投稿者アーカイブ:岡本全勝

話を聞くのは疲れる

2026年2月18日   岡本全勝

1月30日の日経新聞夕刊、西原珉さんが「幽体離脱の日々」として、次のようなことを書いておられました。
心理療法士として、相手の話を聞くことについてです。悲しいことなどをたくさん聞くことは疲れるのですが、疲れの原因はそうではないと言っておられます。

・・・心理学のメラビアンの法則によれば、人は相手の隠された感情や本音を、言葉そのものよりも表情や声のトーンといった非言語情報から読み取ることが多いという。セッションでは、クライエントさんの話す内容に加えて、目の動き、口調やためらいといった言葉以外のサインを見逃さないように注意を注いでいる。
好きだけど嫌い、期待するのは怖いけど期待したいなど、人間の感情は矛盾に満ちていて、容易(たやす)く割り切れるものでもない。それらのクライエントさんとの対話をどの方向に向けていけば良いかを、幽体離脱して部屋の片隅から冷静に見ている、別の自分もいる。
そんな風に、50分に毎回全力で集中しているので、1日のセッションが終わると心地より疲労感とともに、頭の芯が痺れたようになる・・・

理解できます。私も、大勢の前で講演するのはそれなりに疲れるのですが、さほどでもありません。1対1の会話は、それと比較にならないくらい疲れます。前者は肉体的疲労であり、後者は精神的疲労です。
相手の本音を探り、話を聞くだけではなく、こちらの意見に賛成してもらうように誘導しなければなりません。それは、全身を使って、全人格で取り組まなければならない「困難な仕事」です。

相手も、こちらの本音を空かしてみています。気を抜くわけにはいきません。
「これで良いですか」と聞かれたときに、「はい」という返事が1秒遅れたら、相手は「こいつは本心は反対なんだな」と思うでしょう。「いいえダメです」ということを、どのようにして発言するか、相手のわかってもらうか。難しいです。決裂して席を立つなら楽ですが。

上司は年下

2026年2月18日   岡本全勝

2月3日の日経新聞夕刊に「上司は年下 悩む50代」が載っていました。

・・・年下の上司のもとで年上の部下が働く職場が増えている。背景にあるのは成果主義や役職定年、定年延長、ミドル・シニア転職の広がりだ。50代社員の半数近くが年下の直属上司のもとで勤務しているという調査もある。年功序列が長く続いてきた大企業を中心に、上司と部下双方がコミュニケーションの見直しを迫られている。

「基本的な人間関係ができていないのに、指示ばかりされると不満を感じることもある」。人材サービス企業で働く50代男性は6年ほど前に幹部職から現場の社員となった。今は10歳以上年下の上司のもとで人材育成の講師として働く。
当初は「何で自分が幹部を外れるのか」との思いもあり、親の介護も抱えるなかで1カ月ほど酒を飲みながら葛藤した。転職も含めた選択肢を並べてこれからどう生きていきたいのかを考え、事業内容に共感できる今の会社に残ることを選んだ。自分が選んだ道だと意識すると次第に気持ちが楽になったというが、それでも年下上司のもとで働くことにストレスを感じることもある。

企業向けの教育支援を手がけるジェイックの調査では、50代正社員の46%が直属の上司は年下と回答した。上司が30〜40代と回答した人も18%いた。「上司が年下」と回答した人に、自分とギャップを感じる上司の仕事の仕方や考え方を聞くと、コミュニケーションの取り方や部下の指導・育成の仕方をあげる人が約3割となった。
システム会社に勤務する50代男性は「年下上司は遠慮しがちで、年上の自分にどんな作業を割り振ればいいか迷っているように感じる」と語る。上司より経験が長いため指導しにくいようで「1on1」面談も「一度もまともに実施してもらっていない」という・・・

・・・一方、年下上司も年上部下との付き合い方で頭を悩ませていることも珍しくない。自動車メーカーの課長級の40代男性は「年上の部下はこれまでのやり方にプライドがある分、新しい手法を受け入れてもらうのに苦労する場合がある」と語る。例えば研修のオンライン化を提案したところ、対面重視で職人気質の年上メンバーたちから「オンラインでうまくいくはずがない」と抵抗されたという・・・
・・・管理職向けに外部メンターを紹介するMentor For(東京・品川)の池原真佐子代表は「年功序列的な風土が残る企業を中心に、年上部下に仕事を頼めずに自分で抱え込む人や面談などのフィードバックに悩む人は多い」と話す。日頃から年上部下の経験に敬意を示すことや居場所をつくることを意識したうえで、年齢により遠慮することなく業務の依頼や指摘はすべきだと助言する・・・

元気な肝冷斎

2026年2月17日   岡本全勝

プロ野球が始まらないので、時間を持て余しているであろう、肝冷斎。懲りずに毎日、古典漢文解説を書き続けています(当ブログも同じか)。野外活動も元気です。1月は東京近辺でしたが、2月に入ると京都まで進出しているようです。「調査報告」。
亀岡・綾部北柏(大室古墳群など)

