「連載「公共を創る」」カテゴリーアーカイブ

原稿は続くよどこまでも~

連載「公共を創る」の執筆を続けています。なかなか集中力が続かず、少しずつ書いて積み上げています。新幹線の中はもちろん、朝早起きしたり、夜異業種交流会の後にと、少しずつ書いています。楽天イーグルスの調子が悪いのも、良くないですね。

全体構成で言うと、第1章1と2は脱稿し、順次掲載されています。ここまでは、私の経験であり、文章にまとめたこともあります。また、その後も、講演会などで話をする際に考えを整理しているので、使える元があります。

第1章3から、1と2を基に考察に入っています。理論編です。これは、難しいです。慶應大学での講義などを踏まえて、書いています。しかし、「未知への挑戦」の部分もあり、難渋します。
自信が無いところは、その分野の専門家に意見を聞きます。できた原案は、右筆に見てもらって、手を入れてもらっています。文章にしてみて、「私の言いたかったことはこれだったんだ」と思うことがあります。考えが整理できたと言うことでしょう。

私の執筆は、『明るい公務員講座 仕事の達人編』に書いたように、いつもブロックの積み上げ方式です。しかし、どのように並べたら、読者にわかりやすいか。論旨が通るか。これが難しいですね。一つの素材が、いくつかの章に関係します。どこで取り上げるのが良いか、悩みます。
時に、いろんなことに発想が及びます。「あれも書いておこう、これも書こう」とです。でも、話題を広げすぎると、趣旨がぼけてしまいます。で、せっかく書いた文章を、泣く泣くばっさり削除します。
この項続く

連載「公共を創る」第9回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第9回「町を再建するーまちとは何か 町をつくり直す難しさ」が、発行されました。
前回まで、緊急対応時の被災者支援で、これまでにない対策を打ったことを説明しました。そして、行政の役割が広がっていることを考えました。今回からは次の段階、すなわち復旧・復興の段階での、行政の役割の変化について考えます。

津波によって流された町や、原発事故による避難指示で住民がいなくなった町が出ました。津波被災地は、再度津波が来る恐れや、地盤が沈下していることから、そのままの復旧はできません。がれきを片付ければ復旧作業に入ることができた、阪神・淡路大震災とは条件が違ったのです。
町を復旧するのではなく、ほかの場所に移ってはどうか。国が、計画をつくって復旧してはどうかなど、様々な意見が出ました。しかし、住民や自治体の希望に応える形で、高台移転、土地のかさ上げ、元の町の復興を選び、それを支援することにしました。町を作り直すことは、様々な困難がありました。

連載「公共を創る」第8回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第8回「想定外が起きた─政府の役割を考える(6)未曾有の震災に前例のない政策を」が、発行されました。
前回は、企業やNPOの貢献や支援を説明しました。今回は、国による被災した自治体への支援や、ほかの自治体から支援を説明しました。これらも、過去の災害にはなかった支援です。

なぜ、これまでのような緊急物資を送り仮設住宅を造るだけでは、被災者支援は終わらなかったのか。なぜ、どのような支援が拡大したのか。それを、まとめとして書いておきました。それが、この連載の出発点です。
これまで6回にわたって、発災直後の被災者支援での、新しい対応について説明しました。次回からは、次の段階、すなわち町を再建する過程で考えた、「まちとは何か」を説明します。

連載「公共を創る」第7回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第7回「想定外が起きた─政府の役割を考える(5)被災地へのさまざまな支援」が、発行されました。

今回は、国による支援だけでなく、民間(企業やボランティア活動、NPOなど)も、さまざまな支援をしてくれたことを紹介しました。
企業は、支援物資を送ってくれるような支援だけでなく、本業を再開してくれることが、被災地での生活を再開する際に不可欠であったこと。NPOが、行政では手が回らないことに、支援をしてくれたことなどです。

暮らしていくためには、行政が提供する公共サービスだけでなく、民間の活動も必要だということがわかります。これが、公共をつくる主体が行政だけでないという主張につながります。

連載「公共を創る」第6回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第6回「想定外が起きた─政府の役割を考える(4)これまでにない対策」が、発行されました。

具体的にどのような支援をしたかを説明します。今回は、被災者支援と被災地支援の数々を紹介します。特に、これまでにない対策です。それが、政府の役割が変わりつつあるという、私の主張の具体例になります。