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古典を並べただけでは文学史ではない
間違っていたら、ごめんなさい。
「文学史」とか「××文学入門」と銘打っているのですが、中身は古典や有名な小説の羅列だと思うことはありませんか。「思想史」「哲学史」も同様です。哲学者や思想家の著作を並べただけ、というものが多いと思います。それはそれで意味があるのでしょうが、それでは「文学全集(簡略版)」、「思想家著作(概要)一覧」ですよね。
歴史学だと、各年の事実を羅列した年表や年代記です。それも歴史学の一つでしょうが、読んでも面白くないです。そして何より、「一枚に簡潔にまとめよ」と言われても、羅列ではそれを要約できません。
何が起きたか、何をしたかではなく、思想家や小説家が、置かれた条件の中で何をやったか、何をしようとしたのかを知りたいです。さらに、社会にどのような影響を与えたかです。
もう一つは、支配者の行動を記録しただけでは、歴史や政治史になりません。哲学者の著作を紹介しても、その時代の思想史とは言えないでしょう。庶民が何を考えていたかを無視しては、思想史にならないと思います。
ジェニファー・ラトナー=ローゼンハーゲン著「アメリカを作った思想 ――500年の歴史」(2021年、ちくま学芸文庫)を読みながら、考えました。この本については、別途紹介したいと思います(いろいろ忙しくて・・・)。