「連載「公共を創る」」カテゴリーアーカイブ

連載「公共を創る」第18回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第18回「哲学が変わったー成長から成熟へ 公共を支える民間」が、発行されました。

前回まで、復興での企業やNPOとの連携について解説しました。今回は、復興に限らず、「公共を創る」という観点から、民間の役割、民間との連携を議論します。
企業の社会での役割は、社会貢献活動(慈善事業、メセナなど)、CSR(会社が持つ技能を使っての社会貢献)、そして本業の継続があります。最近では、社会起業家も生まれています。
しかし、まだまだ企業やNPOの能力は知られておらず、活用されていません。近年、自治体と企業が連携協定を結ぶようになりました。この動きが進むこと、そしてもっと企業の持っている能力を活用することを期待します。「補足

連載「公共を創る」第17回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第17回「哲学が変わったー成長から成熟へ 民間との連携」が、発行されました。

前号に引き続き、町のにぎわいを取り戻すために、民間の力を借りたことを紹介しています。企業との連携、NPOとの連携です。
被災地では、がれき片付けなど、ボランティア活動もありがたいのですが、継続的組織的な支援も重要です。それは、個人ボランティアではできません。企業や能力を持ったNPOが必要なのです。
また、現地では、技能を持った人を求めています。そのような技能と情熱を持った人を継続的に送り込むことも、今回初めて実行しました。それも、企業やNPOが取り組んでくれたからできました。

連載執筆状況

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆が、少しずつ進んでいます。
「3(4)変貌した社会への対応」を、ほぼ書き終えました(全体の構成)。

前半部分まで書いて、後半部分に難渋していたのです。よくよく全体を見渡すと、後半に書こうとしていた内容は、第2部や第3部に書くべきことでした。
ということで、一挙に問題解決。書けたところまでで、第1章は打ち切ることにしました。
この後、右筆に手を入れてもらって、完成させます。この部分は、10月に掲載されます。
すぐに、次の締め切りが来ます。余裕のない生活を送っています。

連載「公共を創る」第16回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第16回「哲学が変わったー成長から成熟へ 町を支える民間」が、発行されました。

今回から、全体計画では「哲学が変わったー成長から成熟へ」の「(3)主体と手法の拡大」に入ります。被災地で考えた、まちの暮らしを支えるのは行政だけでなく、企業やNPOなども重要だということを、主体と手法の観点から整理します。
まずは、企業が持っている能力を使わせてもらったことを紹介します。

連載「公共を創る」第15回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第15回「哲学が変わったー成長から成熟へ 成熟社会に入った日本の行政」が、発行されました。

大震災の被災者支援と復興の過程で、これまでの行政の成功と限界がわかりました。前回に続き、日本社会の変化に従って、行政も変わらなければならないことを議論します。
明治以来、理想的な国家、理想的な国民を作るために、努力してきました。そして、それに成功しました。ところが、そこから漏れ落ちた人への対応は十分とは言えません。
漏れ落ちた場合の「安全網」の整備や、その教育をしてないのです。理想は教えますが、それに乗らない人や失敗した場合の生き方を教えないのです。
「坂の上の雲」を見上げていて、「坂の下の影」を見落としていたのです。

行政の目的も、生産者視点から、生活者視点に変える必要があります。
例えば公営住宅は、かつては住宅のない人に対し、数を増やすことが目的でした。現在は、住宅は数だけなら、余っています。他方で、入居者の孤立や孤独死が問題になっています。これは、建設部局の任務ではありません。そして、孤立は社会福祉の範疇を超える課題でしょう。「公営住宅」といっても、行政の任務が変わってきたのです。