カテゴリーアーカイブ:歴史遺産

三位一体改革53

2005年7月16日   岡本全勝
(1兆円知事会案決定)
全国知事会は、13日の会議で、国から求められていた6,000億円の補助金廃止案をまとめました。総額は約1兆円、うち公立学校などの施設整備費が5,200億円、経常経費が4,770億円です。
6,000億円を上回る金額を提示したのは、昨年の経験から、歩留まりをみたことと、生活保護などを入れさせないため、と解説されています。
14日の日経新聞は、次のように伝えています。
「議論の中心になったのは、削減リストではなく、政府との闘い方。熱気がみなぎった昨夏の新潟会議とは異なり、今回の会議を通じて伝わってくるのは地方側の焦りだ」
「『昨年の改革は敗北だった』上田清司埼玉県知事。『今から考えれば、政府案は受け入れなければよかった』浅野史郎宮城県知事。『勝敗ラインをどこに置くか』山田啓二京都府知事。『ゲテモノが出てきたら今回は食わない』片山善博鳥取県知事」
知事会が決めた改革案には、1兆円のリストのほかに、
1 第2期改革の実行
2 国と地方の協議の場の制度化
3 地方の改革案にないものを入れないこと
4 新たな類似補助金や交付金の創設禁止
5 国直轄事業負担金の廃止
6 第2期改革推進計画と国と地方の協議の場の設置などを内容とする法律の制定
などが盛り込まれています。(7月14日)
(知事会議の評価)
13、14日と全国知事会議が徳島市で開かれ、その結果を15日の各紙が伝えています。
各紙の社説は、次のように主張しています。
「政府は『骨太の方針2005』で国・地方の徹底した行革の方針を打ち出したが、20兆円もある補助負担金を縮小していけば、配分業務に携わる官庁の大幅なスリム化につながるはずだ。補助負担金を得るために地方が陳情や手続に費やしている膨大なコストも削減できる。仕事そのものを減らさない補助負担率引き下げは、行革としても意味がない。
政府自らは改革案をまとめられないから、地方に依頼する。地方案は各省が受け入れないから、数字あわせで小細工する。その繰り返しでは、三位一体改革は失速してしまう。もらう側の地方から要らないと名指しされた補助負担金に固執する各省は、往生際が悪いというものだ。地方案を土台に改革を進めるべきだ」日本経済新聞。
「長い間、国への陳情が主たる仕事だった親ぼく組織の全国知事会は、三位一体改革を境に『闘う知事会』へと様変わりした。財政力の違いでとても意見集約はできない、と中央から見られていたのに、昨年は深夜に及ぶ激論の末、意見を一本化した。今年も『とことん議論する』姿勢は引き継がれた。いまや知事会は、国が政策決定する過程で、政党、中央省庁を向こうにまわして『第3極』と言われるまで力をつけてきた。
・・・改革は、中央のサボタージュを尻目に、地方が推進力になって引っ張ってきた。成否の鍵は知事会が握る。力を抜かずに改革の成就へ突き進め」毎日新聞。
「政府の壁は厚いが、知事会はなんとか公共事業に風穴をあけるべきだ。ここを突破できれば、さらに裁量枠が大きい道路や橋などの公共事業でも、税源を握れるかもしれない。
昨年のように、政府・与党に押し切られないため、住民に理解と支持を求めることや、地元の国会議員らを説得する方針も決めた」朝日新聞、などです。
読売新聞だけが、「生活保護の国庫負担率を引き下げよ」という、とんちんかんな社説でした。これは、分権の意味や税源移譲の意味を理解しない論説委員会なのか、理解を求める努力が足らない総務省・地方団体が悪いのか・・。解説欄で青山彰久記者が「三位一体決着へ地方の力結集を」を書いていてくださったのが、救いですがね。
各紙の記事のポイントは、次のように整理できるでしょうか。
1 昨年の知事会議の時に比べ、今年は盛り上がりに欠ける。
→それは、去年が初めてのこと(国から案を求められ、多数決で決したこと)であったのに対し、今年は2回目であること、からでしょう。「去年は道がなかったところに道を開いた。今年は道の上を走ればいい」(青山記者)。「去年は、砕氷船が氷の海を砕きながら進むような、ダイナミックさがありましたよね」という記者もいます。
