3月18日の読売新聞1面コラム「編集手帳」に、次のような話が載っていました。
・・・雄弁家として名を残す第1次大戦時の米大統領、ウッドロー・ウィルソンにジョークめいた逸話がある。
ある人が10分の演説にどれだけの準備が必要かと尋ねた。大統領は「2週間だね」と答えた。次に1時間の演説ならどうか聞くと、「1週間だな」と答えた。では2時間の演説は? この質問に大統領は笑いながら答えた。「2時間も話していいなら、今すぐ始めてもいいよ」・・・
3月18日の読売新聞1面コラム「編集手帳」に、次のような話が載っていました。
・・・雄弁家として名を残す第1次大戦時の米大統領、ウッドロー・ウィルソンにジョークめいた逸話がある。
ある人が10分の演説にどれだけの準備が必要かと尋ねた。大統領は「2週間だね」と答えた。次に1時間の演説ならどうか聞くと、「1週間だな」と答えた。では2時間の演説は? この質問に大統領は笑いながら答えた。「2時間も話していいなら、今すぐ始めてもいいよ」・・・
3月6日の日経新聞「なやみのとびら」、「年下の同期から妬まれている」についての、中園ミホさんの回答です。
(相談)
同期が私への妬(ネタ)みを直接言ってきます。「大卒だから給料が高くていいわね」「英語が話せていいわね」など、大半は言いがかり。「比較されて気分が悪い。大嫌い!」とまで言われました。相手の方が年下なので定年まで一緒と思うとしんどいです。(愛知県・50代・女性)
(回答)
妬みはコンプレックスから生まれるもの。いろいろ言ってくる人はどこにでもいます。このようなタイプの人とは、何を言われても取り合わないのが賢明です。相談者さんもよくおわかりだと思います。ただ、相手が同僚であれば、やっかいですよね。
私は元占い師なので、こういう悩みをたくさん聞いてきました。対人関係の理不尽なトラブルは大概、妬みやひがみから発生している気さえしました。占いの視点から言わせていただくと、相手の悪い感情が飛んできたときは、その人の幸せを祈ることに尽きます。
「また言いがかりをつけてきた」と思ったら、「どうか、あの人にいいことが起きますように」と祈るのです。私はそうアドバイスしていました。うれしいこと、楽しいことが起こって相手の精神状態が良くなれば、こちらを攻撃することはなくなります・・・
・・・とにかく、自己防衛に徹することです。相手の言動にとらわれてイライラしていたら、相手にも空気が伝わり攻撃に拍車がかかってしまいます。反対に相談者さんがいつもニコニコしていたら、馬鹿らしくなって、対象が変わるかもしれません。仲良くなりましょうとは決して言いませんが、関わらないことです・・・
今度、何か言われたら、「どうかお幸せに」と心の中でつぶやいてください・・・
原文をお読みください。
3月5日の日経新聞夕刊「こころの玉手箱」、作家の門井慶喜さん「特注の仕事机」に次のような記述があります。広い仕事場に引っ越しされました。
・・・もともとは賃貸の2LDKでせっせと原稿を書いていたのだけれども、本があふれて他の場所に置かざるを得ず、ちょっとの調べものにも効率を欠く状態だった。これでは仕事の質にかかわる。2LDKでは結局は2LDKの文章しか書けないのだと思い決めて約100坪の土地を買い、仕事専用の一軒家をこしらえたわけだ・・・
納得。うらやましいです。もっとも、書斎が広ければ良い文章が書ける、というわけではありませんが。
2月28日の読売新聞、西成活裕・東大教授の「ウィズコロナのあり方 3密解消も急がば回れ」から。
・・・渋滞は時間の無駄です。渋滞学を分野横断的に展開する中で、工場などの生産現場の無駄の排除にも関わるようになりました。
実地のヒアリングによれば、工場の稼働率は30%程度の余裕を持たせた方が効率的です。誤解を受けがちですが、100%の稼働率が最も効率的というわけではないのです。フル稼働だと機械のメンテナンスの時間が取れないし、試作品も作れません。
バケツリレーを模した数理モデルによる解析でも、水の量をバケツの7割とした場合が最も効率的に運べました。
会社などの組織や社会も同じです。その時の環境に完璧に適応し無駄がないと、環境が変化した時に不安定になってしまいます。環境が変わってもそこそこ対応できるようにしておく方が、長い目で見てトータルのコストが少ない可能性が大きいのです。
