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- 2024年7月21日予告、7月30日PHP総研フォーラム「官邸の作り方」に出演します。
- 2023年12月5日連載「公共を創る」目次7
- 2021年9月20日「明るい公務員講座」3部作の解説
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仕組みの解説と機能の評価3
「仕組みの解説と機能の評価2」の続きになります。「仕組みの解説と機能の評価」の問題については、その前に「仕組みと運用の実態との違い」の議論があります。
連載「公共を創る」第32回「社会的共通資本 憲法と文化資本」で、「この国のかたち」を理解するために、政府、世間・個人の3つの分野ごとに、骨格(法や制度)、実態(運用)、基礎(意識と生活)を、表にして整理しました。
この国のかたちをつくっているのは、国民の意識であり慣習です。そこには、変わるものと変わらないものがあります。民主主義や資本主義などは制度(仕組み)であり、それを動かすのは、国民の意識です。仕組みを輸入しただけでは機能しなかったり、意図と異なった運用をされたりします。
民主主義でいえば、代議制民主主義の運用も、先進各国でも異なっています。二大政党を意図した小選挙区制度も、日本ではイギリスと同じようにはなりませんでした。
政治を教える際に、政治制度だけでは不十分で、その実態を教える必要があります。比較政治学でも、制度論だけでは、各国の違いが見えてきません。そして、憲法が変わらなくても、戦後日本では政治だけでなく、人権の内容も変わってきています。憲法の条文を解説しているだけでは、それは見えてきません。