ところで、肝冷斎にも指摘されたのですが(表紙の下に書かれています)、私のホームページが不具合を起こしているようです。私は加筆も閲覧もできるのですが、一部の人(パソコン)では、私のホームページ(https://zenshow.net/)をクリックすると、2月11日の表紙が出てくるようです。また、ページの読み込みも、時間がかかります。

何人もの人から、「ホームページが更新されませんが、体を壊したのですか、パソコンの調子が悪いのですか」と、心配の問い合わせがありました。ある人からは、「URL(zenshow.net/2026/02/11/)を、例えば(zenshow.net/2026/2/16)に修正すると記事が出てきます」と教えてもらいました。
2月11日の記事「尼崎市の子育て支援、若者支援施策」にも、注意書きを追記したのですが、古いページしか出てこないパソコンだと、効果はありませんね。

副業で第二の人生を探す

2026年2月17日   岡本全勝

1月30日の朝日新聞に「第二の人生、「副業」で探る可能性 仲間づくり支援、新たな価値生む」が載っていました。

・・・本業のかたわらにする小遣い稼ぎ――。そんな「副業」のイメージが変わりつつある。とりわけ人生100年時代を迎え、ミドル世代にとって副業は、自分の可能性とセカンドキャリアを見据える大きな手立てだ。副業をめぐる経済圏も広がりをみせ、そこでは人と人とのつながりが新たな価値を生み出している。

仕事帰りの人でごった返す東京・新橋のビルの一角。昨年9月の夜6時半ごろ、2階のイベントスペースに、50~60代の5人が集まった。飲み物を片手に、登壇した男性を囲むようにしてそれぞれ腰掛ける。話が始まった。
「ストレスをチェックするサービスの事業拡大には何が必要か」
次々と手が上がり、チラシの訴求ポイントの改善のほか、ストレス改善のサービスとともに導入メリットを打ち出すことなどの意見が出された。
この場を設けたのは、副業などを通じて、ミドルシニアの学び直しや仲間づくりをする「ライフシフトプラットフォーム」(LSP)を運営するニューホライズンコレクティブ(NH)。
議論に参加した岡田壮祐さん(63)は2024年、この輪に加わった。セカンドキャリアへの不安が背中を後押しした・・・

・・・一つの会社で出世を目指し、定年まで働く。そんな風潮が当たり前とされた時代、本業以外の副業には暗いイメージがついてまわった。だが、そんなイメージは薄れている。
NHはもともと広告大手の電通が20年に一部の中高年社員の雇用を個人事業主に切り替える際に、支援の受け皿として設立した子会社だ。23年以降はLSPに他社も受け入れ、大手を中心に約10社、40人ほどが参加する。注力するのは、仲間づくりの支援だ。
NHの山口裕二共同代表は「社内で自分の出番を見失って悩むミドルシニアは多い。社外の仲間との交流が、さまざまな出番につながる」と語る。
実際、副業をきっかけにキャリアを見直す人は多い。リクルートが正社員620人に行った調査(21年)で、副業や兼業をしてみたいと思ったきっかけを聞いたところ、「自分のキャリアを見つめ直した」が約3割(複数回答)と最も高かった。

副業を認める会社も増加傾向で、副業をとりまくビジネスも熱を帯びる。仕事仲介大手「クラウドワークス」などによると、正社員の副業の市場規模は、23年ごろは約0・8兆円だが、その後の10年で約2・4兆円になると推計される。
ライフシフトラボ(東京)は、40代以降の働く人を対象に、人生後半のキャリアの自律をかなえるオンラインビジネススクールを22年に開講。大手商社や携帯通信会社などでも副業のセミナーをしており、法人からの問い合わせも増えている。
都築辰弥社長は「かつての副業にあった『小遣い稼ぎ』や『会社に内緒でする内職』といったイメージから変わり、会社をやめずにリスクを抑えながら、起業や転職など次のステップに向かう『助走』の手段として認識されている」と話す・・・

環境省管理職研修講師

2026年2月16日   岡本全勝

今日2月16日は、環境省に呼ばれて、管理職研修の講師を務めてきました。出席者は37人、オンライン受講が22人です。
前半は私の講義、後半は班別討議です。秘書課と一緒に、班別討議の課題を考えました。
中間管理職ならよく直面する「あるある」問題です。それを、どのように切り抜けるか。簡単な正解はありません。答えとともに課程が重要です。参加型研修は、盛り上がります。人数が多いと難しいのですが、これくらいならなんとかできました。
前現の秘書課長も参加してくれたので、講評をしてもらいました。突然に振って、ごめん。

環境省は、省庁再編時に1100人だった定数が、現在では原子力規制庁を入れて3300人に膨れ上がっています。さまざまな職種の職員もいて、管理職研修に力を入れています。
今日の研修が少しでも役に立って、研修生たちの悩みが減ったらうれしいです。

補足 紹介した「明るい課長講座」は、このページです。