コロナ禍でも病床不足などの問題が生じました。「見える無駄」を徹底的に排除し、効率を上げようという短期的視点だけを重視すると、有事に対応できません・・・
・・・渋滞学でも、車間距離40メートルを保てるかが渋滞が生じるボーダーラインとなっています。車間距離がそれ以上短くなるとスピードが落ち、後ろの車に増幅して伝わります。その結果、十数台後ろの車を止めてしまうほどの渋滞を引き起こすのです。
つまり、急いでいるからと車間を詰めるほど、時間当たりの交通量は低下します。利他心を発揮し、全ての運転手が車間距離を無駄と思わずに保つ方が結局、目的地に早く着きます。「急がば回れ」というわけです・・・
2月25日の朝日新聞スポーツ欄、スポーツ心理学者の荒木香織さんと、バレーボール日本代表主将の柳田将洋さんとの対談「柳田将洋の不安、五郎丸のルーティーン発案者が導く答え」から。
〈柳田は2017年に欧州に挑戦した。荒木さんの指導を受けたのは渡欧直前だった〉
柳田 当時は2年目で、いろいろチャレンジしようという時。不安や悩みがいっぱいあった・・・
柳田 「しんどかったら、普通に帰ってきたらいいやん」と言われた。「そうか。自分のやりたいこと、やればいいんじゃん」と腑に落ちた。自分がやりたいようにやって、楽しんでいったら一番プラスと、海外に行けた。楽しいと思えたのは、きつかったら帰ればいい、とりあえず今年やってみるかぐらいの感覚でできたから。3シーズン、ガッツリできた。得るものも大きかった。
荒木 人は、先が明確でない状態が一番不安にはなる。行ってダメだったら、通用しなかったらどうしようと。心理学的には、不明瞭なことをどれだけ取り除いていくか。
「頑張れ、頑張れ」と言っても、不安を増すだけ。心理的に帰る場所があると思っていたら、そんなに不安にはならない。別に無理して海外でプレーしなくても、日本でもいろんなチャンスはある。励ましの意味も込めて、「ダメだったら帰ってくるのもいいんだし、問題ないと思うよ」という声かけをした。
柳田 「自分の好きなようにしたらいいや」と、今の環境をどう楽しむかにフォーカスを当てられるようになった。大事なのは自分が何をするか、どういうマインドで試合に臨むか。その癖や習慣がついた。
〈五輪のプレッシャーや不安に対処できず、パフォーマンスが悪くなることがある。「オリンピックの魔物」にどう立ち向かえばいいのか〉
荒木 対処法の一つに変わりない。ダメっぽい顔を伝えておく。「これ、今やばい時」というサインを作って、伝えておくのは一つ。パニックになって、サインも分からなくて、「ヤバイです」と言われたら、声かけに行く。
五郎丸選手も、W杯の最初のゲームの前、国歌斉唱の後は、気持ちが高ぶりすぎているはずだから、「みんな俺に声をかけてくれ、体を当ててくれ」とお願いしていた。実際、号泣してしまって。自分が予想していた通りになったから、みんなが声をかけ、体を当てに行って。それでも、落ち着ききれなくて、最初のプレーでタックルされるのにも気付かず、体当たりした。すごくいい突進で。そこからやっぱり、あの試合は変わった。本人も「お!」と目が覚めた。
いくら想定していても、対処しきれないことも出てくるかもしれない。それが「オリンピックの魔物」といわれるところ。みんなで協力して、越えられないことは絶対ない。みんなでいつも通りにコミュニケーションを取って。ただ、準備を怠るとダメ。たぶんこんな感じだからできるかな、ではたぶんいけない。あらゆるシナリオを持って準備しておく。指導者が想像できないことも、選手はたくさん想像できる。シチュエーションを考えつつ、話し合っておく。練習の前後に時間をもらってやってみる。そういう工夫をする。
〈荒木さんは眠れないという選手には、不安を書き出してもらったという〉
荒木 前々から、困りそうなことを言ってしまうのはあり。なかったことにしない。あることにして対処する。お互いを頼ってやっていくのもあり。寝られない、食べられない、あんまり体が動かない。息が浅くなって、深呼吸しなさいと言われる人もいる。いろんな現象が起きます。すごいことになります。でもそんなものです・・・