カテゴリーアーカイブ:人生の達人

スマートでないスマートフォン

2018年9月19日   岡本全勝

スマートフォンって、スマートと名前がついているのに、使っている人にはスマートでない人が多いです。歩きながら操作している人や、電車中で操作している人です。この話題は何度も書いていますが、最近も嫌な思いをしたので。

1 画面に集中することで、周囲への気配りがおろそかになっています。
通路の真ん中に立っていて、周りの人の邪魔になっている人。電車の扉付近に仁王立ちして、通行の邪魔になっている人。
特に、イヤホンやヘッドホンをしている人が困ります。自分の世界に没頭しています。「通してください」と言っても、聞こえていないようです。

先日は、扉が開くと同時に乗ってきて、空いている席に突進し、操作を続けた人がいました。後から、高齢者や子供連れが、乗ってきました。全く素知らぬ風で(実際、気がついていないのでしょう)、操作に集中していました。

2 公衆の面前でゲームをしたり、つまらない画面を見るのは、恥ずかしいと思いましょう。朝の出勤時、きちっとした身なりの会社員が、ゲームに熱中している姿を見ると、と心配します。勉強の本を読んでいる人なら、「感心、感心」と思うのですが。

「私の勝手でしょ」と言えば、それまでですが。あなたが、パートナーとして選ぶ際に、また一緒に仕事をしたい人を選ぶ際に、そんな人を優先しますか。
人前での立ち居振る舞いは、あなたをきれいに見せたり、下品に見せたりします。自分を安く見せることは、やめましょう。
趣味や娯楽は、自宅など他人が見ていない場所で、乗り物なら指定席でやってください。
この項続く

味の素、決める会議以外は廃止

2018年9月19日   岡本全勝

9月18日の読売新聞「経営者に聞く」は、西井孝明・味の素社長でした。
味の素では、2017年から1日の労働時間を、7時間15分に短縮しました。

・・・具体策として進めたのは、まず会議減らしです。改革を本格的にスタートさせたのは16年度からですが、15年度の全社平均の総労働時間は1947時間。その中身を詳しく調べてみると、1日平均10時間の労働時間のうち、4時間を会議が占めていることがわかりました。どこの職場も似たようなものです。

「そんなに会議は必要なのか」と強く感じました。そのため、報告のためだけの会議は一切やめることにしました。会議は、すべて何かを決めるために開きます。
会議で発言しない人が座って聞いているだけの時間、議事録を紙にまとめて会議に出ていない人に知らせるための時間-報告のためだけに時間を費やす仕事は、いっぱい隠れています。それは価値を生む仕事ではない。
報告だけならインターネット上の社内の掲示板にアップし、必要な人はそこに見に行く仕組みにしました。会議の改革は、ペーパーの削減にもつながります。

象徴的な改革事例は、全国の支店長や事業部長ら約80人を集めて3か月に1回開いていた業務報告会です。1人が5分報告し、質問はゼロ。報告に3時間以上かかり、そのために用意する資料はものすごく分厚い。直前に資料の差し替えが起きると、経営企画部のスタッフは深夜まで子ポーの取り直しです。
この会議を年1回に減らしました。そして、社長からのメッセージを伝える重要な会議に変えました・・・

仕事のリズムを取り戻す

2018年9月14日   岡本全勝

今年の8月はとても暑かったので、原稿を書くなどの生産活動はできませんでした。本を読むことくらいでした。異業種交流会は熱心に行い、ホームページの更新も行いましたが。

しなければならないこと、やりたいことは、一覧表に書き出していたのですが。なかなかエンジンがかかりませんでした。「まあ、まだ時間はあるわな」と。これまでなら、夏休みでも、原稿書きに追われていたのですが。締め切りが迫っていないというのも、理由です。『明るい公務員講座』で批判した「夏休み症候群」です。

今週から、ようやく涼しくなりました。大学授業の再開も迫ってきたので、のんびりしていられなくなりました。10月には合計5つの講演などを引き受けていて、主催者から準備の催促が届き始めました。
「明るい公務員講座」第3巻の編集も始まりました。次の連載の準備もしなければなりません。引き受けた原稿も、書きかけの途中で放置してあるし・・・。

それぞれ締め切りが近づくと、追い込まれて、進むのです。進まない仕事を進める方法は、『明るい公務員講座』に書いたように、締め切りを設定する、他人に催促してもらうことです。
そろそろ、仕事のリズムを、取り戻さなければなりません。

電子メール誤送信防止・フールプルーフ

2018年9月14日   岡本全勝

「フールプルーフ」という言葉をご存じですか。英語で、fool proofです。
辞書には、「利用者が間違えた操作をしても、危険な状態を招かないようにする仕組み」というような説明があります。

電子レンジが出始めた頃の話です(うろ覚えなので、不確かなのですが)。水虫を治そうと、足を入れて作動させた人がいたそうです。体内の水分が沸騰して、大やけどになります。そこで、扉を閉めないと、作動しないようにしたのです。
この時に、フールプルーフという言葉を覚えました。私は英語を直訳して、「バカ防止装置」と理解しました。「不注意による失敗防止装置」の方が、正しいですね。
(インターネットで調べると、そのような事件はでてきません。そもそも電磁波が外に漏れ出さないように、扉を閉めないと作動しないようにしてあるそうです。すると、私の記憶は間違いですね)

さて、何を言いたいか。ケアレスミスといわれる不注意による失敗は、通常なら起こらないのですが、何かの拍子にやってしまいます。職場でよくある失敗は、ファックスや電子メールの誤送信です。そこで、いろんな防止策がとられています。
・ファックスで送る場合は、2人以上で確認すること。
・電子メールを送る際に、「宛先は間違いないですか」と警告が出る仕組み。
・電子メールで、添付ファイルを送る際に、「その添付ファイルは間違いないですか」と警告が出る仕組み。
・外部の人に電子メールを送る際に、送信ボタンを押してから実際に送信するまでに、数分間時間をおいて、取り消しができるようにする仕組み。

私の職場でも、いくつかの仕組みが入っています。
私は、すべての電子メールの送信の際に、「確認画面」が出るようにしています。「面倒だなあ」と思うことがありますが。この仕組みのおかげで、何度か失敗を防ぐことができました。

役に立つ肝冷齋

2018年9月7日   岡本全勝

漢文の識者である肝冷齋は、難しい中国古典を解説してくれるのですが、時に難しすぎて、あるいは妖怪変化が多く、私の理解を超えることがあります。
たまには、わかりやすい教訓も書いてくれます。
包容力は、努力で具わる

・・・明初の名官僚で、その有能と誠実を以て、史上屈指に血なまぐさいこの時代に何度も失脚しながら復職し、戸部尚書を通算三十年ぐらい務めた夏原吉は、
徳量閎厚、人莫能及。
徳量閎厚にして、人よく及ぶ莫し。
包容力が広く、厚く、誰も敵わなかった。
と言われる。「徳量」はとりあえず「包容力」と訳しておきますが、要するに人を容れる「器量」のことです。

あるひと、問うて曰く、
量可学乎。
量は学ぶべきか。
「包容力というのは、後天的な努力で具わるものですか」
夏は答えた・・・