2 国への不信感
→昨年、地方案を出したのに、国は十分それに答えなかったからでしょう。地方がもう要らないといっているのに、補助金を死守する官僚、またそれを代弁する大臣に対してです。それが、6,000億円の依頼に対して、1兆円の解答となって現れました。
3 小泉首相への期待と不安
→「省庁や族議員の抵抗が強い補助金廃止に数値目標を設けたのも、小泉首相の指導力があったから」(内田晃朝日新聞記者)。郵政民営化に見られる小泉首相の指導力低下が、三位一体にどう影響するか。また、ポスト小泉への期待と不安です。
4 国の抵抗も強く小泉首相の力が落ちたらどうするか。
→知事会を始め、地方団体の智恵と力量が試されるのでしょう。(7月16日)

三位一体改革52

2005年7月13日   岡本全勝
5日の毎日新聞は、麻生福岡県知事・淺野宮城県知事・増田岩手県知事・石井岡山県知事の会談を載せていました。三位一体改革の行方について、骨太の方針2005や義務教育費国庫負担金などを議論しておられます。
「明治以来の強固な制度、ヒエラルヒーを変えるわけだから、相当なエネルギー、破壊力が必要です。いろいろなあつれきが短期間にはあるでしょうが、それを経験しないと次の価値創造ができない」
「分権は極めて高度な政治問題です。この国のかたちをどう変えるのか、日本の将来をどうするのか。前回衆院選挙でも、各党がプログラムを出した。きちんと実行しようとしているのか、そういうことを検証し、迫っていかないと」
「我々は誘惑され、捨てられたようなものです。ただ、昨年、小泉首相が『3兆円の税源移譲をやれ』と言ったのは、すごい決断だった。これをものにしないと、次の機会はいつになるか。つい最近まで『補助金増やせ』ばかりやっていたのが一変したのはすごいこと。当然のように起きた変化ではなく、どこかでガラッと変わったんです」
「それはやはり小泉首相の登場が大きい。ただ、これだけ期待値、期待感が高まって、もし裏切られたら、ものすごい怒りに変わりますよ」(7月5日)
6日の朝日新聞「私の視点」には、木村良樹和歌山県知事が「地方の裁量広がる税源移譲を」を書いておられました。和歌山県では、高校の奨学金が税源移譲されたことを受けて、貸与の条件を見直したこと。また、補助金申請のための上京旅費が500万円節減できたこと。などの実績を紹介した上で、奨励補助金廃止によって地方の実情にあった事業ができること、それで住民の満足度が高くなることなどを主張しておられます。
5日に政令指定都市市長会が、残る6,000億円の補助金廃止案をまとめ、総務大臣に提出しました(5日日経新聞夕刊など)。
また、6日の朝日新聞や読売新聞は、地方6団体が、残る6,000億円の補助金廃止案として、約1兆円の削減リスト原案をまとめたと、伝えています。(7月6日)
麻生大臣が、新しい「あっ、そうだろう」を書かれました。「地方分権も教育も」です。
「・・・『地方分権は大事だ。しかし、教育の方がもっと大事だ』昨年、国と地方の協議の中で、そのようなご発言が席上ありました。私は、これを聞いて、『ああ、地方分権もここまで来たか』と、正直感慨深いものがありました。それまで、地方分権が良いものとされたのは、日本の社会経済各分野と深刻にぶつかることがない、お題目に過ぎなかったからです。財源と権限がセットになって地方のものとなり、地域主権が初めて現実のものとなるかもしれない、そのときに我が国の社会経済がどのように変貌するのか、誰もが確信を持てないのでしょう。
地方分権も大事、教育も大事です。そして、この2つは、概念上も、実際上も、対立するものではないはずです。これからの地域主権の世の中で、どのように義務教育を責任をもって実施していくか、という視点から、前向きに将来のシステムを検討していくべきだと考えます。・・・」(7月11日)
9日の毎日新聞は連載「知事たちの闘い-地方分権は進んだか」第17回を載せていました。「国との協議の場-距離というハンディ」です。(7月11日)
