カテゴリー別アーカイブ: 慶応大学

慶応大

慶應大学、地方自治論Ⅰ第14回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰの第14回目の授業。
今日は、これまでの授業のおさらいをしました。 あわせて、来週の期末試験の「傾向と対策」についても。
何度も言ったように、指定した準教科書を読んで、私の授業に出ておれば、良い成績が取れるはずです。

214人の出席カード・感想を読みました。多くの学生が、私の授業の意図を理解してくれたようです。
私は、知識だけでなく、ものの見方を教えたかったのです。
知識だけなら、本を読めば良いことです。慶應大学法学部の学生なら、読むべき本を指定すれば読むでしょう。社会の変化が激しい時代に、大学で得た知識はすぐに古くなってしまいます。
では、どうすれば良いか。それは、どのようにして新しい知識を得るか、どのように問題を見るか、どのように解決するか。それを身につければ、どんなことにも応用できます。大学とは、そのような場所です。

これで講義は終了。来週は試験です。

慶應大学、公共政策論第13回目

公共政策論も、第13回目。政府の役割の議論で、国家の役割などを説明しました。
国家の役割を網羅的に分類した資料って、見当たりません。独自に作った分類で、説明しました。

補足
授業で紹介したイギリスの政治の歴史(議会によって社会の亀裂を統合する)は、近藤和彦著『イギリス史10講』(2013年、岩波新書)です。参考「覇権国家イギリスを作った仕組み」。

1980~2010年の行政改革の分類と位置づけについては、拙稿「行政改革の現在位置~その進化と課題」年報『公共政策学』第5号(2011年3月、北海道大学公共政策大学院)。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第13回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰの第13回目の授業。地方公務員について説明しました。
人数、行革による一般行政部門の減・生徒数減少による教職員の減、どのような分野にたくさんの公務員がいるか、県と市町村役場との違いなど。
その上で、昇進、評価などの実態を話しました。これは、現場を知らないと話せない話だと思います。学生も、興味深そうに聞いてくれました。

次回で、春学期の授業は終わります。

慶應大学、公共政策論第12回目

公共政策論も、第12回目。政府の役割に入りました。
前回の授業では、20世紀後半に、経済発展という日本の目標が達成され、その点での政府の役割が終わったこと。そして、20世紀末になって、日本の課題と政府の役割が変わっていることを説明しました。

では、現在の政府は、何をしなければならないか。安倍第一次内閣で、私が担当した「再チャレンジ施策」で考えた、「これからの行政」を説明しました。そのときに作った「対比表」を載せておきます。坂の上の雲と、坂の下の影との違いです。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第12回目

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰの第12回目の授業でした。
今回は、住民論です。住民自治の「主体」と、役所からサービスを受ける「客体」について説明しました。ここでも、自治体(役所)を統制する仕組みだけでなく、それを支える住民の意識がないと、制度は空振りになることを教えました。
住民投票などは、制度を教えるより、新聞記事で実態や結果、そしてその意義を読んでもらう方が、わかりやすいです。

毎回、学生に質問やら意見を書いてもらいます。そのうちいくつかを取り上げて、次回の授業で説明しています。私の話が理解されているか、いないかがよくわかります。
「よく考えているなあ」と思う質問が、いくつも出されます。それについて答えることで、学生の関心に答えることもできます。