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講演

日本記者クラブ登壇「政と官」3

日本記者クラブ登壇「政と官」の続きです。
記者クラブのサイト「会見レポート」に、倉重篤郎 ・毎日新聞社客員編集委員が「成熟社会の方向性提示を」を書いてくださいました。私の主張を、簡にして要を得た報告にしてくださっています。

最後に、次のような文章があります。
・・・説得力ある分析と提言だったが、官邸人事権に対する忖度問題についても老練な見立てを聞きたかった・・・

そのような論点もあるとは考えていましたが、まずは政と官問題の構図を示そうと思いました。もう一つは、報道されているような「事案」が実際はどのような形で行われているか知らないので、無責任な発言を慎んだからです。
あえて言えば、私が提示した「政治家が官僚を使いこなしていないのではないか」の事例でしょう。それは、政治家からの説明を待ちたいです。
私の今回の「問題の整理」をたたき台として、おかしな点の批判はもちろん、建設的な議論を積み重ねていただきたいです。

日本記者クラブ登壇「政と官」

きょうは、日本記者クラブに呼ばれて、「官僚と政治」についてお話ししました。1時間話して、30分の質疑応答です。
コロナ対策で、オンライン開催です。司会者の坪井記者が横にいるほかは、椅子だけが並んでいる会見室で、カメラに向かって話しました。百数十人の登録があったそうです。記者クラブのサイトに、写真が載っています。動画も公開されました。

話が脱線しないように、骨子をつくり、それを配って、それに沿って話しました。「資料1
日頃考えていること、これまで考えたことを整理して、思いの丈を話すことができました。盛りだくさんなので、1時間でも時間が足らないくらいでした。たくさんの質問が出ました。
場所が場所なので、言葉を選びながら話しました。さすがに、疲れました。今週は、これを含めて3回講演がありました。「その2」「その3」へ。

骨子の後ろに、これまで書いた「行政と官僚のあり方に関して」の拙稿を並べておきました。結構、書いてきましたね。詳しくは「著作一覧
『省庁改革の現場から-なぜ再編は進んだか』(2001年、ぎょうせい)
『新地方自治入門-行政の現在と未来』(2003年10月、時事通信社)
連載「行政構造改革-日本の行政と官僚の未来」月刊『地方財務』(ぎょうせい)2007年9月号から2008年10月号まで、未完
「行政改革の現在位置~その進化と課題」年報『公共政策学』第5号(2011年3月、北海道大学公共政策大学院)
『東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち』(2016年、ぎょうせい)
連載「公共を創る-新たな行政の役割」『地方行政』(時事通信社)に、2019年4月から連載中

とうほくNPOフォーラム登壇

きょう5月26日は「とうほくNPOフォーラムin南相馬2020 復興の先を見据えて ―変化する社会にNPOはどう対応するのか」に登壇しました。冒頭の基調講演です。

東日本大震災では、NPOに大活躍してもらいました。私がそれまで「NPOって何?」という認識だったのに、彼らと出会って「転向」した話は、何度かお話ししました。
被災者生活支援本部や復興庁では、行政が発注する相手としてではなく、「同士」として現地の問題に一緒に取り組んでもらいました。「ボランティア・NPO・公益法人等との連携
その後、非営利団体は社会に認知されたと言ってよいでしょう。地方創生でも子どもの貧困対策でも、非営利団体が行政と協働するようになりました、10年前には考えられなかったことだと思います。
そのお礼と今後の期待を込めて、お話しました。

話をしようとすると、話の内容を考える必要があります。それを骨子に書き出し、また関係の図や写真を集めます。そして関係者に見てもらって、意見をもらいます。その過程で、考えが整理されます。
私は、骨子も図表も、参加者に渡すようにしています。その方が、理解してもらえると思ってです。骨子は、話が脱線しないようにする意味もあります。
問題は、時間配分です。時間内に終える、できれば5分ぐらい早く終わろうと考えるのですが、いつも時間が足らなくなります。苦笑。

南相馬市で開催されるので、行くことを楽しみにしていたのですが。コロナの影響で、オンラインでの出演になりました。
100人を超える人が聞いてくださいました。その点では、便利ですね。「結果報告

日本行政学会に登壇

5月22日の日本行政学会総会、共通論題「東日本大震災・復興の政策と行政の10年」(日本学術会議共催)に、報告者のひとりとして登壇しました。私も学会員です。コロナ対策で、オンライン開催です。
飯尾潤・政策研究大学院大学教授、稲継裕昭・早稲田大学教授と一緒にです。私の演題は、「復興実務と現場の10年―強靱な町と生活の再建。政策の転換―」です。

持ち時間は25分なので、時計を見ながら話したのですが。話に熱中して、勘違いをしていていました。途中で気がついて、後半は駆け足になりました。投影資料に、話の要点などを記載しておいたので、理解してもらえたと思います。
自宅の書斎から参加したので、背景に書棚が写りました。見た方から、「後ろに本棚写ってましたで」と連絡がありました。

今回の大震災への対応と復興については、さまざまな分野から支援や意見をもらいました。行政学からは、方向を決めた復興構想会議から、途中での評価などで参画していただきました。
私たちも、評価に耐えるよう、仕事をするとともに、情報を公開しました。どの点がよかったか、不足だったかを検証してもらえる、素材を提供できたと思います。