年別アーカイブ:2026年

昭和100年記念式典

2026年4月29日   岡本全勝

今日4月29日は、武道館で開かれた昭和100年記念式典に出席しました。式辞の後は、音楽演奏でした。これは良い企画だと思います。昭和と言えば「サザエさん」の主題歌かなと思いましたが、1曲目は「上を向いて歩こう」でした。最後はたぶん美空ひばりさんの「川の流れのように」だろうと思ったら、これは当たりました。三波春夫、村田英雄、島倉千代子、谷村新司、山口百恵さんが出てきませんでした。あなたなら、どんな曲が思い浮かびますか。
式が始まる前に、昭和時代の風景が写りました。しかし、式では、昭和天皇の肖像も出てこず、戦前、戦中、戦後、高度成長期の景色も出ませんでした。

昭和の64年は、前半の20年(戦前戦中)、後半の44年(経済発展)で大きく違います。そして100年というと、その後に平成と令和(停滞期)があります。
明治100年という区切りもありました。「明治百年記念式典」。1968年、東京オリンピック(1964年)と大阪万博(1970年)に挟まれた、高度経済成長のまっただ中でした。この年に西ドイツを抜いて世界第2位の経済大国になりました。1967年には人口が1億人を超えました。私は13歳、中学生でした。まだ世間がよくわからない子どもでしたが、世間では日本が100年かけて、世界の大国になったのだ、豊かになったのだという感慨があったのだと思います。
その明治100年に比べると、昭和100年は「どんな時代だったか」とは言いにくいです。あなたなら、何を思い浮かべますか。

その後、近くにある国立公文書館の「昭和の日本人とフロンティア―南極・深海・宇宙への挑戦―」へ。公文書の展示の前に、映像があります。NHKが協力したらしく、これは見応えがありました。お勧めです。5月24日までやっています。
南極探検のところで、置き去りにされ生き延びた犬(タロとジロ)の写真があります。ほかに、猫も行っていたのです。知ってましたか。

縮む夫婦の年齢差、1歳以下が半数

2026年4月29日   岡本全勝

4月11日の日経新聞に「縮む夫婦の年齢差「1歳以下」が半数 半世紀で縮小、価値観の近さ重視」が載っていました。

・・・夫が妻より数歳年上なのが当たり前、妻が年上の「姉さん女房」は珍しい――。そんな夫婦像も今は昔、過去半世紀で夫婦の年齢差は大きく縮まった。背景には何があるのだろうか。

厚生労働省の人口動態統計で夫婦の年齢差(初婚同士)を見てみると、1970年時点で最も多かったのは「夫3歳上」(13%)。夫が2〜4歳年上の夫婦が全体の4割近くを占めていた。一方で2024年のデータを見ると、最多は「夫婦同年齢」の23%で、「夫1歳上」(14%)「妻1歳上」(11%)と続く。年齢差が1歳以内の夫婦が全体の48%とほぼ半数になっている。
1970年時点で全体の1割に過ぎなかった「妻年上」の夫婦は26%まで増えた。29歳以下の男性の32%が年上の女性と結婚しており、若い男性ほど年上の妻と結婚する比率が高くなっている。

「20世紀に多かった『年上男性婚』の急減が、婚姻全体の減少にもつながっている」と指摘するのは、ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャーの天野馨南子さん。ここ数年、日本の年間婚姻件数は50万件ほどと、ピーク時(1972年)の半分以下になっている。
こうした変化の背景にあるのは何だろうか。天野さんは「若い世代の理想の夫婦像が、親世代や勤務先の経営者の世代と一変している」ことを挙げる。

国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、理想とする女性のライフコースとして、出産後も仕事を続ける「両立」と答えた未婚の男女の比率が、出産後に再び働く「再就職」の比率を、2021年に初めて上回った。
かつては収入の少ない若い女性が、経済的安定を求めて年上の男性と結婚し、専業主婦になる傾向があった。ただ近年では「収入の伸び悩みが長期化し、女性が専業主婦になるリスクが顕在化した」と大谷大学社会学部講師(家族社会学)の永瀬圭さんは指摘する。
永瀬さんは研究で、近年は収入が高い女性ほど結婚への意欲も高いことを明らかにした。男女双方が結婚相手に経済力を求める風潮が強まり、女性も自身の収入が低いと結婚へのハードルを感じやすくなったという。年収が近い人と結婚する傾向が強まると、年齢の差も自然と縮まる・・・

