カテゴリーアーカイブ:人生の達人

追い込まれれば、仕事は進む

2018年9月22日   岡本全勝

先週、「そろそろ、仕事のリズムを、取り戻さなければなりません」と書きました。追い込まれば、できるものです。15日の3連休からエンジンがかかり、先週は実り多い1週間でした。

慶応大学の準備は2回分を、講演準備は1回分を、仕上げました。といっても、これらは、すぐに次の回が追いかけてきます。

「明るい公務員講座」は、連載したものの残りを単行本にすべく、出版社がゲラとデータを用意してくれました。それを元に、編集作業に入りました。
分量が多く、2冊分あります。第3巻と第4巻は、課長編です。何を「売り」にするかを考えつつ、それぞれの話題を縦横どのように再配置するか。再構成に悩んでいます。これが、なかなか難しいです。
何人もの人から、「まだ本にならないのですか」と催促を受けているのです。乞うご期待。

夏休みのように余裕があると、いろんなことやいろんな本に手を出して、一つのことが完成しません。しかし、締めきりが迫って来ると、他のことや本を放り出して、それに集中しなければなりません。そして、一つずつ片付くのです。
この3連休も、頑張りますわ。出張などが続くので、できるときに稼いでおかないと。

鎌田浩毅先生『座右の古典』

2018年9月21日   岡本全勝

鎌田浩毅先生の『座右の古典』(2010年、東洋経済新報社)が、文庫本(2018年、ちくま文庫)になりました。

論語、チャーチル「第2次大戦回顧録」、九鬼周造「いきの構造」など、50冊の古典が、次の8つの分野に分けて紹介されています。
私たちはどう生きるか、私たちは何者か、君たちはどう学ぶか、発想法を転換せよ、人間関係のキモ、情熱・ときめき・モチベーション、リーダーの条件、読書が変える人生。

皆さんが「名前は聞いたことがある」という、古典が並んでいます。しかし、たぶんこのほとんどを、読んだことはないでしょう。私もそうです。
この本は、それぞれの古典の概要、社会に与えた影響などが、簡潔にまとめられています。優れた読書案内です。古典そのものに挑戦することも良いことですが、その本か描かれた背景やその本が社会に与えた影響などを知らずに読むと、苦労します。

しかも、何人かの専門家が分担執筆したのではなく、先生が一人で書かれたのです。
それにしても、鎌田先生がこれだけの読書家だとは。改めて、尊敬します。しかも、先生は理科系の研究者で、社会科学や人文科学の専門家ではないのです。
先生が、時間とお金と脳みそを費やして読まれた成果を、840円の文庫本で読むことができるのです。ありがたいことです。
この本を読んで、原本に当たろうという人や、かつて途中で投げ出したけれど再度挑戦しようという人も、出てくるでしょうね。

永守重信会長、出た大学と偏差値は仕事のできとは全く何の関係もない

2018年9月21日   岡本全勝

9月19日の朝日新聞「永守重信のメディア私評」「大学改革 ブランド主義・偏差値教育、破る議論を」から。

・・・今の大学教育には大変失望している。日本電産を創業して以来、国内だけで新卒の学生を約6600人採用してきたが、一流と言われる大学を出た学生でも英語は話せないし、専門分野もほとんどできない。多くの学生が即戦力にならないのだ。だから、企業で働けるように教育し直すのに、企業が時間もお金もかけている。こんな国は日本くらいしか見当たらない。
社内には、どの大学を出た社員がどんな仕事をし、どう昇進しているかを追跡したデータベースがある。一流大学の卒業生がいい仕事しているかと言えばそうでもないし、同期入社の中で二流、三流大学の卒業生が先に昇進することもよくあるし、同期のトップを走っていることもある。弊社はモーターの総合メーカーだが、新製品開発部門にも二流、三流大学の卒業生が多い。彼らの方が仕事ができるからだ。結論は、出た大学と偏差値は仕事のできとは全く何の関係もない・・・

スマートでないスマートフォン

2018年9月19日   岡本全勝

スマートフォンって、スマートと名前がついているのに、使っている人にはスマートでない人が多いです。歩きながら操作している人や、電車中で操作している人です。この話題は何度も書いていますが、最近も嫌な思いをしたので。

1 画面に集中することで、周囲への気配りがおろそかになっています。
通路の真ん中に立っていて、周りの人の邪魔になっている人。電車の扉付近に仁王立ちして、通行の邪魔になっている人。
特に、イヤホンやヘッドホンをしている人が困ります。自分の世界に没頭しています。「通してください」と言っても、聞こえていないようです。

先日は、扉が開くと同時に乗ってきて、空いている席に突進し、操作を続けた人がいました。後から、高齢者や子供連れが、乗ってきました。全く素知らぬ風で(実際、気がついていないのでしょう)、操作に集中していました。

2 公衆の面前でゲームをしたり、つまらない画面を見るのは、恥ずかしいと思いましょう。朝の出勤時、きちっとした身なりの会社員が、ゲームに熱中している姿を見ると、と心配します。勉強の本を読んでいる人なら、「感心、感心」と思うのですが。

「私の勝手でしょ」と言えば、それまでですが。あなたが、パートナーとして選ぶ際に、また一緒に仕事をしたい人を選ぶ際に、そんな人を優先しますか。
人前での立ち居振る舞いは、あなたをきれいに見せたり、下品に見せたりします。自分を安く見せることは、やめましょう。
趣味や娯楽は、自宅など他人が見ていない場所で、乗り物なら指定席でやってください。
この項続く

味の素、決める会議以外は廃止

2018年9月19日   岡本全勝

9月18日の読売新聞「経営者に聞く」は、西井孝明・味の素社長でした。
味の素では、2017年から1日の労働時間を、7時間15分に短縮しました。

・・・具体策として進めたのは、まず会議減らしです。改革を本格的にスタートさせたのは16年度からですが、15年度の全社平均の総労働時間は1947時間。その中身を詳しく調べてみると、1日平均10時間の労働時間のうち、4時間を会議が占めていることがわかりました。どこの職場も似たようなものです。

「そんなに会議は必要なのか」と強く感じました。そのため、報告のためだけの会議は一切やめることにしました。会議は、すべて何かを決めるために開きます。
会議で発言しない人が座って聞いているだけの時間、議事録を紙にまとめて会議に出ていない人に知らせるための時間-報告のためだけに時間を費やす仕事は、いっぱい隠れています。それは価値を生む仕事ではない。
報告だけならインターネット上の社内の掲示板にアップし、必要な人はそこに見に行く仕組みにしました。会議の改革は、ペーパーの削減にもつながります。

象徴的な改革事例は、全国の支店長や事業部長ら約80人を集めて3か月に1回開いていた業務報告会です。1人が5分報告し、質問はゼロ。報告に3時間以上かかり、そのために用意する資料はものすごく分厚い。直前に資料の差し替えが起きると、経営企画部のスタッフは深夜まで子ポーの取り直しです。
この会議を年1回に減らしました。そして、社長からのメッセージを伝える重要な会議に変えました・・・