投稿者アーカイブ:岡本全勝

民主政を機能させる指導者がいるかどうか

2018年1月2日   岡本全勝

12月23日の読売新聞解説欄、塩野七生さんの「民主政 アテネの教訓。指導者 衆愚の分かれ目」から。
・・・アテネの全盛期を築いて民主政を完成させたペリクレスは、人々が発する不安の声を冷静に説き鎮め、長期的な視野に立った政治をした。しかし彼の後の指導者は、逆に人々の不安や怒りをあおり立て、戦略を欠いていく。ペリクレス後のアテネが後世、衆愚政と呼ばれることになった。
衆愚政のアテネは、政治の仕組みや有権者のレベルが以前と変わったわけではない。民主政を機能させる指導者がいたかどうかの違い。民主、民主と唱えていれば民主政が実現するわけではないの。民主政を妄信してはいけない・・・

塩野さんは、12月26日の日経新聞オピニオン欄にも、出ておられました。「失望が生むポピュリズム」。坂本英二・編集委員 の解説から。
・・・塩野七生さんは紀元前からルネサンスまで2500年に及ぶ欧州の歴史を約50年かけて書き上げた。登場する国家の盛衰や政治リーダーの栄光と失敗は、21世紀の国際社会とも共通する多くの教訓を含んでいる。
塩野さんの歴史長編はたいてい静かに始まる。民族や文化が生まれた時代背景を丁寧に紹介。だが外敵などに対抗するため個性的な指導者が現れた瞬間から、歴史が一気に走り出す。「ローマ人の物語」ではスキピオ、スッラ、カエサルら適時に適切な男たちが現れて困難を克服する。どんなに強大な帝国も、優秀な指導者を選べなければ一気に坂を転げ落ちる・・・

平成30年元日

2018年1月1日   岡本全勝

あけまして、おめでとうございます。みなさん、良いお年をお迎えのこと存じます。
東京は、快晴、おだやかな新年です。
我が家は、同居人の息子がアメリカに留学し、夫婦2人の静かな朝を迎えました。昼には、娘夫婦が孫を連れてきて、賑やかなお正月です。

知人が送ってきてくれた、元旦の富士山です。横浜からの眺めです。今年は、少し雪が少ないように見えます。

 

 

 

 

こちらは、富士宮市からの富士です。雲が良い具合にかかって、迫力があります。

平成も30年。早いものですね。
今年も、たくさんの年賀状をいただき、ありがとうございます。こちらから出していない方もからも、たくさんいただきました。申し訳ありません。
各交通機関、病院、消防、警察など、年末年始の休みもなく働いておられる人たちに、感謝します。
今年が、皆さんにとって良い年でありますように。

平成29年大晦日

2017年12月31日   岡本全勝

今日は12月31日。平成29年も終わりですね。皆さんにとって、今年はどのような年だったでしょうか。

世界では、紛争、移民、格差など、いろんな社会問題が続いています。日本では、少子高齢化、地域の活力低下、非正規雇用の不安、子ども貧困などが進んでいます。これらは大事件でなく、静かに進む緩慢な変化です。しかし、このような変化が、社会を変えていきます。将来、振り返ってみると、大きな問題だったことが分かるでしょう。これらの問題についての回顧は、専門家に譲りましょう。
私の仕事や私生活については、回顧1回顧2回顧3に書いたとおりです。年を取ったからか、時間が経つのが早いです。一日一日も、1年も。昨日も、カレンダーを取り替えながら、「平成29年も早かったなあ」と振り返っていました。
大きな変化なく、相変わらずの生活を続けています。大きな病気やけがもせず、健康に暮らせる。それが良いのでしょうね。関係者、家族、神様に感謝しなければなりません。

今日の東京は寒いですが、穏やかな年の瀬です。今年も日本一の蕎麦打ち名人のお蕎麦を食べて、年を越します。
皆さん、よいお年をお迎えください。

平成29年の回顧3、生活

2017年12月30日   岡本全勝

平成29年の回顧、その3は生活についてです。(その2

1年半前に公務員を退職しましたが、常勤的非常勤公務員を続けているので、生活はあまり変わりません。毎週の福島勤務があるので、大変ですが。今年はさらに、慶應大学での講義を持っています。準備に時間がかかるので、けっこうな負担です。自ら望んでやっているので、不満はありません。

毎週の連載「明るい公務員講座」を抱えていたので、いつも鞄に書きかけの原稿を入れて、新幹線の中など隙間時間を見つけては、加筆しました。この連載は終わったのですが、本にするため、これまたゲラを鞄に入れて隙間時間に加筆しています。
講義の準備と原稿が、毎週追いかけてきます。常に締めきりに負われる生活です。でも、締めきりがないと、進まないでしょう。
夜の異業種交流会も、減りません。いろんな方が、誘ってくださいます。

相変わらず本屋に行っては、たくさん買い込んで、読まない本がたまっていきます。机に向かっている時間は、原稿書きとこのホームページの加筆で終わってしまいます。本を読むのは、布団の中だけになります。それでは、あまり読めませんねえ。
書斎と寝室が、だんだん本の山で埋まりつつあります。これは、なんとかしなければなりません。ためしに、春にブックオフに約100冊持っていったのですが、効果なし。その後は、読んだ本を、知人に「これよかったよ、読んだら」という推薦の形を取って、贈呈して(引き取ってもらって)います。

家族では、夏にはキョーコさんと、アメリカ東海岸旅行を決行しました。これは、35年ぶりという大快挙です(笑い)。毎週のように、孫の相手をさせてもらっています。これが一番疲れます。笑い。
フルートを再開すべく、新しいのを買ったのですが、これも本格的着手はできず。
結論、大きな変化のない1年でした。それが良いのでしょう。

さて、明日は大晦日。わが家は門に松飾りを付け、カレンダーを掛け替え、正月の鯛も予約してきました。

玉木林太郎さん、政策を議論する場

2017年12月30日   岡本全勝

12月28日の日経新聞「私見卓見」、玉木林太郎・国際金融情報センター理事長(前OECD事務次長)の「政策を議論する「場」を東京に 」から。

・・・もう一つ東京にほしいものがある。政策を議論するための開かれた「場」である。経済、社会、外交、環境、文化など広く公共政策と呼ばれるものについて考えを提示し、質問や反論を受ける常設のフォーラムだ。ジェンダーやサスティナビリティなど今の日本でもっと取り上げられるべきテーマはいくつもある。
政策の決定には国会をはじめ別の仕組みが用意されているが、その周辺にあって普段に識者の「卓見」を聞き、考える機会を人々に与えるような場がほしいのだ・・・
・・・全国にコンベンションセンターや会議場はたくさんあるが、必要なのは建物ではない。テーマと問題点をうまく設定し、研究者と関心ある聴衆を集めるコンビーニング・パワー(召集力)である。
あえて海外の例を挙げると、米国の外交問題評議会、ロンドンの王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)、ブリュッセルのブリューゲル研究所などだろうか。高等教育機関に付属するものでもいいが、国の関与は必要なく、非営利でなるべく党派性の薄いものがよい。OECD自体も、国際機関という形で似たような機能を果たしているのかもしれない・・・

全文をお読みください。これは、ソフトパワーの代表ですね。