ニュースでも取り上げられていますが、NHK受信料の都道府県別支払い率推計が公表されました。今年で、2回目だそうです。
秋田県96%、島根県92%、新潟県91%に対し、沖縄県44%、大阪府58%、東京都62%です。全国平均が74%で、37県は平均を上回っています。
カテゴリーアーカイブ:社会の見方
世界各国の若者の失業
18日の日経新聞に、世界の若者(15~24歳)の失業率が深刻であることが載っていました。このHPでも、何度か取り上げています。
2012年の若年層失業率は、ILOなどの調べによると、次の通りです。中東28%、北アフリカ24%、EU23%、アメリカ16%、東南アジア13%、中南米13%、日本8%です。4人に1人の国もあるのです。この失業者に非正規雇用を加えると、6割になる国もあるそうです。若者の失業率は全年齢平均より高く、失業が若者にしわ寄せされています。これでは、若者は結婚できず、社会も不安定になります。
先日、雇用機会が海外に流失し、国内の雇用がなくなることを取り上げましたが、世界中で「雇用喪失」が起きています。景気変動という時間的な波なのか、機械化やグローバル化が生んだ現代の構造的課題なのか。労働の配分が偏っているのか。
生活の安定の核は、労働です。政治と経済が解決しなければならない、大きな課題です。
量子論、科学の進展と社会の見方
マンジット・クマール著『量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』(邦訳2013年、新潮社)を読みました。20世紀前半(主に1940年頃まで)の、量子論、量子力学の発見と進歩の過程を、読み物にしたものです。各章を、それぞれの理論を発見・開発した科学者の伝記風に仕立ててあります。一人ひとりに、さまざまな苦悩があったことが描かれ、高度に抽象的な理論の基に、人間くさい物語があったことがわかります(理論の方は、難しいです。はい)。
副題にあるように、後半は、アインシュタインとボーアとの論戦が描かれます。ニュートンを書き換えたことで、アインシュタインと相対性理論は有名ですが、より大きな革命である量子論とボーアたちの名前は知られていません。
かつて、ハイゼンベルク著『部分と全体』を読んで、このHPでも紹介しました(2010年5月9日の記述)。ハイゼンベルグとシュレーディンガーの位置づけも、理解できました。
1927年に開かれた研究者の会議(第5回ソルベイ会議)の記念写真が載っています。集合写真に写っている29人のうち17人がノーベル賞を受賞しています。理論物理学にとって、輝かしい時代です。
しかしその後、アインシュタインをはじめとするユダヤ人はナチスの迫害を受け、原子核の研究者たちは原子爆弾開発に巻き込まれます。
私の関心は、理論を理解するというより、社会との関わりです。科学によってわかった「世界観」は、私たちの社会の認識をどう変えるのか。科学技術は、社会をどう変えるのか。政治と行政は、科学技術とどうつきあえばよいのか。公害問題、BSE牛、パンデミック、大津波、原発事故をみても、行政や官僚にとって、大きな課題です。
日本の個性、世界にどう売り込む
日経新聞5月5日「日本の個性、世界にどう売り込む」、工業デザイナーの奥山清行さんの発言から。
「産業空洞化など日本の製造業が急速に元気を失っている状況をどう見ますか」という問に対して。
・・機能競争が飽和し、コモディティ(汎用品)化してしまうと、日本企業にとっては厳しい。労働コストの安さだけの勝負では、中国などの新興国に勝てるわけがない。消費者が生活に必要だというニーズではなく、どうしても欲しいというウォンツ(欲求)が購買動機になる商品を作り続けるべきだ。空腹の消費者ではなく、満腹の消費者がまだ食べたいと思うものをどう生み出すかが勝負になる・・
「ものづくりで世界に勝つには何が必要でしょうか」という問に対しては。
・・想像力とビジョンだ。ものづくりが難しくなっているのは、消費者に欲しいものを聞いても答えが出てこないため。レストランでシェフから「何を作りましょうか」と聞かれても、客は魅力を感じない。自分が知らない世界を見たいと思っているからだ・・
海外からの移民、ドイツの例
朝日新聞5月11日の国際面に、「ドイツへの移住、危機国から急増」が載っていました。ドイツ政府が発表した2012年の統計によると、海外からドイツへの移住者数は108万人、前年比12万人増。このうち、スペインからは45%増の3万人、ギリシャからは43%増の3万4千人、ポルトガルからは43%増の1万2千人、イタリアからは40%増の4万2千人です。
ドイツでは、かつてトルコ人を労働力として迎え、共産圏の崩壊で東欧からの労働者が入ってきました。しかし、経済危機で南欧からの移住が増えています。
日本は、島国という障壁、厳しい入国管理、国民の意識で、移住を制限しています。「雇用と賃金の開国」(5月9日の記事)に続き、いずれ「人の開国」が来るのでしょう。その際には、いろんな困難が予想されます。日本社会は、地域から、また国民の意識から、大きく変化するでしょう。「日本への移民」「日本の外国人」