4月29日から、奈良の実家に帰って、本の整理をしてきました。これまで読んだ本を、住まいが狭いので、実家に預かってもらっていたのです。家を建て書斎を造ったことを機に、引き取ることにしました。実家の本棚や廊下に積み上げた段ボール箱から、出てくるわ出てくるわ。数年前に一度、整理して読まない本は捨てたのですが。それでも、とても東京の書斎に収納できそうもない量なので、思い切って捨てることにしました。
大学時代の教科書は思い出深いものもありますが、時代遅れになっているし、見ることもないので処分。政治経済・評論のたぐいも、時代遅れになったので処分。同時代のルポルタージュは、10年経つと歴史文書になってます。自民党政権・官僚もの・中国ソ連分析など、この10年に時代が大きく変わったことを痛感します。文化人類学・自然科学なども、泣く泣く処分。中身を見だすと情が移るので、「えいやっ」と捨てました。大学時代のノートや、駆け出しのころ勉強した地方行財政のノートも、「こんなこともあったなあ・・」と思いつつ、処分。まあ、よく取ってあったものです。
段ボール箱にして20箱を残すことにして、10箱を捨てました。やれやれと思ったら、弟が「まだ倉庫にあるよ」。なんと、15箱ほどが隠れていました。そちらも、10箱を残し、5箱を処分。でも、合計30箱も残りました。1箱に40~50冊入っているとして、1,200~1,500冊。文庫本と新書もあるので、冊数にするともっと多いでしょう。同じく、捨てた分が600~750冊となります。これじゃ、とても書斎の棚に、入りそうもありません。もう一段の削減が必要です。
大学時代から数えると、18歳から51歳まで33年間。年間50冊(週に1冊)買ったとして、1,650冊。それ以上の割合で、買っていたということですね。おっと、このほかに東京の書斎にすでに入っている分もありました。よく読んだ、いえ正しくは、よく買ったものです。2日間がんばると、肩や腰が痛くなりました。本って、重たいので。でも、思い出は、もっと重いかも。
「身の回りのこと」カテゴリーアーカイブ
植木
拙宅に、椿と夏椿を植えてもらいました。狭くて庭はないのですが、玄関脇に左右に2カ所、少しだけ土を確保しておきました。建築士さん・庭師さんと相談して、赤い椿と白い夏椿を植えることにしました。桜は無理としても、梅を植えたかったのですが、横に広がる木はそれだけの空間がないのであきらめました。書斎の窓には梅が合うじゃないですか。学問の神様は天神様、とくれば梅ですもの。
書斎と椅子
新居顛末記
かばん
業務用の鞄を買い替えました。今まで使っていたのは、平成4年に大臣秘書官になった際、新しくしたものでした。通勤・官邸・国会が主たる活躍の場所ですが、国内はもとよりカンボジア、ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国と出張の際も連れて行った働き者でした。軽くて柔らかく、持ちやすく使いやすい、お気に入りでした。いよいよくたびれてきて、やむなく引退に追い込まれました。まだ捨てるには忍びなく、「歴史の目撃者」「産業遺産」として保管してあります。
控えに持っていた皮の書類鞄を、レギュラーに昇格させたのですが、これは高級でしっかりしているので、国会を走る回るのにはやや堅すぎるのです。私の要求は、軽い、柔らかい、持ちやすい、A4の書類を入れた封筒が何枚か入る、小物(手帳、財布、名刺入れ、鍵、筆入れ)や商売道具(幹部職員録、国会議員便覧、国会日程表、法案一覧など)が整理できる、すぐに書類が出る、開けなくても少しの書類は(後ろのポケットに)つっこめる、です。お客さんの前で、すぐに書類が出てこないと困るのです。
お店にはたくさん鞄が並んでいるのですが、この条件に合うのがなかなかありません。アタッシュケースは、重い、堅い、書類がすぐに出てこないので不採用。軽い鞄でも、口がファスナーなのはすぐに書類が出てこないので不採用。ダレスバッグなどしっかりした鞄も、重くてだめ。ブランドものの多くは、格好は良いが、後ろにポケットがついていない、ついていてもファスナーがついていてじゃま。取っ手のデザインは良いが、持ちにくいのはだめ。前に覆い被さるふたの部分が長い(大きい)と格好は良いが、書類を出すのにじゃまで不採用。トートバッグにした先輩がいます。これは出し入れに便利です。ただし私のように財布なども入れるには、ふたができないので心配です。ようやく妥協できるのを見つけました。手にしっくりなじむには、少し時間がかかるでしょう。