帽子をかぶった人を見ませんね」と言うと、「そうだ」と返事がありました。ウエストミンスター寺院(教会では帽子を脱ぎます)の入り口では係員が、帽子を褒めてくれた後、少し考えて「アメリカのギャングを想像する」と言われました。「ちがう、日本の紳士だ」と言ったら、「イエス」と笑っていました。

旅行とは、知らない土地を見ること、その歴史を知ること。そして、非日常を楽しむことです。
イギリス史については、「覇権国家イギリスを作った仕組み」で紹介した、近藤和彦著『イギリス史10講』(2013年、岩波新書)が一番の入門書でしょう。
かつては、知らない土地と料理がうれしかったです。ホテルの宿泊も。ところが、最近は、非日常を楽しむというより、日常の良さを再確認するために行っているようです。
何と言っても、おいしいのは日本料理。お酒を飲みながら、キョーコさんの料理を味わうのが一番です。そしてお風呂に入って、畳の上の布団で寝ること。

8日間も日本を留守にするので、事前にこのホームページの記事を書きため予約投稿しておきました。連載原稿にも、めどをつけて行きました。
パソコンを持っていき、電子メールのやりとりをしました。これは便利です。原稿のゲラの確認は、イギリスまで追いかけてきました。右筆さんに手を入れてもらった原稿の確認も。ただし私は、長い原稿の確認は、集中できる環境で、紙でないと見落としが多いので、最終確認は日本に帰ってからです。飛行機の中ではすることがないので、原稿を加筆したり本を読みましたが、ホテルではそんな気にはなりません。

8日の留守の間に、新聞が貯まっています。目を通し、気になる記事を切り取る作業を続けています。

2024年イギリス旅行3

2024年9月27日   岡本全勝

2024年イギリス旅行2」の続きです。
今回は、伝統的な建築物と、田舎の風景を楽しむ企画でした。
若いときにロンドンで、テムズ川の支流で小さなボートで川下りをし、マナーハウス(領主の館)の芝生でビールを飲んだことがあります。もう一度、あのようなのんびりした経験をしてみたいと思っていました。できれば、ナロウボートで運河を巡るとか。原稿の締め切りに追われる生活と、私の性格では、無理ですね。

コッツウォルズのマナーハウス(Charingworth Manor House)は、都市型ではなく、田舎の領主の館でした。広々とした牧草地の中にあります。いつ頃まで邸宅として使われていたのでしょうか。いつ頃にホテルの改装したのでしょうか。よく保存されています。石造りの家は壁や柱は壊れずに保たれるのでしょうが、木造の家もよく残っていますよね。シェイクスピアの生家とか。
湖水地方のウインダミア湖のほとりにあるホテル(Lakeside Hotel Windermere)もよかったです。もっとも、継ぎ足しをして拡張したらしく、初日の部屋は広いのですがたどり着くまで長い廊下と階段の上り下りが大変で、翌日は部屋を変えてもらいました。

建物では、ウインザー城、バッキンガム宮殿、ロンドン塔、ウエストミンスター寺院を見学しました。これらの紹介は省きます。
ブレナム宮殿は、チャーチル首相の祖先が国王から拝領した建物で、臣下の建物なのに「宮殿」と呼ばれるようです。とんでもない大きさです。そして周囲に広がる敷地も。
チャーチル首相は、スペンサー・チャーチル家の次男の長男なので、相続権はありません。しかし、実家であるこの家で生まれました。チャーチル首相の生まれた部屋や展示室もあります。「チャーチルは身長が150センチだった」との表示がありました。インターネットで調べたら、いろいろありますが168センチくらいだったようです。へえ。

コッツウォルズや湖水地方で、なだらかな丘陵、広がる牧草地を、車窓や船の上から楽しみました。高速道路の両側に広がる牧草地では、ところどころで羊と牛と馬が草を食んでいました。高速道路をまたぐ跨道橋を、羊の群れが渡っているのも見ました。
改めて、イギリスは広いなあと感じます。日本の方が面積は広いのですが急峻で、なだらかな風景は少ないです。傾斜地でも水田を切り開いたの、棚田のような風景になります。それはそれで美しいですが。牧草地や小麦畑に比べ、水田が多くの人を支えたので人口密度が高く、イギリスのようにのんびりしていないのです。

