カテゴリーアーカイブ:生き様

近況報告、執務室の片付け

2020年11月24日   岡本全勝

復興庁の執務室の片付けを進めています。書類とパソコンの中と私物です。

執務関係の書類で、私だけが持っているものは、基本的にはありません。職員と共有するようにしていたからです。私が頭の整理につくった文書のようなものもありますが、その都度、関係者に配っていました。
参考のために取ってあった資料などが、問題です。問い合わせがあったり、自分でも「あの時の資料は」と取り出すために、保存してあったものがあります。公文書とは言えないものですが、思い出す際に必要なのです。復興関係の新聞切り抜きなどもあります。
整理を始めると、「こんな資料もあったな」というのが出てきます。忘れていて何の支障もなかったのですから、なくても良いものです。最低限のものに絞って、残すことにしました。

次に、パソコンの中です。電子メールのやりとりは、最近のものを残して、削除しました。たいがいの人には「このメールアドレスはしばらくしたら使えなくなるので、今後必要なときは、私の自宅パソコンに送ってください」と伝えてあるので、これも大丈夫です。
資料が大変です。約10年間使ったパソコンなので、執務参考資料、講演資料などが大量にたまっています。それぞれに分類し年度ごとにファイルに入れてあるので、その中を見て削除しました。これも、思い出を捨てているようなものです。執務外の講演資料や原稿は自宅のパソコンに保管してあるので、これは作業の必要なし。

私物にはいろんなものがあります。大震災関係で買った本、いただいた本などは、職場に寄付しました。
壁に掛けていた絵、机や棚に飾ってあった小物類は、持ち帰ります。肝冷斎が描いてくれた絵など。その時々に、さまざまないわれで集まった物がたまっています。他人が見たら、ガラクタと思えるようなものですが、なかなか捨てがたいのですよね。

仕事そのものは(被災者生活支援チーム時代を含めて)、復興庁のホームページに残すようにしてあります。後世に引き継ぐことと、評価を受けるためです。私自身も取材に応じたり、本を書いたりして(さらにこのホームページに書いて)、広く理解してもらい、残るように心がけました。その点では、基本的な情報は残しました。
その周辺の私物を片付けることは、10年分の、いくつかはもっと昔からの思い出を整理する作業でした。

晩秋の3連休

2020年11月22日   岡本全勝

この3連休、皆さんはどのように過ごしておられますか。東京は、よい天気が続いています。しかし、新型コロナウィルス感染拡大で、遠出もままなりませんね。困ったことです。
肝冷斎は、どこに出かけたか。ホームページを見ましたが、10月上旬以来更新されていません。どうやら、パソコンの調子が悪いようです。

私は、キョーコさんのお供をして少しの外出と散歩。それを除いて、連載原稿と格闘しています。11月初旬に書き上げた原稿が、誌面では3回分にしかならず、12月10日で底を突きます。困ったことです。一気に書き上げることはできず、いつものことながら少しずつの前進です。

少しずつ書いたのも、積もると結構な量になります。なんと、連載は60回を超えました。1年半です。よく続いたものです。
もっと早く完結する予定だったのですが、書いていくうちに、どんどん広がって。知人からは、「いつになったら終わるんや」と批判されています。「こうなったら長編小説や」と反論しています。

現在書いている部分で、第3章1(2)「成熟社会の生き方は」が終わります。すると、第3章2「社会の課題の変化」に入ります。ここは、これまでに書いてきた「社会の課題」をまとめることですから、そんなにかからないと思います(安易な予測)。

成子富士へ登山

2020年11月21日   岡本全勝

先日、富士に登ってきました。といっても、本物の富士山でなく、富士塚です。西新宿の成子天神の境内にあります。
新聞で紹介されていたので、新宿の用務のついでに寄ってきました。毎日のように、その前を通っています。もっとも地下鉄丸ノ内線なので、地上の様子はわからないのですが。また、休日には良く新宿まで散歩したので、その際には前を通っていました。
天神さんがあることは知っていましたが、その裏に富士塚があることは知りませんでした。

高さ12メートル。結構急な山です。富士山から運んだという溶岩を積み上げ固めてあります。大正年間に作られたということですから、築100年ですかね。
できた当時は、西の方に本物の富士山が見えたのでしょう。今は、隣にマンションが建って、何も見えません。

11月も半ばです

2020年11月15日   岡本全勝

困ったことです。早くも11月も半ばです。いつの間に、こんなに日が経ったのでしょう。
紅葉が進み、散歩途中の桜やモミジバフウも、鮮やかな赤や黄色の葉を落としています。わが家の小さな夏椿も、きれいに黄色になりました。プランターから引き抜いたアサガオは、支柱からツルを外して片付けました。
天気の良い日が続き、外出にはうれしいのですが、それをしていると、抱えている仕事が進みません。

まず、年賀状書きの季節です。今年も、文面の印刷は終えたのですが、まだ宛先の整理ができていません。宛先を手書きでしているので、これが一大苦労です。
連載執筆は、右筆の協力も得て、続きを編集長に提出しました。ただし、頑張ったのに3回分にしかならず、12月10日で貯金が尽きます。それで、続きをぼつぼつと書いています。これも、難渋しています。
ほかに勉強会や取材申し込みがあり、その準備に追われています。既に行った講演の速記録起こしも。
夜は、いろんな人から意見交換会や慰労会の申し込みがあり、忙しいです。ありがたいのですが、困ったことです。

本業の方の復興庁顧問は、仕掛品をほとんど片付け(関係者たちに引き継ぎ)、先が見えてきたのですが。このように、ホイホイ引き受けた「副業」が難儀です。執筆に必要な本以外に、本屋で見つけた面白そうな本、書評で紹介されていた本を買い込み、これまた困ったことになっています。

池内紀さんの本の世界

2020年11月7日   岡本全勝

朝日新聞ウエッブサイト「論座」に、松本裕喜さんの「「歩き」「読み」「書いた」人――池内紀さんの本の世界」(10月12日配信)が載っていました。読み応えがあります。読書家には、お勧めです。
私も池内さんの愛好家の一人です。もっとも、そんなにたくさん読んだわけではありませんが。このホームページでは、『消えた国 追われた人々―東プロシアの旅』や『ヒトラーの時代 ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか』を紹介しました。
ドイツを中心とした紀行文も、いろいろと読みました。先の2冊は内容の重い本ですが、紀行は寝ながら気楽に読める本です。先生の軽妙な文体と、最後にオチがある文章は、私は好きです。まだ、これから先に読もうと、いくつか本棚に取ってあります。

松本さんの記事に触発されて、『ゲーテさんこんばんは』と『カント先生の散歩』を買って読みました。出版されたときに、本屋で手に取ったのですが、興味がわかなくて、買いませんでした。
「池内さんは、「書きながら何度となく呟いた――こんなに楽しく、おかしな人が、どうして文豪ゲーテなどと、重々しいだけの人物にされてしまったのだろう?」(あとがき)という」「好奇心旺盛で、話好き、人間的魅力に富んだ人としてカントを描く。カントは東プロシアのケーニヒスベルクで生まれ、一生そこに住んだ。主著『純粋理性批判』はイギリス商人グリーンとの対話を通じて生まれたという。この貿易商の客間で、「思索が大好きな二人が、形而上的言葉をチェスの駒のように配置して知的ゲームに熱中した」。おおかたの哲学書はそのようにして生まれたと池内さんは指摘する」

ゲーテもカントも取っつきにくい人だと思っていましたが、その人間性がよくわかりました。ファウストは学生時代に読んだのですが、あらすじを追うのが精一杯でした。余裕ができたら、池内訳で挑戦しましょう。