投稿者アーカイブ:岡本全勝

令和3年の回顧2、執筆や講演

2021年12月29日   岡本全勝

今年の回顧、その2は執筆や講演についてです(かつては副業と言っていました)。今年も繁盛しました。

まず、執筆です。連載「公共を創る」は、103回まで続きました。細かく手を入れてくれる右筆たちのおかげです。休むことなく続けたことは誇らしいのですが、締めきりに追われる毎日で落ち着く日がありません。精神衛生に良くありませんねえ。

マスコミの取材もたくさんありました。
3月は東日本大震災から10年ということで、いくつもマスメディアの取材を受けました。私としてもこれまで、その時々に考えたことを発信したのですが、改めてこの10年を振り返る良い機会でした。震災復興の公職を離れたこともあり、ひとまず区切りです。
官僚のあり方についての発言も、求められました。5月の日本記者クラブ「政と官」、8月の読売新聞「総理秘書官の役割」が代表でしょうか。

講演は、新型コロナで延期や中止もあったのですが、けっこうな数をこなしました。オンライン方式や録画方式もありました。
力が入ったのは、内閣人事局の幹部候補研修(係長級、課長補佐級)です。1月から配信するとのことなので、視聴した若手官僚たちがどのような反応を示すか、楽しみです。

このホームページも、毎日欠かさず記事を載せました。年間で、合計700本を超えています。週末などの時間のあるときに書いておき、ホームページ作成サイトに予約投稿しておきます。すると、決められた日時に公開してくれます。
カウンターは年初に350万人でしたから、延べ19万人の方が見てくださいました。ありがとうございます。
今年も充実した1年でした。

子ども食堂の活動

2021年12月29日   岡本全勝

12月26日のNHKニュースが「子ども食堂 全国で20%余増 幅広い世代の交流の場に」を伝えていました。
・・・子どもたちに食事や居場所を提供する「子ども食堂」は、全国でおよそ6000か所と、去年の調査と比べて20%余り増えたことがNPOの調査で分かりました。
NPOでは、子どもだけでなく幅広い世代の交流の場として広がっているとしています・・・

湯浅誠さんがやっておられるNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」の調査報告(12月25日)です。概要は次の通り。
全国の子ども食堂の数は、2018年は2286か所、2019年は3718か所、2020年は4960か所、2021年は6007か所と、毎年千か所増えています。

子ども食堂が発足した当初は、親が働いているために1人で食事をする子どもや食事が十分に取れない子どもなどが利用するケースが多かったということです。その後、子どもだけでなく高齢者や学生など幅広い世代の交流の場として広がっていて、コロナ禍だからこそ、子ども食堂を始めたケースも多いということです。
NPOでは「子ども食堂」について「子ども食堂・地域食堂・みんな食堂などの名称にかかわらず、子どもが1人でも来られる無料または定額の食堂」と定義しています。
子ども食堂の主な目的について複数回答で聞いたところ
「子どもの食事提供」が89.1%
「子どもの居場所づくり」が83.6%
「ひとり親家庭の支援」が60.8%となったほか
「多世代交流」が57.8%
「地域づくり・まちづくり」が56.3%などとなっています。

子ども食堂を支援する動きは企業の間でも広がっています。今回、調査を行ったNPOでは、子ども食堂への支援を呼びかけていて、去年1年間に企業から寄付された現金と食料は金額にして合わせておよそ3億9000万円に上りました。おととしは、4000万円で10倍近くに増え、全国の子ども食堂に届けられたということです。

松元崇さん、国民の創造力を発揮させる

2021年12月29日   岡本全勝

12月29日の日経新聞経済教室は、松元崇・元内閣府事務次官の「国民の創造力発揮へ基盤整備 所得倍増計画の歴史に学ぶ」です。
・・・池田首相のブレーンで高度成長期の所得倍増計画を理論付けた下村は、著書「日本経済成長論」(1962年)で「私は経済成長についての計画主義者ではない」と明言していた。そして「私の興味は計画にあるのではなくて、可能性の探求にある。(中略)国民の創造力に即して、その開発と解放の条件を検討することである」と述べていた。
そのうえで「何がそういう経済の成長を推進するのか。これは要するに人間だということです。人間の創造力だということです。(中略)そういうものが自由に発揮されるということがあって、はじめて経済の成長を推進するような力が生まれてくる」と指摘していた・・・

・・・下村が経済成長を推進する力だとした「人間の創造力」とは、ケインズの言うアニマルスピリットだ。ケインズ経済学に基づく経済政策では、景気回復はもたらされるが、経済成長はもたらされない。では何が経済成長をもたらすのかと問われたときのケインズの答えがアニマルスピリットだった。とはいえ、それを発揮させるには、そのための条件整備が不可欠だ。
下村理論が画期的だったのは、日本経済に力強い成長力があることを論証したうえで、その成長力を発揮させるために求められる具体的な「条件を検討」したことだ。池田も首相就任後の参院予算委員会で、所得を2倍にするのではなく2倍になるような環境をつくるのだと答弁している。
下村は当時の状況に鑑みて、日本経済の高度成長にとって重要なのは設備投資の増加速度で、それに資する基盤整備が必要とした・・・