2026年オランダ・ベルギー旅行3

2026年4月28日   岡本全勝

2026年オランダ・ベルギー旅行1」の続きです。「今回も「日本に貸し出し中」の絵がありました」と書いたら、福島県の方から、「福島に来ています」とのお便りをもらいました。
福島県立美術館に、クレラー=ミュラー美術館の名品が来ているのです。「夜のカフェテラス」「自画像」「アルルの跳ね橋」など。こんな目玉作品を貸し出すのですね。
14時間も飛行機に乗って(高いお金を払って)行ったのに、見ることができなかったのです。お好きな方は、ぜひ日本で見てください。

買ってきたチーズは、おいしいです。日本酒のつまみによく合います。自分で運んできた(直輸入)と思うと、重かったことも良い思い出です。

孤立死2.2万人

2026年4月28日   岡本全勝

4月15日の朝日新聞に「「孤立死」2.2万人 昨年 死後8日以上で発見」が載っていました。

・・・自宅で亡くなった一人暮らしの人は昨年1年間に全国で7万6941人で、このうち死後8日以上が経過して見つかる「孤立死」の目安とされるケースは、2万2222人だった。年間を通じた統計は昨年初めて取りまとめられ、今回が2度目。警察庁が14日、発表した。

昨年、警察が取り扱った死者は20万4562人だった。このうち一人暮らしで自宅で死亡した人は、4割近くを占める7万6941人(前年比921人増)だった。
一人暮らしで自宅で死亡した人を年代別に見ると、10代以下57人、20代753人、30代975人、40代2382人、50代7568人、60代1万4183人、70代2万4416人、80代以上2万6445人。年代が上がるごとに人数は増える傾向の一方、15~64歳の現役世代は2割以上を占めた。

死亡推定日から発見されるまでにかかった日数別では数日以内に発見される人が多い。当日か翌日に見つかる人が2万8398人、2~3日が1万5865人、4~7日が1万456人だった。
死後8日以上が経過して発見された2万2222人のうち、7割超は65歳以上だった。また、死後1カ月以上が7148人、1年以上も208人いた。

「孤独死・孤立死」の実態把握を進めてきた内閣府の作業部会は「8日以上」を「孤立死」の目安としている。発見される前の7日間は誰とも接触する機会がなく、社会的な孤立が推認されるなどとして位置付けられた・・・

新・官僚の類型

2026年4月27日   岡本全勝

連載「公共を創る」第253回で、かつて議論された「官僚の類型」に言及しました。識者によって異なるのですが、官僚の思考と行動を次のように分類します(例えば、真渕勝著『官僚』(2010年、東京大学出版会)。
「国士型官僚」=官僚が国家を背負っているという自負心を持ち、国家のあるべき姿を考えて仕事をする。
「調整型官僚」=本来政治が行うべき利害調整や政治家同士の調整までも官僚が担う。
「吏員型官僚」=政治家の下で官僚の自立性を守るために必要最小限の仕事だけをこなす。

長屋聡執筆「官僚制の変容と若手官僚」(季刊『行政管理研究』2025年9月号)には、これに加えて、次のような分析も書かれています。
・・・さらに近年の官僚の状況と意識を考えると、官僚が政治の下請けになっている点に着目すれば、下請け型と名付ける(田中秀明「官僚たちの冬」)ことも可能であろうし、若手官僚は民間への転職も視野に入れている点で勤労者型といった表現も取り得るかもしれない。これらの変化は、政党の優位、右肩上がりの経済社会構造の終焉、負の配分の行政、官における自律性・当事者性の低下などの時代背景を投影したものととらえることができよう。
ただし、これらの類型はあくまで中央官僚の理念型としての一般的な類型化であろう。官僚個人に着目すれば、場面により、複数の類型の顔を見せることもあろうし、政と近接する幹部職員について見ると、現状では国士型はほとんどおらず、他方吏員型の行動に終始するだけでは幹部職員としての職責は十分果たし得ないように思われる・・・

ある人に意見を求めたら、自分の経験を踏まえて次のような類型もあると、笑いながら指摘してくれました。
「ひまわり型」=上司や親元の方だけを見ている。「コバンザメ型」とも言います。
「玄関先掃除型」=仕事が自分の所に来ないことに最も注力する。