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消防大学校の卒業生

2010年3月23日   岡本全勝

消防大学校の在校生と卒業生が会員となっている「学友会」があります。連絡と親睦の組織です。3月号の会報ができました。
卒業したばかりの会員が教育訓練中の苦しみ楽しみを綴った文章や、卒業生の活動報告のほかに、同期会の便りもたくさん載っています。大学校は全寮制なので、私生活まで一緒になります。共に苦労した人たちの同期会は、活発なようです。消防職員の現役だけでなく、退職なさった方、しかも高齢の方も、奥さん同伴で楽しんでおられます。
全国から集まった学生ですから、持ち回りで幹事をすると、各地を訪ねることができます。楽しそうな写真が、たくさん載っています。お元気でご活躍ください。

大学院への出講準備

2010年3月22日   岡本全勝

日本大学法学部大学院からお誘いをいただき、4月から講義に行くことになりました。役所の兼業許可も下りたので、週末から、その準備に本格的に取り組んでいます。もっとも、参加する学生が集まらない時は、開講しません。毎週土曜日の2限目に、入れてもらいました。春学期は危機管理論で、秋学期は公共経営論です。
毎週末に講義に行くのは、結構な負担です。気ままな読書も、できなくなります。しかし、このようなきっかけや負荷がないと、なかなか勉強がまとまりません。講義を持つのは、1年半ぶりです。かつて行った東大や慶応大学の授業を思い出しながら、授業の準備をしています。準備には、全体の概要を決める、13回に割り振る、各回の講義ノートを作る、各回の配付資料とレジュメを作る、といった作業が必要です。
危機管理論は、教えるのは初めてなので、準備が大変です。骨格はすでに何回か講演したり、原稿にしたので(未公刊)、それを基にします。しかし、13回ほどしゃべるには、内容を増やし、データや資料をそろえなければなりません。配付資料づくりも、結構大変なのです。これまでに読んだ本や買った本を読み返したり、資料を原典に当たったりしているうちに、関係する本や見ておきたいテーマが出てきて、どんどん好奇心は広がります。うーん、困ったものだ。
内容については、災害などの際の自治体の危機管理実務を中心にするのではなく、行政の変化や行政の在り方を講義しようと考えています。狭い意味の危機管理ではなく、社会のリスクの変質と行政の変化がテーマです。
私はこれまで、県庁、自治省、総務省、官邸で、いろんなリスクを見てきました。ありがたい経験をさせてもらいました。今は消防大学校で、消防防災などを勉強させてもらっています。その経験を、社会に還元したいと思っています。

今年度の授業終了

2010年3月18日   岡本全勝

今日、消防大学校では、新任教官科82名の卒業式がありました。これで、消防大学校の今年度の授業は終了です。大学校では、4月早々に始まる次の授業の準備とともに、施設の改修や補修工事が忙しくなります。ふだんは授業を行っていますし、学生が寮に入っているので、工事ができないのです。学生のいない時期に、工事を集中させなければなりません。
建物は、15年から10年ほど前に建て替えられました。比較的新しいのですが、雨漏りがしたり、機械が動かなくなったりと、傷んできますね。

地下鉄サリン事件から15年

2010年3月16日   岡本全勝

先日、消防大学校の授業に、奥村徹先生に来てもらいました。奥村先生は、地下鉄サリン事件の時、聖路加病院で治療に当たられた救急医です。各界の第一人者に来てもらえる、お話が聞けることも、消防大学校長の役得です。
事件は、15年前の3月20日のことでした。東京の地下鉄で、一般市民を対象とした、猛毒によるテロでした。この年は、1月に阪神淡路大震災が起き、3月にこのテロ事件が起きました。まだ、つい先日のことのように、鮮明にニュースを覚えています。
先生に、その時のことを聞かせてもらいました。どうして原因がサリンとわかったか、治療法はなにかなどなど。先生から、御著書も頂きました。「緊急招集-地下鉄サリン、救急医は見た」(1999年、河出書房新社)です。ありがとうございます。
事件を教訓に、部隊や資機材の準備も進みました。今日も、東京消防庁は、地下鉄大手町駅で訓練をしました。消防大学校でも、訓練コースを作っています。起こってはならないことですが、現に発生したのです。こうしてみると、人間の想像力って、限られたものですね。

新任消防学校教官科

2010年3月10日   岡本全勝

今日は、新任教官科で講話をしました。各県と大きな政令市には、消防学校があります。各市町村の消防職員が、研修を受けます。特に新規採用職員は、半年間入校して、消防職員の基礎をたたき込まれます。全寮制、平日外出禁止、もちろん禁酒です。このほかに、幹部研修や専科研修があります。
その消防学校の教官になる人たちは、ほとんどが市町村消防職員です。先輩が、後輩を教えるのです。知識のほかに、技能も教える必要があります。そして態度も。その教官になる人たちを、消防大学校で研修するのです。
私も、若い時から何度も人前でしゃべってきましたが、何度やっても難しいですね。熱意だけでは、うまく内容は伝わりません。技法・テクニックが必要です。一方、熱意は、すぐに学生に伝わります。正確には、「熱意がないこと」は、すぐに学生に伝わります。毎回、毎日が、全人格的勝負です。