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生き様-旅行記

2023年スペイン旅行1

8月31日から9月7日まで、キョーコさんのお供をして、スペインに観光旅行に行ってきました。2020年に予定していたのですが、コロナで延期。ようやく実行できました。このホームページは毎日更新しましたが、行く前に書きためて、予約投稿しておきました。

夏のスペインは、40度を超える猛暑です。知り合いに教えてもらい、秋に行くことにしたのですが。予約しようとしたら早々と埋まっていて、この時期になりました。出発前までは40度を超えていましたが、私たちが行ったときは、高いときで35度まで下がっていました。所によっては春から雨が降らず、干上がっていたとのこと。
ところが、3日のセビリアは朝から雷鳴と豪雨。土地にとっては、恵みの雨だったそうです。テレビのニュースでは、スペイン各地で豪雨災害が発生していました。

出だしから、予想外のことがありました。
飛行機は、ミュンヘン乗り継ぎ、マドリード行きです。羽田を離陸し、席の画面で飛行経路を見ると、日本海を渡ってシベリア上空をつっきります。が、実際の経路を見ると、いつまでも日本海に出ず、山陰地方で沿岸にでて、韓国へ??
その後、黄海から中国を横断します。一寝入りして起きてみたら、カスピ海上空から黒海へ。クリミア半島は避けて、ブルガリアあたりから北上。そうか、ロシア上空を避けるのだと理解しました。ウクライナ侵攻の影響が、こんな所に。

そのころ、機長が説明を始めました。ルフトハンザ航空(全日空との共同運行)なので、ドイツ語です。内容は分かりませんが、しきりに「ブダペスト」を繰り返します。「ブダペストへ着陸するのか」と想像したら、その通りでした。次に英語で説明があり、燃料が足らなくなってブダペストで給油するとのこと。原因は、羽田離陸時に重量制限があったことと、韓国を飛ぶ際に悪天候を避けたこととのことでした(私の理解できる範囲です)。「え~、そんなことで燃料が足らないの?」
スペインに行くのにシベリアを通らないなら、ミュンヘンで乗り継がずに、ドバイとかイスタンブール乗り継ぎの方が合理的ではないですかね。
1時間遅れでミュンヘン空港に到着。乗り継ぎに2時間あったのが1時間になり、入域手続きなどを急いで、マドリード便に間に合いました。

マドリード行きの飛行機に乗ったのですが、いつまで経っても出発しません。そのうちに、後ろの方から若い2人が前に進んで降りていきました。機内放送では、二重予約で、しかもその二人が機内に乗り込む際も機械の確認を通過するという事故だったそうです。しかし、飛行機は離陸せず。その二人の荷物が貨物として積まれているので、探し出して下ろす必要があるとのこと・・・。
マドリード到着は、まさに深夜になりました。日本時間朝の10時前に羽田を離陸し、マドリード到着は現地時間23時(日本時間翌朝の6時)。それからホテルへ。

アルフォンソ・ミューシャのポスター

先日ヨーロッパ旅行をした際に、プラハのミューシャ美術館に寄りました。町中にある、小ぶりな美術館です。なかなか良かったです。これまでは、印象派が好きだったのですが。
ウイーンでベルベデーレ宮殿で、クリムトを見たばかりでした。私は、クリムトより、ミューシャの方が気に入りました。

売店で、ポスターを売っていたので、2枚買ってきました。連作「4つの時」の「朝の目覚め」と「夕べの夢想」のようです。丸めて、中に詰め物をして、スーツケースに入れてです。帰って開けてみたら、傷んではいませんでした。
世界堂に行って、額に入れてもらいました。縦に長いので既製品がなく、作ってもらいました。安いポスターなので、額の方が高くなるのですが。
と思いつつ、世界堂の壁を見ると、ミューシャの「四季」でしょうか、立派な額に入れてかけてあります。4万円近くしていました。店員さんに聞くと、「ほとんど、額の値段でしょう」とのこと。

