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生き様

ナガミヒナゲシを抜く

ナガミヒナゲシ、以前このページで紹介したことがあります。見た目はきれいなのですが、困った花なのです。
「特定外来生物や生態系被害防止外来種(要注意外来生物)には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」として、自治体では駆除を呼びかけています。一個体から最大で15万粒の種ができ、繁殖力が強いこと、根から他の植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出すのだそうです。

ご近所の道路脇で見つけたら、抜くようにしています。小さなものはすぐに抜けるのですが、大きくなったものは地下茎が太くなっていて、なかなか抜けません。しかし、これを抜かないと、来年生えてきます。そして、よそさまの庭に生えているのは、抜くわけにはいきません。群生しているところもあるのですが。

市町村アカデミーの近くでも、広がっています。先日の昼休み、散歩の途中で見つけて抜いていたら、自転車に乗ったおじさんが話しかけてきました。「あなたも抜いているのですか」と。「ええ。これって、抜くのがよいのでしょ」と答えたら、「そうなんです。私も見つけたら抜いているのですが、追いつきませんね」と、ひとしきり会話しました。

優先順位をつけることは劣後順位をつけること

時間が限られているのに、処理しなければならない仕事がたくさんある場合や、予算や人員が限られているのに、たくさんの要求がある場合。それらの課題に優先順位をつけなければなりません。企業ではひところ「選択と集中」という言葉が流行りました。

「優先順位をつける」「選択と集中」とは、よい響きがある言葉です。でもその裏側に、劣後順位をつけること、切り捨てることが必要になります。それは、切り捨てられる立場の人にとっては、たまったものではありません。「なんで、私が切られるのか」と反発します。

公務員にとって困るのは、議員が特定案件を優先するように求めてくる場合です。不合理な依頼は断る必要があるのですが、時に高圧的に、威圧的な場合もあります。私も何度も経験しました。
私は後輩に「スマートフォンか録音機で、そのやりとりを録音しておいたらどうか」と助言するのですが、場合によっては、さらに激高される恐れがありますね。街頭だと防犯カメラに写るのでしょうが・・・。

市町村アカデミー機関誌第149号

市町村アカデミーの機関誌「アカデミア」第149号(令和6年春号)が発刊されました。次のような講義・講演の概要が載っています。これらは、インターネットでも読むことができます。ご関心ある方はどうぞ。

・「リーダーシップと組織論」朝比奈一郎・青山社中株式会社筆頭代表CEO
・「トイレ事情から学ぶ地域づくり」白倉正子・アントイレプランナー代表
・「デザイン思考を取り入れ政策イノベーションを目指す」坂部佑磨・ユーザーリサーチャー
・「既存の建物等を活用した地域の再生」髙橋大輔・共立女子大学建築・デザイン学部建築・デザイン学科教授

また、研修生最優秀レポートも読むことができます。どのような研修を行っているかがわかるので、お読みください。
・広報の効果的実践-第36期第2組、栃木県足利市総合政策部秘書広報課広報広聴担当主事、山波 佐祐里さん「市民に伝わる情報発信とは」
・政策企画-第36期第1組、岩手県盛岡市市長公室企画調整課政策調整係主任、岩瀨張 友花さん「地域おこし協力隊を定住・定着に繋げるために」

市町村アカデミー動画配信

市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)で、研修動画配信を始めました。先日この欄で予告したとおりです。
当校の研修は、来ていただいて行う宿泊集合研修が基本ですが、遠方や多忙などの事情で参加が難しいという声もあり、職員が企画し作成してくれました(私が引っ張り出されることは想定外でしたが)。

今回は、3つの主題で提供ました。
小林隆・東海大学政治経済学部教授の「行政デジタル化の意義と課題〜地域を越えた官民連携を中心に〜」
唐澤理恵・人財育成トレーナー、office KARARIE代表の「相談・支援のためのコミュニケーションの取り方と実践」
私の「令和時代に求められる自治体職員像」です。
それぞれ1時間程度ですが、勉強しやすいように、その中を20分程度に分割してあります。
市町村職員やその関係者の方は、各自治体に暗証番号を送ってあるので、それを入手してご覧ください。