13日から徳島市で、全国知事会議が始まりました。13日の産経新聞社説(主張)は、「全国知事会、数合わせの改革にするな」を書いていました。日本経済新聞は「どうする義務教育・インタビュー」(下)で、中山文科大臣と石井岡山県知事へのインタビューを載せていました。
また、日経は1面で「どうする義務教育」を連載していました。国庫負担金廃止議論が、マスコミに教育について関心を持たせることになり、国民に教育を考える機会を創ったというところでしょうか。どんどん、教育の中身や質について、議論をしてほしいです。そして、ようやく文科省も議論に入った、と思いたいです。記事では、少人数学級すら認なかった事例が生々しく書かれています。
国庫負担行政・上意下達行政の悪弊を、早くやめたいですね。もっとも、文科省だけでなく、この状態に安住している教育委員会と教員の意識改革も必要です。(7月13日)

三位一体改革51

2005年7月4日   岡本全勝
25日の日経新聞は、「所得課税改革を読む」下「負担、国税から住民税へ-地方行政に厳しい目」を載せていました。住民税額が所得税額を上回る納税者が、全体の2割の1千万人から、4千万人に急増すること。そして、住民の自治体に対する目が厳しくなることを指摘していました。このことは、拙稿「続・進む三位一体改革」p151に解説しておきました。
また、ほとんどの人が住民税増税になる、と書いてありました。住民税の税率が5%から10%になる所得階層は、増税になることがわかりますよね。そして、税率10%が適用されていて変わらない人も、低い所得の部分は税率が5%から10%になるので、住民税は増税になります。もっとも、その分は所得税が減税になります。(6月25日)
24日の朝日新聞には、内田晃記者が「義務教育費の国庫負担金廃止-学校現場の自由度増すか」を書いていました。廃止派は「学級編成柔軟に」と主張し、存続派は「現制度でも可能」と主張し、対立が続いていることです。
私は、この主張の対立なら、結論は出ていると思います。廃止派の勝ちです。国庫負担金を廃止して何も不都合がなければ、廃止すればいいのです。それによって、地方団体の負担金申請事務の負担も減り、文部科学省の負担金配分事務も廃止できます。
今回の義務教育の場合、国庫負担金廃止のメリットをめぐる議論の設定が間違っています。文科省が法令で縛っている限り、地方の現場での自由度は増しません。公共事業とかとは、違うのです。メリットは、補助金事務にかかる事務の廃止と経費の削減です。そして、それが意識の面で地方の自立を促すのです。
文科省と中教審は、意図的に議論を「一般財源化しても、教育の内容は変わらない。だから、負担金のままで良い」に持ち込んでいるのでしょう。その議論に乗っては、いけないのです。主張すべきは、「一般財源化しても、教育の内容は変わらない。だから、一般財源化する」なのです。(6月24日)
27日の毎日新聞は、連載「知事たちの闘い-地方分権は進んだか」第16回「決を採る、ついにその時が来て」を載せていました。
また、野倉恵記者が「新教育の森」で「中教審を見る」「義務教育費めぐり議論激化」を解説していました。これについての私の解説は、何度も書いたとおりです。
記事の中で、次のような意見が紹介されていました。「『義務教育のあり方を問う中教審の最大の論点が、教員給与の出どころやそのつけ替えの問題に終始していいのか』。教室との乖離を指摘する声は少なくない。」その通りです。(6月27日)
28日の読売新聞「論陣論客」は、「三位一体改革の行方」として、麻生渡知事会長と持田信樹東大教授のインタビューを載せていました。
麻生知事会長「我々は小泉内閣を信用したのだ。3兆円の税源移譲をするというから、「必要な補助金廃止リストを」という政府の提案に応じ、廃止案を昨年夏に出した。それができないということになったら、総理と内閣に対する不信は決定的になる。政府・与党との信頼関係も崩壊する。3兆円の税源移譲は絶対に譲れない」
持田教授「先送りされている部分があるのは事実だが、日本の財政の歴史からみると、税源移譲を最初に決めて改革するのは画期的だ。昨年、与党が合意したことは重い」
