カテゴリーアーカイブ:著作と講演

連載執筆状況

2019年9月29日   岡本全勝

連載「公共を創る」の第20回から第23回の4回分が、ゲラになりました。これで、10月を乗り越えることができます。
ようやく、第1章が終わり、次から第2章に入ります。当初の粗々の構想では、第1章は3か月程度で終わる予定だったのですが。書いていくうちに、次々と書きたいことが浮かんできました。それでも、活字になってからも、「あれも書くべきだった」「おっと、これも忘れていた」と気づきます。

常にぼやいていますが、毎週の連載って、結構な重労働です。
書きたいことは頭の中にあり、いくつかの断片はこれまでに印刷物になったり、このホームページに書いたり、私のパソコンの中にたまっています。しかし、それを皆さんに読んでもらえるような形にするには、大変な作業が必要です。
短い、ええ加減な文章は、毎日このホームページに書いているのですが、それとは違います。

その章の構成を考える。各部分を文章に仕上げる。それらを論旨が通るように並び替える。小見出しをみてその節で言いたいことを言えているか確認する・・・。そのくり返しです。形の違うレンガを焼いては、積み上げて、きちんと収まるか、外から見てきれいかを確認する。それを何度も繰り返しています。

書き上げると、独りよがりになっていないか、右筆に見てもらいます。いつも、原文に目を通して、鋭い指摘と加筆をしてくれる右筆には、感謝です。

連載「公共を創る」第19回

2019年9月28日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第19回「哲学が変わったー成長から成熟へ 自立への支援」が、発行されました。

大震災からの復興に際して、住民や事業者に様々な支援を行いました。行政だけでなく、民間による支援もたくさんありました。
町の復興には3つの要素(インフラ、産業、コミュニティ)が必要だと指摘し、それぞれに取った手法も説明しました。今回は、その手法を実施する際の「実務的手法」を説明しました。

支援するには、まず問題点を発掘する必要があります。お金や物なら届ければすむのですが、課題解決の支援では、そうはいきません。現場では何が課題か、また何を支援してもらえるかがわからないのです。
現場に行って、話を聞いて問題点を見つけ、それにふさわしい支援者と支援方法を考える必要がありました。人による、継続的な支援が必要です。

そして、被災者にしても事業者にしても、自立してもらうことが目的です。
補助金で経営が成り立っているようでは、復興したことにならないのです。売り上げが回復しないと、復興にはなりません。
心に悩みを抱えた人、両親を亡くした子供。この人たちに、どのような支援をすればよいのか。
専門家による継続的な支援が必要です。これが、難しいのです。

講演会、話したいことと聞きたいこと

2019年9月27日   岡本全勝

ありがたいことに、いくつも講演の依頼が来ます。都合のつく限り、お応えするようにしています。
私に依頼が来る主題は、大震災と復興、明るい公務員講座のほか、最近だと連載「公共を創る」に関するものが多いです。

何回か話していると、話の型ができます。何をどのように話すかです。レジュメのほか、配付資料、投影資料、さらに時間配分や折り込むエピソードなどです。
その都度、聴衆の関心や主催者の意図を確認して、ズレがないように心がけています。「明るい公務員講座」でも、さまざまな注文があります。若い職員向け、管理職向け、仕事の進め方、働き方改革などです。
また、同じ内容を伝えるにしても、しゃべる、白板に書く、図にして説明する、関係の画像を投影するなどの方法によって、観客の食いつき方や理解度が変わります。ここが、話術のみせどころです。

ところが、やってみないと分からないこともあります。聴衆の反応を見ながら話すのですが、寝かさないようにするだけでなく(苦笑)、どこでみんなの反応が良いか、目が輝くかを探っています。ここは受けるだろうと話した内容が、意外と受けなかったり。こんなことに反応してくれるのだと、驚くことがあります。
私が「話したいこと、伝えたいこと」と、聴衆が「聞きたいこと」聴衆に「受けること」は、時にずれるのです。

また、後から、受講生の評価を送ってくださる主催者もいます。もちろん、そこは「礼儀をわきまえた記述」になっていて、ひどい評価はありませんが。
「ここが面白かった」「ここが役に立った」という記述も、私には役に立ちます。次回は、それを念頭に、話しの組み立てを変えたり、内容を修正します。

財務省研修所で講演

2019年9月24日   岡本全勝

今日9月24日は、財務省研修所に呼ばれて、上級管理セミナーで講演をしてきました。100人の本省と地方機関の管理職が、聞いてくださいました。
主催者からの要求は、「管理職は日々、職場管理で苦労をしている。サバイバルという観点から話して欲しい」でした。
で、表題を「管理職のサバイバル術ー地雷原を進む」としました。なかなか刺激的な表題です。

管理職になると、仕事を進めるという前向きな話とともに、組織に起きる嫌な仕事の対応もあります。後者は、体系だって教えてもらうことがありませんが、今や必須科目になりました。かつては、「不祥事は起こさない。起こさないようにしましょう」と教えました。しかし、起きることを前提にしなければならない時代になりました。
その事情と、具体例として、苦情対応と不祥事のお詫びについて、私の経験を話してきました。
自分で言うのも変ですが、40年間の公務員生活で、いろんな「えらい目」にあい、いろんなお詫びをしてきました。霞が関でも、有数の経験者だと自負しています。多くの案件はマスコミにも載り、秘密ではないので、話すことができます。記録にとって欲しくない内容も、話してきました。参考「お詫びのしかた

そのような経験はない方が良いのですが、そうもいきません。自分は地雷を踏まなくても、部下が踏んでしまうのです。
その時に、私の話を思い出して、「全勝さんに比べれば、たいしたことないなあ」と、冷静に対応してもらえれば、私の講演は成功です。

拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』は、主に新任管理職向けの教科書です。連載「明るい公務員講座 中級編」には、『管理職のオキテ』に載せていない、より上級部分があります。いずれ、「明るい公務員講座」第4弾として、本にする予定です。

連載「公共を創る」第18回

2019年9月20日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第18回「哲学が変わったー成長から成熟へ 公共を支える民間」が、発行されました。

前回まで、復興での企業やNPOとの連携について解説しました。今回は、復興に限らず、「公共を創る」という観点から、民間の役割、民間との連携を議論します。
企業の社会での役割は、社会貢献活動(慈善事業、メセナなど)、CSR(会社が持つ技能を使っての社会貢献)、そして本業の継続があります。最近では、社会起業家も生まれています。
しかし、まだまだ企業やNPOの能力は知られておらず、活用されていません。近年、自治体と企業が連携協定を結ぶようになりました。この動きが進むこと、そしてもっと企業の持っている能力を活用することを期待します。「補足