年別アーカイブ:2013年

世界各国の若者の失業

2013年5月20日   岡本全勝

18日の日経新聞に、世界の若者(15~24歳)の失業率が深刻であることが載っていました。このHPでも、何度か取り上げています。
2012年の若年層失業率は、ILOなどの調べによると、次の通りです。中東28%、北アフリカ24%、EU23%、アメリカ16%、東南アジア13%、中南米13%、日本8%です。4人に1人の国もあるのです。この失業者に非正規雇用を加えると、6割になる国もあるそうです。若者の失業率は全年齢平均より高く、失業が若者にしわ寄せされています。これでは、若者は結婚できず、社会も不安定になります。
先日、雇用機会が海外に流失し、国内の雇用がなくなることを取り上げましたが、世界中で「雇用喪失」が起きています。景気変動という時間的な波なのか、機械化やグローバル化が生んだ現代の構造的課題なのか。労働の配分が偏っているのか。
生活の安定の核は、労働です。政治と経済が解決しなければならない、大きな課題です。

量子論、科学の進展と社会の見方

2013年5月20日   岡本全勝

マンジット・クマール著『量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』(邦訳2013年、新潮社)を読みました。20世紀前半(主に1940年頃まで)の、量子論量子力学の発見と進歩の過程を、読み物にしたものです。各章を、それぞれの理論を発見・開発した科学者の伝記風に仕立ててあります。一人ひとりに、さまざまな苦悩があったことが描かれ、高度に抽象的な理論の基に、人間くさい物語があったことがわかります(理論の方は、難しいです。はい)。
副題にあるように、後半は、アインシュタインとボーアとの論戦が描かれます。ニュートンを書き換えたことで、アインシュタインと相対性理論は有名ですが、より大きな革命である量子論とボーアたちの名前は知られていません。
かつて、ハイゼンベルク著『部分と全体』を読んで、このHPでも紹介しました(2010年5月9日の記述。ハイゼンベルグとシュレーディンガーの位置づけも、理解できました。
1927年に開かれた研究者の会議(第5回ソルベイ会議)の記念写真が載っています。集合写真に写っている29人のうち17人がノーベル賞を受賞しています。理論物理学にとって、輝かしい時代です。
しかしその後、アインシュタインをはじめとするユダヤ人はナチスの迫害を受け、原子核の研究者たちは原子爆弾開発に巻き込まれます。
私の関心は、理論を理解するというより、社会との関わりです。科学によってわかった「世界観」は、私たちの社会の認識をどう変えるのか。科学技術は、社会をどう変えるのか。政治と行政は、科学技術とどうつきあえばよいのか。公害問題、BSE牛、パンデミック、大津波、原発事故をみても、行政や官僚にとって、大きな課題です。

普通の休日

2013年5月19日   岡本全勝

今日は午前中に、六本木の新美術館の「貴婦人と一角獣展」に。比較的空いていて、見やすかったです。「以前、見たことがあるなあ」と、思っていたのですが。現物を見て思い出しました。パリの美術館で見ました。いつのことかは、思い出せないのです。何かのついでに行ったのでしょう。
ところで、ビデオによる解説は、わかりやすいです。実物を展示されただけでは、背景のたくさんの花や動物たちまで、視線が行きません。また、この壁掛けが、どんなお城にあったのか。作られた背景なども。パネルによる説明より、わかりやすいですね。もちろん、実物を見た後なので、「なるほど」と引き込まれます。実物のリアリティには、かないません。
よくこれだけのものが、500年間、残ったのですね。同様のものも、たくさん作られたのでしょうに。しかも、この壁掛けは、所有者の家系に跡継ぎがいなくて、次々と持ち主が変わったようです。
昨日今日と、普通のサラリーマンの生活をしました。よって、原稿は進まず。反省、と言いつつ、ほとんど反省していません。
でも、帰りに寄った本屋では、某著名記者とばったり。立ち話で、経済の見通しなどについて、無料の講義を受けてきました。ここは、価値がありました。

さわやかな5月の奈良。興福寺、東大寺

2013年5月19日   岡本全勝

18日は、所用があって奈良へ。時間があったので、興福寺と東大寺に寄ってきました。
興福寺では、南円堂と北円堂が特別公開されています。高校3年間、この近くを通っていましたが、中に入るのは初めてです。南円堂不空羂索観音菩薩坐像は、3メートル余り。大きくて、存在感があります。北円堂は、なんと言っても無著・世親立像です。ここに、おられたのですね。
国宝館では、天燈鬼・龍燈鬼立像の実物にご対面。職場においてあるミニチュアとは、リアルさが違います。当たり前です。
山田寺仏頭
も好きです。よいお顔をしておられます。火災に遭って、顔だけ、しかも痛んでいることが、さらに魅力を高めています。正面からより、向かって左斜めから見るとすばらしさが引き立つと、私は思っています。
阿修羅像もよいですが、迦楼羅像もユーモラスで好きです。国宝館も、手狭になりましたね。
東大寺では、昨年できた東大寺ミュージアムに。日光・月光菩薩を、間近に見ることができました(リンクを張りたいのですが、みつかりません。仏像の検索サイトもなく、サイト内検索もついていないようです。東大寺のホームページは、改良の余地がありますね)。
大仏さんにたくさんのお願いをして、飛鳥園で写真を買って帰ってきました。
奈良公園は、修学旅行の学生さんで一杯でした。その間をすり抜けて、駆け足で巡ってきました。
土産物屋にもたくさんの観光客がいましたが、これといって欲しいものは見当たりません。鹿せんべい、奈良漬け、大仏さんのミニチュアはまあまあとして、木刀、新撰組の旗??。
子ども向けの安いものや友人へのお土産物も悪くありませんが。大人や年配の人が、少々高くてもいえ価値があって、自らの記念に買って帰ろうと思うようなもの、海外からの観光客に勧めることができるものを、開発して欲しいです。近年の博物館や美術館のミュージアムショップは、参考になると思います。

いつになったら、普通の公務員の仕事に

2013年5月16日   岡本全勝

昨日このホームページで、長尾編集長に、連載再開を宣言しましたが。でも、この1年間は、「来月になったら、仕事も落ち着き、普通の公務員の暮らしになるよ」と宣言しては、T参事官から「前にも、同じことを言っていましたよね」と、繰り返し笑われています。
復興庁では、この4月にも大幅な増員を行い、部屋の模様替えもしました。職員は本庁200人、出先200人の合計400人に増えました。このほかに、各省職員を併任しています。
「もうそろそろ仕事も落ち着く頃だ」と思うのですが、復興が進むと、新しい仕事が見えてきます。また、原発災害からの復興、特に避難区域への帰還は、まだ本格的には進んでいません。仕事が落ち着くのは、まだ先のことですね。
さらに、放課後の異業種交流会や「××さんと久しぶりに飲む会」もあり。早く帰っても、自宅で飲んで、早々と「使用不能状態」になります。
執筆の決意をしているのか、言い訳をしているのか。反省。