「(現内閣に)最も欠けているのは、従来の日本の『行政的集権システム』をどの方向へ進めるかを示していない点にある。青写真を示せば、国も犠牲を払うが地方も払ってほしいと説明できる。政治が責任を果たしていない」(6月28日)
30日の朝日新聞「私の視点」には、麻生渡知事会長の「教育費の財源移譲、地域の独自性が人材を生む」が載っていました。
東京新聞「記者の目」には、高橋治子記者の「分権へ地方の気概を」が載っていました。「住民の関心が高い教育費を自治体に移すことで、住民は教職員の数を減らされないように、今まで以上に首長や教育委員会の動向に目を向けることになる。道路や橋を造るよりも、身近な学校の予算を増やすためならば、税収を上げようという住民意識も生まれやすい。税源移譲によるメリットでなく、自治体が教育費を減らすかもしれないリスクこそが、結果的に分権の起爆剤になり得るということを、地方側はもっと主張すべきだ」。
鋭い指摘ですね。もっとも、中教審の委員さんたちは、この主張が理解できるでしょうか。(6月30日)
4日の日経新聞は、三位一体改革についての知事緊急アンケート結果を載せていました。
骨太の方針2005に盛り込まれた三位一体改革についての評価は、「満足できる」がゼロ、「おおむねよいが不満も残る」が35人、「まったく不満」が8人です。不満の理由の第一は、第2期改革への言及がなかったことです。
義務教育国庫負担金廃止については、33人が賛成ですが、負担金堅持が5人おられます。この2年間の三位一体改革で地方の自由度は高まったかについては、「まあまあ高まった」が4人、「高まったと思わない」が38人でした。
さて、この後、三位一体改革の残る課題を実現することや、第2期三位一体改革への道筋を付けることも、知事会を始め6団体の力量にかかっています。(7月4日)

三位一体改革50

2005年6月23日   岡本全勝
20日の毎日新聞は、連載「知事たちの闘い-地方分権は進んだか」15回「新潟会議」を載せていました。国から意見を求められ、補助金廃止案を打ち返した際の議論の検証です。
中央教育審議会で義務教育費国庫負担金一般財源化議論が続いています。私の主張は、何度も書いたとおりですが、記者さんの問い合わせが多いので、改めてかいつまんで、私の意見を述べましょう。もっとも、政治学的な観点からの意見です。
1 審議の場の設定間違い
①中教審は教育内容を議論する場
まず、中教審で「教員の給料の財源」を議論することが、間違いです。中教審は、教育の内容とか質を議論する場所でしょう。教育条件なども議論することは良いと思いますが、今回は教育条件を議論しているのではありません。教員の給料を減らそうとかを、議論していないのです。その財源を議論しているのですから。そして、総務省も地方団体も、一般財源化しても、ちゃんと財源を確保すると言っているのです。
義務教育に関しては、もっと議論しなければならない重要なテーマがあるでしょう。それは教員の給与の財源でなく、教育の質の低下であり、学級崩壊などです。重要なテーマを放っておいて、優先順位の低いことを議論していると、国民はあきれてしまい、審議会への信頼が落ちると思います。
②審議会は、官僚の隠れ蓑
次に、中教審は文科大臣の諮問機関です。大臣は「国庫負担金堅持」を言っておられます。大臣に選ばれた委員が、それに反する答を出すと思えません。会長も早い段階で、「負担金堅持」を言っておられました。
教科の内容など専門的なことについて、専門家の意見を聞くのは、まだ意味があります。しかし財源は、大臣が決めればいいことです。財務大臣と総務大臣と協議すればすむ話です。審議会は、責任の所在がはっきりしない「隠れ蓑」であり、政治主導の対極にあるものです。
この問題を中教審で議論することが、間違っています。政治的な議論の過程でこうなったのですが。まあ、あまりにひどい過程を見せると、国民が「審議会はだめだ」と勉強する機会になるとはおもいます。委員の方には、申し訳ありません。日本の政治を、官僚主導から政治主導へ転換する、教材です。
2 議論の内容の間違い
次に、一般財源化反対論者の議論は、「交付税にすると、将来総額が減るので心配だ」「一般財源化しても、自由度は高まらない」に集約されるようです。