・・・では下村の問題意識を今日に当てはめた場合、経済成長のためにはどのような基盤整備が求められるのだろうか。
筆者は、老若男女を問わず全ての人が人生の中でいつでも再チャレンジできるようにサポートする教育制度と全世代型の社会保障制度だと考える。一生の間に何度も転職することが当たり前になった今日、その2つが国民の創造力を自由に発揮させる基盤になる。
下村の時代は、戦後の焼け野原から生活を再建していかねばならないハングリーな時代だった。全ての人にチャレンジが求められていた。人々にチャレンジできる場を提供する産業インフラの整備が、国民の創造力の発揮に直結していた。
だが今日、国が豊かになった半面、人々はチャレンジしなくなった。一度失敗すると立ち直るのが難しい社会になっている。失敗しても何度でもチャレンジできる社会にしていく。それが人々の創造力を解放し、国全体の成長や人々の幸せにつながっていくはずだ。

そのような基盤整備に財政投融資を活用できるかといえば否であろう。教育制度や全世代型の社会保障制度は、そこからの収益で投資資金の回収が見込めるようなものではないからだ。
とすれば、重要なのは税ということになる。そこで障害になるのが、とかく増税を嫌う昨今の世論だ。そしてその世論の背景にあるのが、かつての高度成長が円安や小さな政府の下に、政府の「計画」で実現したという思い込みだ。その思い込みをそのままにしておいたのでは、現在の日本の低成長を脱却させるためのまともな議論はできない・・・

いつもながら明快な、そして目から鱗が落ちる指摘です。史実に基づいた説明なので、説得力があります。ぜひ、全文をお読みください。

令和3年の回顧1、仕事

2021年12月28日   岡本全勝

年末になったので、今年も1年の回顧を始めましょう。
第1回は、仕事についてです。去年までは、復興について書くことが「仕事の回顧」でした。復興に関する公職を退いたので、今年からは仕事一般について書きます。

10月から、市町村職員中央研修所学長に就任しました。まだ2か月あまりですが、私の仕事としては、軌道に乗ったと感じています。学内の概要や仕事の動きを把握できました。詳しいところまでは分からないのですが、誰に何を聞けばよいかが、わかりました。
重要なのが、どこに課題があって、それをどのように解決するかです。細かいところは職員に任せて、大きな視点からの問題発見です。簡単にいうと、部外者の目、中長期的な視点です。先輩たちや関係者のおかげで、業務は順調に進んでいるのですが、時代の変化に応じて変えていく必要もあります。
私の疑問や変えたい方向を示して、職員たちと議論しています。早速に、新しい研修科目をつくってくれました。職員たちの反応が良い(質が良い回答がすぐに返ってきます)ことが、うれしいです。職員たちも、私の仕事の流儀に慣れてくれたでしょうかね。

仕事ではありませんが、異業種交流会には困りました。新型コロナ対策で会食が禁止され、5月から9月までは全く開催できませんでした。10月に再開したら、たまっていた約束が一気に押し寄せて、大繁盛になりました。
多方面の方と知り合いになる。これも仕事の延長です。いろいろな相談事が持ち込まれます。私の経験と人脈がお役に立った場合は、うれしいです。

年賀状投函

2021年12月28日   岡本全勝

今日28日午後に、残っていた年賀状を書き上げ、投函しました。今年は着手が遅くなりましたが、昨日と今日ですべて投函できました。豪雪の影響さえなければ、元旦に届きますかね。
いつものように、裏面は印刷して、宛名を万年筆で書きます。そして、一言添えるようにしています。宛名をワープロで管理し、印刷すれば簡単なのですが。私の下手な字を待ってくださっている人への、1年に1度の報告です。千枚を超えていた頃に比べると、大幅に縮小しましたが、それでも毎年年末の苦行です。
これで一安心。

松飾りを買ってきて、門に飾り付けました。
お向かいの柿の実、鈴なりになっていたのですが、数日前に一気になくなりました。渋柿が熟して、甘くなったのでしょう。小鳥たちがごちそうにありつけたようです。ヒヨドリがたくさん来て、色鮮やかなインコもたくさん来て食べました。それらのいないときに、メジロが食べていました。
おじさんが、ヒヨドリは入れず、メジロだけが入って食べることができるカゴのようなものを用意して、その中に柿の実を入れてメジロに上げています。
私にも、いくつか持ってきてくださいました。ありがとうございます。
玄関横の椿は、真っ赤な花を咲かせ始めました。つぼみもたくさんできています。