家の階段の壁に飾ってあった、ベネチアの風景の版画の額と、入れ替えました。昔、ベネチアで買ってきたもので、私はこちらも気に入っているのですが。たくさん絵を飾るほどの壁がないので。

ブダペストでの観光船沈没

5月29日の夜、ハンガリーの首都ブダペストを流れるドナウ川で観光船が衝突して1隻が沈没し、8人が死亡、19人が行方不明になっているとのことです。「NHKニュース」。早い救出を祈っています。

ちょうど2週間前の夜、私達夫婦も、ここで観光船に乗って、ブダペストの夜景を楽しみました。このニュースを見て、びっくりしました。
ちなみに、船上はコートを着ても寒かったです。ライトアップされた夜景は、きれいでした。

2019年中欧旅行

5月15日から22日まで、キョーコさんのお供をして、ヨーロッパに行ってきました。
今回は、ブダペスト(ハンガリー)、ウイーン(オーストリア)、プラハ(チェコ)の3都市巡り。中欧旅行の定番です。途中、ブラチスラバ(スロバキア)と、チェスキー・クルムロフ(チェコ)にも立ち寄りました。

それぞれに歴史を感じさせる、きれいな都市です。どこも、大勢の観光客でごった返していました。土産物屋さんもたくさんあって、賑わっています。
歴史、きれいな街並みは、大きな財産ですね。京都と同じです。たくさんの観光客に来てもらう、よい思い出を持って帰ってもらう、そしてお金を落としてもらう。そのために、これら先輩都市に学ぶことは多いです。

去年のフランス旅行に続く、「罪滅ぼしの旅」です。都合で、この時期になりました。
JTBのパック旅行を、利用しました。よくできた行程で、添乗員さんもよい人で、楽しんできました。一人では、こんなに効率よく回ることはできません。
ところで、休日でない日に休むことは、どうも落ち着かなくていけません(苦笑)。
この間もご覧いただいたように、ホームページを更新しました。事前に書きためてあった原稿を、予約投稿したり、旅行先のホテルから掲載しました。ホテルも空港も、インターネットが簡単につながり、便利です。連載原稿の校正もできました。

買うことと維持すること、手入れすることと買い換えること

鹿島茂著『クロワッサンとベレー帽』に、次のようなくだりがあります。p173
・・・何が好きといって、ガラスやグラスをピカピカに磨くことほどフランス人の好きなことはない・・・
・・・ではいったい、フランス人のこのピカピカ好きはどこからきているのだろうか? おそらくそれは、かつてフランスが貴族社会だった時代の名残なのだろう。つまり、貴族社会のころ、裕福さの度合は、所有しているモノの高価さよりむしろ、その高価なものを維持していくためにかける人件費によって計られたのである。
たとえば、バカラのような高価なクリスタル・グラスを所有していても、それを日常的に使用していることを示さなければ、本当に裕福とはいえない。しかも、そのクリスタル・グラスが購入時と同じ輝きを持って使用されていなければならないのだ・・・

納得します。カネがあれば、高価なものも買えます。しかし、それを維持する、手入れをして使い続けることは、もっとお金が必要ですし、その意志と時間が必要です。カネにものを言わせて、次々買い換えることもできますが、その人とは哲学が違うのです。

なお、これを考える際には、日本とフランスとの伝統文化の違いもあります。かの国では建物は石で造り、手入れをしながら長年使います。時には、外壁はそのままで、内部は作り替えるとか。我が国では、建物は木造なので、神社仏閣などを除いて、時間が経つと建て替えます。住宅において、この違いは大きいです。
維持する文化と更新する文化の違いです。
ところで、鉄筋コンクリートの建物は、どちらに入るのでしょうか。どうも更新派に属すると思われます。アパートも、壊して建て替える方が多いでしょう。タワーマンションも、30年も経つとどうなるのでしょう。