①地方税と交付税より、国庫負担金の方が先細り
地方財政より国家財政の方が赤字幅は大きく、より心配なのは国家財政なんですよ。財務省も、文教費を削りたいと思っているのですから。
②一般財源化しても教育の質は落ちない
「一般財源化しても自由度が高まらない」という主張に対しては、「じゃあそれでも良いですよ」と答えましょう。自由度を高めるかどうかは、文科省が縛りをゆるめるかどうかにかかっています。縛りをゆるめたくない文科省が言うべきことじゃないですよね。
それよりは、「高校は国庫負担金なしでうまくやっている」という主張に対する、反論を聞きたいものです。
一般財源化しても、教育の質は落ちません。国庫負担金を配っている文部官僚は、数を減らすことができます。その人たちは、お金ではなくもっと教育の内容を考えることができるようになるのです。一方、地方団体の職員も、補助金申請作業がなくなり、減らすことができます。
(失業のおそれ)
20日に香山総務次官が「三位一体改革のために、何が何でも国庫負担金の一般財源化を実現したい」述べたことに対して、文科省の課長がコメントを発表した、との報道(21日付読売新聞、日経新聞)がありました。以下、記者さんとのやりとりです。
記:他省の意見が自分の考えと違うからといって、いちいちコメントを出すのですかね。
全:うーん、そんなことしていたら、経済財政諮問会議の原案や予算原案がでたら、各省は何百もコメントを出さなければならないね。各省の審議会も、他省庁の気にくわない意見も言うしね。忙しいぞ。
記:また、次官の意見に対し、課長がコメントを出すのですか・・。
全:聞いたことがないね。僕が、よその省の次官の記者会見についてコメントを出したら、記事にしてくれるかい?
記:考えときます(笑い)。まあ、国庫負担金を配ることが仕事の課ですから、一般財源化されると失業するからでしょうがね。(6月21日)
21日に、政府税制調査会が「所得税と個人住民税に関する報告書」を出しました。その中で、「三位一体改革による国から地方への本格的税源移譲を、2006年度に行う必要がある」と明記しました。着実に準備が進んでいます。
21日には、「骨太の方針2005」が閣議決定されました。三位一体改革については、特に目新しいことはありません。地方6団体は「全体として評価できる内容だ」と好意的です。
22日の読売新聞では、坂田真記者が「地方の自立ー課題突きつけた骨太の方針、住民が納得する具体案を」を解説していました。(6月23日)

法律ができるまで9

2005年6月16日   岡本全勝
【大臣の種類】
先日、竹中大臣の特命担当大臣には、2種類あると書きました。14日の質疑でその問題が出たので、職員が整理をしてくれました。大臣には、事務の所管から分類すると、次の3種類があるとのことです。
①行政事務を分担管理する「各省の長」
 総務大臣、法務大臣など
②法律上の事務を分担する大臣
ⅰ防衛庁長官、国家公安委員会委員長
ⅱ特命担当大臣(内閣府設置法第9条)
 例:金融担当大臣、経済財政政策担当大臣
③その他の担当大臣(内閣法第3条第2項)
 例:郵政民営化担当大臣、行政改革担当大臣、国民スポーツ担当大臣
なるほど。ありがとう、北原君。この大臣の種類といい、大臣の国会出席ルールといい、本に書いていないことを解説し、役に立つHPです(自画自賛、笑い)。(4月17日)
今日、衆議院総務委員会では、「迷惑メール規制法改正案」の提案理由を読みました。質疑は26日の予定です。総務省提出法案は、あと5本残っていましたが、「外資の間接支配規制のための電波法改正案」を19日に国会に追加提出したので、あと6本です。そのうち、公職選挙法改正案は、政治倫理と選挙特別委員会で審議されるので、総務委員会では5本です。
本来なら、予算関連である電波法改正(当初提出分)の審議が先なのですが、電波法改正を追加提出したので、電波法審議は後にして、まず迷惑メール規制法を審議していただけることになりました。(4月21日)
