カテゴリーアーカイブ:仕事の仕方

きれいなビルの汚い窓

2020年2月8日   岡本全勝

霞が関の官庁街。合同庁舎の建て替えが進み、きれいな高層ビルが増えました。ところが、気になることがあります。
外から眺めると、窓際に書類が積み上げられている窓があるのです。執務室が狭く、置き場所のない書類や印刷物を、窓際に置いているのでしょうね。
執務している方からは、きちんと並べてあるのかもしれませんが。外から見ると、醜いです。

なぜ、今日こんな話題を書いているか。
東京国立博物館に行った際に、平成館の窓が、その状態にあるのです。
平成館は、展示室は2階までですが、どうやらその上に執務室(研究室?)があるようです。1階と2階は窓がないのに、その上はガラス張りなのです。そこから、書物と覚しきものの山が見えます。
建物の前で写真を撮っている人がいたので、改めて建物を見て、気づきました。職員の方に説明して、「やめた方が良いよ」と話しましたが、どこまで通じたか??

美を扱う仕事をしている人たちには、もう少し注意して欲しいですね。もちろん、霞が関が汚くても良い、ということではありません。
かつて、「大部屋と雑然とした職場」を紹介したことを、思い出しました。

管理職、中間管理職、職員の区分、2

2020年2月7日   岡本全勝

管理職、中間管理職、職員の区分」の続きです。

日本の管理職の養成は、これまでは、「昇進の過程で身につけよ」というのがほとんどだったでしょう。前例通りの職場なら、見よう見まねで身につけることができます。また、部下たちも心得ていて、みんなで助け合って進めます。
ところが、管理職としての訓練を受けていない問題点は、新しい仕事に取り組む際、また方向転換する際に顕在化します。
管理職の任務は、いつまでに何をするかを職員に指示することです。それは、職員に任せてはいけません。あるいは、職員と会議をして決めることではありません。それでは、改革は進みません。

普段においても、いつまでに何をするか。それを決めて職員に指示するのも、管理職の任務です。多くの管理職は、それをしていません。「職員の自主性に委ねている」といえば、聞こえはよいですが。このような、部下任せ(すわり型)の上司は、いなくても一緒ですよね。
大部屋制や稟議制と相まって、責任の所在が不明確になります。管理職と職員が、「なれ合い」になってしまいます。「みんなで一緒に考え、働く」では、いけないのです。

日本の職場の生産性の低さは、管理職が管理職の仕事をしていないことから生まれます。決められた時間内に仕事を仕上げること。部下に過度な残業をさせないこと。それは、管理職の任務です。
働き方改革は、管理職に管理職の仕事をさせることだと、私は考えています。
この項さらに続く

管理職、中間管理職、職員の区分

2020年2月6日   岡本全勝

フランスの経済エリート2」の続きです。
日本の職場の生産性の低さは、職員、中間管理職、管理職の3分類(職場での階級)が明確でないことによると、私は考えています。それは、次のような意味です。

日本の職場でも、この3区分はあります。しかし、その区分による職務の違いが、明確でないのです。
日本では、職員は会社に採用され、平職員から、中間管理職、管理職と昇進していきます。もっとも、これは大企業や役所に当てはまり、例外も多いのですが。
この昇進の仕組みは、現場を知って、管理職になるという長所を持っています。問題は、管理職の訓練を受けていないことが多いことです。「この昇進の過程で、身につけよ」が、これまでの職場の流儀だったのでしょう。
私もそうでしたが、多くの人も同じだったでしょう。

管理職には、職員とは違う職務が求められています。それは、職員たちと一緒に仲良く仕事をこなすことではありません。その組織は何を求められているのか、そのためには職員に何をさせるのか。それを考えるのが、管理職の仕事です。
拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』では、野球やサッカーの監督と選手の違いを例に説明しました。また、良くできる課長補佐が良い課長になるとは限らないこと、鬼軍曹が良い課長にならないことを説明しました。
このようなことが、課長になる際に、しっかりと教えられていないのです。
この項続く

フランスの経済エリート2

2020年2月1日   岡本全勝

フランスの経済エリート」の続きです。
カードルの、採用と昇進、給与と労働時間が、勉強になりました。
給与と労働時間について、カードルの中でですが、次のように3分類されます。
1 勤務時間に関係なく報酬が決められる、指導的な者。この人たちは、任務を負っています。長時間働いて当たり前。
2 勤務時間を事前に決めることができる者。
3 その中間で、労働時間を事前には確定できない者。事業所間や国際移動が激しく、仕事の裁量が大きい者。

この3分類は、カードルを超えて、従業員全体に当てはまると思います。管理職・中間管理職・職員という三層構造に当てはめるのです。
職員は、決められたこと、指示されたことを実行します。彼らは、時間やノルマで労働を「売り」ます。時給や日給制が当てはまります。
中間管理職は、管理職の指示に従い、業務を達成するために、職員に指示し職員の仕事ぶりを管理します。月給制や年俸が当てはまります。
管理職は、その組織が何をすべきかを考え、それを中間管理職に指示します。彼らは、年俸制や請負制がふさわしのです。

日本の職場の生産性の低さは、この3分類(職場での階級)が明確でないことによると、私は考えています。この項続く

反省、かつての仕事ぶり

2019年12月6日   岡本全勝

かつて交付税課で、ということは30年近く前に、一緒に仕事をした職員に、最近あることをお願いをすることがありました。そのときの会話です。

私:いま頼んだ件は、急いでないよ。
彼:ということは、2時間後に持ってこいということですか(ニヤニヤしながら)。
私:いや、最近はそんなことはない。2~3日かかっても大丈夫。

ひどい上司だったんですね。反省しています。