もし私が中世のイギリスに生まれ変わったら、どんな生活をしていたのだろうと、想像してみました。農夫かな、羊かな・・・。「その4」に続く。

2024年イギリス旅行2

2024年9月23日   岡本全勝

2024年イギリス旅行1」の続きです。
いつものことながら、行った初めの数日は、時差に慣れるのに困ります。
観光地で歩く以外は、バスに乗っています。向こうの料理を食べていると、太ります。ふだんでも、若いときのようには食べたり飲んだりできなくなっているので、食事もお酒も控えめにしています。2日ほど辛抱すると、時差も気にならなくなりました。

食事について。
林望(リンボウ)先生に「イギリスはおいしい」の著作があり、私も楽しく読みましたが。今回、「これはおいしい」と思った料理は、なかったですねえ。肉料理、脂っこい、量が多い・・・。太りました。ビールはそれぞれのホテルや店が出すものを選びましたが、それなりにおいしかったです。
日本食がいかに繊細かが、わかります。向こうの料理は、一品(肉、たまに魚)がド~ンと大きく出て、少し添え物があるのですよね。味付けも濃くて単調だし。会席料理や幕の内弁当とは、全く違う世界です。野菜の煮付け、おひたし、煮魚なども。「単品大量、単純な味付け」対「少量多品種、多彩な味付け」でしょうか。専門家はもっと上手な表現をしているのでしょう。それを考えると、日本の主婦と主夫(家庭で料理を作る人)は偉大ですね。

ロンドンにいる知人に、夕食に連れて行ってもらいました。インド料理にしました。中華料理もおいしいとのことですが、それは日本でもよく食べているし。このインド料理は、よかったです。
フォートナム・アンド・メイソンのアフタヌーンティーを、記念に経験しました。味わうというより、雰囲気を楽しむのでしょうね。私は上着に、ネクタイをしていきました。でも、真っ赤なTシャツ・よれよれのジーパンのアジア人もいて、格式は・・・。

湖水地方で自由行動の昼に、何を食べようかと迷いました。すると、うどんを出す店がありました。「Udon Noodle」とあります。小さな店です。うどんも、きつねうどんや肉うどんなどがあり、ほかにカレーライス、牛丼などがありました。
現地の人がやっているようでしたが、味は日本と同等でした。うどんの玉は、どのように調達しているのでしょうか。ネギ、油揚、チンゲンサイも。お茶は、ほうじ茶がありました。
ベトナム人という若い店員が「味はどうか?」と聞くので、「私は日本から来たが、味は東京と同等だ」と褒めておきました。喜んでいました。観光客(アジア系でない)とおぼしき客が次々と来て、流行っていました。うどんは1杯、12ポンド~13ポンド。1ポンド200円で換算すると2500円ほどです。ロンドンには、丸亀製麺のほか、韓国系と英国系のチェーン店のうどん屋があるとのこと。

お金について。
円が安くなったことを実感します。物価は、日本の2倍ですね。
現金を使いません、というより使えません。有料トイレなども、タッチ式のクレジットカードです。食事でお酒を追加する際にも、バーカウンターに行って注文し支払おうとすると、「端末機にカードをかざせ」と言われます。
私のクレジットカードはまだそれに対応していないので、差し込んで暗証番号を入れます。何かと不便です。タッチ式のクレジットカードは、日本のスイカがどこの店でも使えると考えれば良いので、今後普及するでしょう。
地下鉄は、専用のカード(オイスター)です。タッチ式のクレジットカードが使えるとのことですが、専用のカードだと割引が大きいのです。
なので、両替していきましたが、使ったのはティップと硬貨が使えたトイレ(珍しい)くらいでした。紙幣は出番なし。「その3」に続く。