カテゴリーアーカイブ:社会の見方

宅急便の進化

2025年8月24日   岡本全勝

すこし古本を処分」の続きにもなります。
知人に送る分は箱に詰めて、近くのコンビニまで持っていこうと考えました。宅配便を受け付けているので。送り状を数枚もらってきました。しかし、箱に詰めているうちに、とてもじゃないけど、こんな重たいものを数箱も持って行けないと気がつきました。台車でもあれば良いのですが。

家まで取りに来てくれることを思い出しました。インターネットで調べたら、かつて利用した記録が残っていました。忘れていました。
宛先と箱の数、品名などを入力すると、翌日指定した時間帯に引き取りに来てくれました。送り状を、手で書かなくてもよいのです。これは便利です。
クレジットカード(タッチ式でしたが)で支払うと、引き受け証も領収書も、集配者の腰につけた機械が打ち出してくれました。
そして、本が詰まった重い箱をさっさと持ち上げて、運んで行ってくれました。ありがたいです。

公務員が海外流出する国

2025年8月22日   岡本全勝

8月3日の日経新聞に「ブータン、公務員が海外流出 学校・病院・企業の働き手不足が深刻に」が載っていました(ウエッブ版では表題が異なります)。
・・・ツェリン・ヤンキさんが現在のブータン産業・商業・雇用省にプログラム担当職員として入省した2022年、同省には新たな業務が次々と積み上がっていった。
その前年に始まった政府全体のリストラ計画で、多くの幹部職員が退職した。その後、オーストラリアが新型コロナウイルス禍後に国境を再開したのに伴い、単純労働でも自国より高い給与が期待できるとして、さらに多くの職員が退職した。ヤンキさんの上司も、そのまた上司も町を去っていった・・・

ブータンでは2022年~24年に、2万人以上がよりよい教育や仕事を求めて海外に出て行ったそうです。その半数近くが公務員です。その結果、病院の待ち時間は長くなり、学校の生徒を指導するのは経験不足の教員です。企業の3分の1が人手不足に陥っています。
ある学校では1年間に、教師73人のうち28人がオーストラリアに移住し、全国の教師の3分の1が2021年から24年の間に移住しています。国立病院では専門医の定員167人に対して欠員が30.5%、看護師の定員871人に対して欠員が24.1%だそうです。

貧しい?おじさんたち

2025年8月20日   岡本全勝

電車に乗っていると、「おじさんたちは、貧しいなあ」と思うときがあります。
35度を超える猛暑が続いているのに、濃紺のスーツを着ています。白いワイシャツ、ネクタイはなし。上着を手で持っている人もいます。
それなら、上着はやめたらどうですか。あるいは、上着はもっと明るい色の、夏用のものを着るとか。

貧しいという意味は、二つあります。
一つは、濃紺のスーツしか持っていないのでしょう。財布が貧乏という意味です。それなら、妻と相談して、夏用の上着を買ってもらってください。
もう一つは、その服装をなんとも思わない、意識の貧しさです。昔の写真を見ると、そんな格好をしている男性は見当たりません。上着なしにするのか、羽織るなら夏用の上着にしてください。
濃紺のスーツなら無難という意識も、困ったものです。

学校現場、昭和のまま

2025年8月18日   岡本全勝

8月3日の朝日新聞に「子育て教員のリアル4」「管理職 代替見つからず現場頼み「昭和のよう」」が載っていました。
現場での変化・人不足を、個人の頑張りに頼って乗り越えようとするのは、旧軍隊や昭和の職場の特徴でした。そこにあるのは、現場任せ、現場の問題に気づかない、知らないふりを決め込む、管理者と中央機関の怠慢です。この現場任せ・精神力頼みは、一定の成果を上げますが、一時しのぎはできても、限界があり、永続はしません。

・・・子育てとの両立に悩む教員がいる一方で、校長ら管理職や教育委員会の職員も悩んでいる。
「内心は困る」。東京都内の公立中学校長の男性(53)は、教員の育児休業などで欠員が生じる事態をこう話す。
区の教育委員会に勤務していた2年前、ある小学校で、同じ時期に5人の教員が育休の取得を希望した。男性は、代理の講師を探したが、5人分を埋めることはできなかった。結局、時期がかぶらないよう順番に育休を取ることになった。男性は「余っている先生なんていない。誰かが欠けると回らない状況だ」。
校長となった今は、他校の代替の教員らの情報を仕入れ、任期が切れる前に水面下で声をかける。今年も冬ごろに産休に入る教員がいるため、代理の教員を探しているが、すでに1人には断られた。
男性は「人材を増やして『誰が抜けても大丈夫』という状況にしないといけない」と話す。ただ、教員を目指す学生は多くないし、学校に求められる仕事は減らない。学校内で欠員が出れば、ほかの教員で補うのが現状だ。「教員の熱量に頼った仕組みで、学校だけまだ昭和にいるようだ」・・・

・・・状況を変えようと働き方改革に取り組んできた人もいる。東京都内の小学校で校長を11年務め、今は再任用の教員として練馬区の小学校で働く吉川文章さん(63)だ。
20年以上教員として働いてきた。「(学校に)残ってなんぼの世界だった」。働き方を変えようと思ったのは、校長になってから。2018年ごろ、労働時間の長さから教員の「ブラックぶり」が話題となる一方で、仕事と私生活の両立を進める管理職であることを誓う「イクボス宣言」が自治体や企業などで出されていたのが、目にとまった。練馬区立北町西小の校長だった19年、「イクボス宣言」を出した。
宣言の内容はこうだ。「育児をしながら仕事をする職員を応援します」「病気でなければ休暇が取りにくい雰囲気を変えるよう努力します」「仕事を効率的に終わらせ早く帰る部下を評価します」
まず、自身が率先して早く帰るようにした。職員室全体に「早く帰ってもいい」という空気が生まれた・・・

文献を見るのが大学生、現場で手を動かすのが高専出身者

2025年8月17日   岡本全勝

7月30日の日経新聞に「高専に任せろ! 起業を選ぶ㊦」「AI時代の起業家、突き抜けた個性育てろ 識者に聞く」が載っていました。田中陽・編集委員の解説に、次のような話が書かれています。

・・・日本に高専が誕生して60年余。ここに来て高専が社会から期待や関心を持たれているのは、高校、大学という従来の教育システムへの強烈なアンチテーゼではないだろうか。

高専出身のさくらインターネット、田中邦裕社長はインタビューで現状の大学教育の在り方に疑問を呈した、東大大学院で教壇に立つ松尾豊教授は優秀な学生に出身校を聞くと多くが「高専です」と答えることに驚いた。
「文献を見るのが普通の大学生。現場を見て手を動かすのが高専出身者」(松尾教授)・・・