26日は、衆議院総務委員会で、「迷惑メール規制法改正案」を質疑採決、本会議に緊急上程して、可決していただきました。審議の冒頭、麻生大臣が、昨日の尼崎での列車事故について、消防の救出活動状況などを報告しました。消防の緊急援助隊が活躍していますが、列車事故に出動したのは初めてだそうです。
残る法案審議は、連休明けになります。(4月26日)
明日10日から、国会審議が再開されます。参議院総務委員会で、迷惑メール法のお経を読みます。(5月9日)
10日の衆議院議院運営委員会で、与党が「郵政民営化法案を審議するために特別委員会の設置」を提案しましたが、野党は応じず、物別れになりました。別途、総務委員会の理事懇談会が開かれましたが、野党は「議運で特別委員会設置が提案されているが、郵政民営化は総務委員会で議論すべきもの。どのように考えるのか」と問題を提起し、次の審議日程の協議に入れませんでした。
参議院総務委員会では、迷惑メール規制法の提案理由説明を読み、12日に審議していただけることになりました。(5月10日)
今日も、衆議院総務委員会の理事懇談会が開かれましたが、進展はありませんでした。(5月12日)
衆議院本会議で、郵政民営化特別委員会設置が可決されました。民主党・社民党がその他の委員会も含めて、審議を拒否しています。それで、総務委員会の目処は立ちません。(5月20日)
郵政民営化特別委員会が開かれ、与党のほか共産党が出席して、委員長と与党理事を決めました。民主党と社民党は出席しませんでした。(5月23日)
衆議院本会議で郵政民営化法案の趣旨説明と質疑があり、引き続いて郵政民営化特別委員会で提案理由が読まれました。与党のほか共産党が出席しましたが、民主党と社民党は、その他の委員会も含めて審議を拒否しています。依然として、総務委員会の目処は立ちません。(5月26日)
衆議院郵政民営化特別委員会で質疑が始まりました。民主党と社民党は、審議を拒否しています。(5月27日)
国会が正常化しました。民主・社民両党が要求していた項目のいくつかを、政府与党が回答し、明日から全党がそろった審議が行われます。まず、今日は郵政特委で、野党理事が選ばれ、もう一度竹中大臣が提案理由(と同じもの)を読みました。要求があった本会議の再度の開催はしない代わりに、明日、総理出席の予算委員会が開かれます。そして、明後日には、全党そろっての郵政特委が開かれる予定です。(6月1日)
国会が正常化したことを受けて、衆議院総務委員会理事懇談会が開かれ、来週の審議日程が協議されました。(6月2日)
2日は総理出席の予算委員会、3日は総理出席の郵政特委が開かれました。この後も、郵政特委は開かれますが、日程は前日にならないと決まりません。これを「日めくり」というのだそうです。毎日、毎日、翌日のことを決めていくからだそうです。麻生総務大臣は、郵政特委に常時出席することが要求されているので、総務委員会との日程調整が難しくなります。(6月4日)
7日は、午前中は参議院決算委員会が開かれました。午後は、本会議と郵政特委の合間を縫って、衆議院総務委員会が開かれ、行政手続法改正のお経が読まれました。質疑の日程は、協議中です。(6月7日)
8日は、午前中に参議院本会議が開かれ、郵政特委が開かれませんでした。そこで、衆議院選挙特委が開かれ、公職選挙法改正が審議・採決されました。9日は衆議院総務委員会が開かれ、行政手続法改正案が審議されます。(6月8日)
10日には、衆議院本会議で、行政手続法改正と公職選挙法改正が可決されました。来週、参議院で審議していただくことになります。今国会の会期は、6月19日までです。早いもので150日、約5か月が経つことになります。もっとも、新聞で報道されているように、郵政民営化法案を審議するため、国会は延長されそうです。総務省も、あと6本法律が成立していません。(6月10日)
14日には、参議院総務委員会で行政手続法のお経を読みました。(6月14日)
16日には、参議院選挙特委で公選法のお経読み・質疑・採決が行われ、総務委員会で行政手続法の質疑・採決が行われました。通常だと、明日の本会議で成立しますが、今日、与党が会期の延長を申し入れ、野党が反発しているので、見込みが立ちません。(6月16日)