10月4日の日経新聞キャリアアップ欄は、「雑談上手は聞き上手」でした。
・・・雑談の目的は「面白い話をする」ことではありません。相手との人間関係を円滑にするために、「私は話しやすい人ですよ」「私はあなたに興味を持っていますよ」と伝えることが目的です。それには自分が話すより、相手の話を聞くことが重要になります。つまり、相手にたくさんしゃべってもらうことが雑談を成功させる秘訣なのです・・・
・・・「相手にしゃべってもらう雑談」の極意は2つ。
1つ目は「話がうまい人」ではなく、「話しやすい人」を目指すこと。2つ目は、相手と対等に話そうとしないで、相手に教えてもらう姿勢で話をすること・・・(2016年10月6日)
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アメリカの古書店
先日本屋を覗いたとき、何かのテーマ展示で見つけ、気になったので、買いました。「まあ、読まないだろうけどなあ」と思いつつ。寝床と新幹線で、一気に読みました。面白いです。お勧めです
ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン著「古書店巡りは夫婦で」(邦訳1999年、早川ノンフィクション文庫)です。
夫婦の作家が、古書集めに引き込まれるお話しです。初版本を中心に、ただし高価なものは選ばない。そのあたりが、私たちも「ついて」行けます。ピーター・メイルの「南仏プロバンスもの」の路線と言ってよいでしょうか。表紙も、それに近いです。
古書を知ろうとしたら、古書店事情とか古書の手引きなどの概説書やハウツー本の方が手っ取り早く、全体を知ることができるのでしょう。しかし、門外漢にとっては、生身の人間それも素人が苦労しながらその世界に入っていく小説(ノンフィクション)がわかりやすいですね。ノーベル賞級の研究の概説書より、その先生の回想録の方が取っつきやすく、わかりやすいのと同じでしょう。
もっとも、出てくる古書のいくつかは、ディケンズ、マークトウェインなど私にもわかるのですが、知らない作家が多く、またアメリカの古書店はちんぷんかんぷんです。アメリカの古書業界の事情がよくわかります。結構面白いですよ。インターネットが発達した現在は、少し変わっているかもしれません。
さて、そこは本を読んでいただくとして。本筋とは異なり、気になったか所を、備忘録として書いておきます。
・・・(古書店の)キャビネットの側面は鉛筆のようなかたちをしていた。二本の鉛筆には、それぞれ2B or Not 2Bと彫ってあった・・・p272
もちろん、シェイクスピアのハムレットの名文句、To be or not to be のもじりです。
離れて住む93歳の父親(?)と電話での会話から。
・・・わたしにとって最高のたのしみは、毎朝、仕立てのいいスーツに着替えることだな。サミュエル・ジョンソン博士いわく、衣服は人を作る。その言葉はたぶん正しいと思うよ、うん。だから、わたしは毎朝スーツに着替える。もう耳にたこができているかもしれないが、世の中には朝食の席に半ズボンで出てきたり、シャワーも浴びずに出てきても平気な人間がいる。それがまちがいというつもりはないが、ナンシー、きみならわかってくれるだろう。なによりも最高なのは、早起きをして、さっぱりした体になり、ドレスシャツとシルクのタイと仕立てのいいスーツに着替え、すてきな朝食をとること。量はさほど多くなく、コーヒーとオレンジ・ジュースとバターを塗ったトースト、それに卵をひとつ。食事のあと、ゆっくりと腰をおちつけて、ウィンストン・チャーチルの本を読む・・・p15
NPOで働く
勤務時間外に届く仕事メール
7月11日の日経新聞夕刊くらし欄「繋がらない権利ある? 勤務時間外に仕事メール受信」が、興味深かったです。古い話ですみません。切り取ってあった新聞記事が、半封筒にたまっているので・・・。
場所と時間を選ばずに仕事ができるスマートフォン。便利ですが、まだ「試用期間」のようで、生活になじむには試行錯誤中です。
例えば、これまで問題になったのは、勤務時間内にされた私的なインターネット利用です。
今回問題になったのは、勤務時間外の仕事メールです。仕事を終えて帰宅してからも、職場からのメールが追いかけてきます。「在宅勤務制度」の範囲ならわかりますが、家でくつろいでいるときなどに仕事のメールが来ると、困りますよね。「残業代払え」という職員もいるでしょう。
送られてくるメールには、どうしても早急に読んでもらいたい、そして返信が欲しいメールと、明日でもよいけど送っておくというメールがあるでしょう。とはいえ、受け取った職員は、読んでみないとその判断が付きません。
・・・過剰労働につながるとして手を打つ企業も出始めた。ジョンソン・エンド・ジョンソンはグループ4社で午後10時以降と休日の社内メールのやりとりを14年7月に原則禁じた。管理職や役員も例外ではない・・・
詳しくは、原文をお読みください。
独創的開発とプロジェクトの管理
読売新聞8月5日の解説欄、米本浩一・九州工業大学教授の「衛星開発の管理体制を強化」から。宇宙観測衛星のいくつかの失敗を取り上げたあと。
・・・背景には、衛星や探査機が大型化して巨大プロジェクトになっているのに、それに見合う管理や運営が行われていないことがある。
JAXAの宇宙科学研究所の源流は、1955年に長さ約20センチのペンシルロケットを発射した東大の研究所にある。以来、研究者の自由で独創的な発想でプロジェクトを進めてきた。
ただ、研究者はモノ作りや品質を管理したりする面が弱い。それを製造企業が先回りして助け、両者が一体となってやってきた。その際、契約をいちいち交わさず、担当者間の口約束ですませるなど、小回りのきくやり方が採られた。
衛星や探査機が小規模だった時は、このやり方がうまくいった。だが、大きくなるにつれて、歯車がきちんと回らなくなった。契約を交わし、互いに確認しながら進める必要がある・・・