財務省研修所で講演

今日9月24日は、財務省研修所に呼ばれて、上級管理セミナーで講演をしてきました。100人の本省と地方機関の管理職が、聞いてくださいました。
主催者からの要求は、「管理職は日々、職場管理で苦労をしている。サバイバルという観点から話して欲しい」でした。
で、表題を「管理職のサバイバル術ー地雷原を進む」としました。なかなか刺激的な表題です。

管理職になると、仕事を進めるという前向きな話とともに、組織に起きる嫌な仕事の対応もあります。後者は、体系だって教えてもらうことがありませんが、今や必須科目になりました。かつては、「不祥事は起こさない。起こさないようにしましょう」と教えました。しかし、起きることを前提にしなければならない時代になりました。
その事情と、具体例として、苦情対応と不祥事のお詫びについて、私の経験を話してきました。
自分で言うのも変ですが、40年間の公務員生活で、いろんな「えらい目」にあい、いろんなお詫びをしてきました。霞が関でも、有数の経験者だと自負しています。多くの案件はマスコミにも載り、秘密ではないので、話すことができます。記録にとって欲しくない内容も、話してきました。参考「お詫びのしかた

そのような経験はない方が良いのですが、そうもいきません。自分は地雷を踏まなくても、部下が踏んでしまうのです。
その時に、私の話を思い出して、「全勝さんに比べれば、たいしたことないなあ」と、冷静に対応してもらえれば、私の講演は成功です。

拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』は、主に新任管理職向けの教科書です。連載「明るい公務員講座 中級編」には、『管理職のオキテ』に載せていない、より上級部分があります。いずれ、「明るい公務員講座」第4弾として、本にする予定です。