復興庁、朝日新聞による検証

朝日新聞別刷り「グローブ」1月17日号が、復興庁を特集しています。「被災地と復興庁の5年間」。6ページにわたる力作です。マスコミによくある「政府は悪い」といった記事でなく、深く分析した、バランスの良い記事だと思います。「復興庁は査定庁だ」と批判されたことについても、よく取材して客観的に書いてもらっています。また、日々のニュースでは取り上げられない点も、分析しています。取材と分析に、かなり時間と人をかけているのでしょうね。グローブは、そのような紙面作り、欧米にあるクオリティペイパーを、目指しているのでしょう。
「・・・この期間を振り返るにあたって、GLOBEで何度か試みてきた「組織解剖」の手法を生かせないか。そう考えて取り組んだのが今回の特集です。日本社会が復興にいかに臨んできたのか。「復興庁」というレンズを通じて見える断面をお伝えしようと取材しました・・・日本社会の底力が問われたこの局面での経験をどのように顧み、そこから学んでいくのか。今後も、多くの方の声を伝えていかなければ、と感じています」(編集長の言葉から
次のような記事もあります。
「復興庁ほど出張が多い役所も珍しい。被災3県の復興局の職員はもちろん、東京・赤坂の本庁に勤務する職員の多くも、ほぼ毎週のように被災地に出向く。中央省庁の課長級以上は、自治体や業界団体幹部に役所に来てもらうことがあっても、自ら赴くことは少ないのが普通だ。しかし、復興庁は逆だ・・・」。続きは、原文「出張」をお読みください。
私も取材を受け、内心で「どんな記事になるのだろう」(どんな悪口を書かれるのだろう)と、心配していました。記事のところどころに名前が出て、インタビューも小さく6面に出ています。「庁になって哲学が生まれる

復興住宅、高齢化の課題

1月16日の朝日新聞は「阪神の課題 東北でも。震災復興住宅 高齢化と孤立」で、・・・阪神・淡路大震災の被災地に建てられた災害公営(復興)住宅は、高齢化や孤立といった社会の課題を映し出した。被災者を地域で支えるという教訓も残されたが、5年を迎える東日本大震災の被災地でも同様の課題が見え始めている・・・として、神戸と東北の事例を紹介しています。

連載、明るい公務員講座

連載「明るい公務員講座」は、紙面の都合で、1月25日号から再開する予定です。既に、第1章第5節「今朝は何から始めるか―時間の使い方」、紙面では第8回~第10回掲載分を渡してあります。原稿が遅れているわけではありません。キッパリ。
しかし、貯金も少なくなり、続きを脱稿しました。第1章第6節は、「書類の山に埋もれるな―資料整理」です。皆さんも、苦労しておられると思います。私は、紙資料の整理は、経験から一つの結論に達したのですが、電子媒体がいけません。どんどん便利になり、どのように整理するか、試行錯誤中です。これは、皆さんも同じでしょう。そこで、若手職員の意見や、公文書管理のプロに意見をもらって、原稿を書きました。それやこれやで、一月かかりました。2月中は持ちます。
これで、初級編第1章「楽々職員術」が終わり、次から、第2章「自分を磨こう」に入ります。書きたいこと、思いついたことはたくさんあります。このホームページでも、「仕事の仕方」「明るい課長講座」「知的生産の技術」に書き連ねてあります。しかし、それを整理して、一つの文章にするのは、結構大変なのです。まあ、ぼちぼちやりますわ。ほかに、講演やら別の原稿やらも、引き受けているのです。

被災者生活支援本部、その2

職員が、当時の写真をいくつか探してくれました。記念に載せておきます。立ち上げた頃の支援本部事務局の様子です。
詳しい話は、本業の様子4を読んでください。(2016年1月16日)

3月23日、職員の相談を受けている私です。私の前の防災服は、越智繁雄参事官(現・国土地理院長)。私の頭の上に写っている山下参事官(紺のスーツ後ろ姿)は、立ったまま資料を広げて考え中。その前で、福井参事官はパンを食べながらパソコンに向かっています。

3月24日。正面の白板2枚が、共通指示事項を知らせる掲示板です。右奥で、私が立ったまま電話しています。オレンジと紺の制服は総務省消防庁、手前の迷彩服は自衛隊です。


3月25日。塩田・特許庁秘書課長(当時)から説明を受けているところ。たぶん、当時大きな問題だったガソリンの配送についてです。