カテゴリーアーカイブ:身の回りのこと

中公新書50年

2012年10月28日   岡本全勝

今日、本屋で、『中公新書 総解説目録』(非売品)をもらってきました。たくさん積んでありました。
創刊以来、今年で50年になるそうです。書目は2,189点です。私も高校生の時以来、岩波新書、講談社現代新書とともに、結構お世話になりました。かつては、半透明のビニールのカバーが付いていましたよね。
2009年に『中公新書の森―2000点のヴィリジアン』(非売品)をもらいましたが、これは目録と言うより、識者によるアンケートでした。今度の総解説目録は、品切れのものも含めて、解説付きで載っています。ぱらぱらとめくると、昔読んだ本が並んでいて、懐かしいです。たくさん、品切れになっています。というか、新書という性格なのに何十年も売れ続けている方が、すばらしいことでしょう。

冒頭に、加藤秀俊先生が「創刊のころ」を書いておられます。そこに、中公新書の末尾(奥付の次のページ)に付いている「刊行のことば」(ついてないものもあります)は、加藤先生が32歳の時に書かれた文章だということが、「種明かし」されています。「1冊あたり1円の印税」と提案したけれども、買い切りの原稿料になったと、書いておられます。
・・1冊につき1円というあの冗談が実現していたら、私はかなりの資産家になっていたにちがいない。でも、そんなことはどうでもよい。こうして50年をこえて、なおじぶんの書いた文章が数々の名著の末尾にかかげられていることこそ、わたしにあたえられた最高の報酬だと思っている・・

オードトワレ、ヴィスコンティ

2012年8月13日   岡本全勝

マリア・ベロンチ著『ミラノ―ヴィスコンティ家の物語』(1998年、新書館)を、読みました。少し前に本屋で見つけて、積んであったのですが、寝転がって読むにはちょうど良いので。13世紀末から15世紀半ばまで、イタリアのミラノさらにはロンバルディア地方を支配した、ヴィスコンティ家のお話です。まあ、戦争と謀略の連続ですね。
映画監督のルキノ・ヴィスコンティは、この一族です。自動車のアルファ・ロメオのエンブレムは、この家のマムシ(蛇)を使っているのは有名です。さらに、香水の「ヴィスコンティ・ディ・モドローネ社」は、係累なのでしょうね。
20年ほど前に、香水の専門家に、「日本の男性でも使えるオード・トワレってありますか?」と尋ねて、教えてもらったのが、この会社の「アクア・ディ・セルバ」です。香水は論外としてオーデ・コロンやオード・トワレも、どれも香りがきつすぎます。「これなら、日本の男性がつけても、大丈夫です」と教えてくださいました。
「でも、日本には売っていません」ということで、ヨーロッパ旅行に行く知人に、買ってきてもらいました。「森の水」という名前らしいですが、香りがきつくなくて、気に入ってます。

ユーモラスな小鬼

2012年8月3日   岡本全勝

私の職場の脇机に、小さな仏像の置物を飾ってあります。奈良興福寺の、国宝「木造天燈鬼・龍燈鬼立像」の模型です。お店で見つけ、インターネットで買ったものです。高さ20センチメートルほどの大きさ(小ささ)ですが、なかなかよくできていて、かなりリアルです。時々眺めては、一息ついています。
これまでの職場(個室)には、横山大観の「雨霽る」(もちろん複製)やモネの睡蓮(大判のポスター。20年前にパリから、苦労して持って帰ってきました)などを飾っていたのですが。今の職場には似合わないので、断念。この小鬼なら、許してもらえるかなと。

家は配管だらけ

2009年10月13日   岡本全勝

先日、鈴木博之青山学院大教授の「建築の骨格と循環器」(東大出版会PR誌「UP」2009年4月号)を紹介しました。実はこの論考の趣旨は、建築を、骨格と見るか循環器と見るかの、話なのです。
・・現代の建築にとっての機械とは、構造体を決定する要素であるよりは、建築の内外を制御する技術、古くさい言い方をすれば空調設備、現代風に言えば環境制御技術を意味するであろう。建築における環境工学は、いまや工事費の半分近くを占める重要な技術なのだ。冷暖房、空気清浄化、給排水、照明、音響など、建築の中を駆け巡る血管やリンパ腺などに相当する部分が、環境工学の守備範囲である。建築においては、いまや骨格よりも、循環器、血管といったフローの要素が重要であると考えられている・・
この文章を読んだ時に、「なるほど」と思いました。それと同時に、わが家を立てた時のことを、思い出しました。小さな家の骨組みができたあと、いろんな管が、引かれるのです。電気はもちろん、電話、テレビが各部屋に。そして、水道、給湯、排水管が、台所、お手洗い、風呂に。色とりどりの管が、整然と配管されます。わが家は、家の中にはガスを引き込まず、屋外の給湯器だけだったので、ガス管はなし。その代わり、将来に備えて、インターネットを通す管を、入れておきました。これは正解でした。
これらの配管を見た時、びっくりしました。これだけも、管があるのかと。さらに、道路からわが家に、それぞれの管が接続されます。電線、電話線、インターネット、ケーブルテレビ。空中だけでも、これだけの線が引き込まれました。
家というのは、単なる容れ物ではなく、いろんなサービス供給端末の集まりなのだと、気がつきました。子どもの頃、親類や近所の普請を見ていたのですが、その時は気がつきませんでした。かつて、引き家というのを見たことがあります。おもちゃの家は、ブロックの固まりですが、実際の家は、そうではないのです。動かそうとしたら、いろんな管が邪魔になります。さらに、基礎杭を打ってあるので、とても動かせませんがね。

2008.09.06

2008年9月6日   岡本全勝

東京では、8月下旬に秋のような涼しさになったのですが、その後、暑さが戻ってきました。しかも蒸し暑く。夕方にはしばしば、豪雨になります。今日も、わが家のあたりは、夜になってから雷を伴うすごい雨で、停電もおきました。
夏の初めに、プランターから間引いたアサガオの苗を、捨てるのももったいないので、椿の根元に植えておきました。すると、椿の木にからんで伸びて、椿の枝で大きな花を咲かせています。