今年の回顧、その2は執筆や講演についてです。かつては「副業」と言っていましたが、最近は「第二の仕事」です。今年も繁盛しました。
まず、執筆です。連載「公共を創る」は、138回まで続きました。2019年4月から3年半以上、よく続いたものです。毎回、細かく手を入れてくれる右筆や、意見をくれる知人たちのおかげです。最近は原稿を書きためることができず、締め切りに追われる自転車操業です。来年中には完結しますかね。
今年から新しく、時事通信の「コメントライナー」の執筆を引き受けました。今年は8回寄稿しました。官僚の経験を生かして、報道では見過ごされている事実や、報道とは少し違った分析を書くようにしています。「このような見方もあるのだ」と知ってもらえればうれしいです。
講演は、今年も結構な数のお呼びがありました。ありがたいことです。新型コロナ下で、延期やオンライン方式や録画方式もありました。目の前に聴衆がいないと反応が分からず、いまいちですねえ。
このホームページも、毎日欠かさず記事を載せました。年間で合計700本を超え、累計では9600本を超えています。時間のあるときに書いておき、ホームページ作成サイトに予約投稿しておきます。すると機械が、決められた日時に公開してくれます。カウンターは年初に370万人でしたから、延べ19万人の方が見てくださいました。ありがとうございます。
生産ではないのですが、読んだ本についても書いておきましょう。通勤電車は時間があるのですが、新聞切り抜きなどを読むので終わってしまいます。原稿執筆に必要な本を読むのに精一杯で、好きな読書は寝る前の布団の中が主になっています。難しい本は進みません。「生産の読書、消費の読書、貯蓄の読書」
その中でも今年は、近藤先生の新訳によるE・Hカー『歴史とは何か』とリチャード・J.エヴァンズ著『歴史学の擁護』が勉強になりました。歴史やものの見方がよく分かり、私の見方に自信を持つことができました。その点では、ミルズ著『社会学的想像力』も社会学と政治の役割を考えるに際して、役に立ちました。「実用の学と説明の学」。長谷川公一先生のおかげです。
ついでに、生産を支える器具についてです。自宅のパソコンやルーターを、10年ぶりに買い換えました。記録を見ると、前回の買い換えは、2012年でした。松島社長に、すべてをお願いしました。いくつか便利な機能もつけてもらったのですが、まだ慣れません。