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社会と政治

続・職場の変化

4日の日経新聞連載「働くニホン」は、男性が一般職に応募しているという記事でした。一般職は、広辞苑によれば「企業で、定型的な一般業務にあたる職。原則として転居を伴う移動はない」とあります。これに対し、出世するけど転勤もあるのが、総合職です。総合職の補助という位置づけです。給料も出世も、総合職より低いです。このほか、転勤がない代わりに給与は低い「地域限定職」というのもあります。ユニクロは、地域限定職の4割が男性だそうです。
従来は、男性が総合職、女性が一般職というのが、通念でした。そして、女性が総合職に進出するのが、「男女平等」の動きでした。近年は、仕事だけでなく、家庭や生活を大事にしたい男性も増えてきた、ということです。

職場の特徴と変化

日経新聞は3日から1面で、連載「働くニホン、現場発」を始めました。職場での変化を、取り上げるようです。私は、日経新聞のこのような連載や、社会面に連載される「サラリーマンのシリーズ」を重宝しています。
関心を持って読み始めたのは、県の課長になったときです。駆け出しの管理職として、よそ様の実例は勉強になりました。いくつか職員管理の本を読みましたが、そこに書かれている原則とか法則とかいうのは、あまり役に立ちませんでした。「大胆にやれ」と書いてあると思えば、次には「繊細にやれ」と、正反対のことが書いてあります。出世した人の話や成功例も同様です。
それよりは、これら連載の具体事例の話が、参考になりました。どこの世界でも、同じような悩みがあるのだなあと、安心しました。そして、民間の職場はこれら連載にあるように、さらに変化しています。それも勉強になりました。
さらにもう一つ、官庁の職場は変だということにも、気づきました。私が知っている職場は、霞ヶ関と地方自治体で、民間の職場は経験がありません。最初の頃は、公務員の職場の作法が正しいと思っていました。でも、それは天動説でした。だんだん、官庁の方が変だと気づきました。

日本人の評価

23日の読売新聞連載「日本、海外の向こうから」は、イギリスBBC放送とアメリカ・メリーランド大学の世論調査結果で、世界に最も良い影響をもたらしている国は日本とカナダであることを、紹介していました。その理由は、技術力の高さ、マンガなどのポップカルチャーの流行、日本人の海外での行儀良さだそうです。
それに対し、日本人の自己評価は低いのです。「明治以来、西洋に対し劣等感を持ち、自虐的になったから」という分析を載せています。

人口ピラミッド

人口ピラミッドという言葉と図が、よく使われます。でも、最近の図は、ピラミッド=三角形とは、似ても似つかない形になっています。若い人は、疑問に思うと思います。近年は提灯型とも言われますが、上が広く下がすぼんだ提灯です。それ以前に、若い人は提灯を見たことがないでしょう。
かつては、ピラミッド型だったんです。私は、学校でそう習いました。探しても良い図がないので、作ってもらいました。北村卓也君、ありがとう。
これを見ると、1950年だと、ちゃんと三角形になっています。その後、裾が狭まり、提灯になりました。そして、上が大きく、下が小さい形になります。アメーバが、下から上へ動いているようです。
図1
日本の人口ピラミッド1950年~2050年
図2
日本の人口ピラミッド1950年~2050年(5歳刻み)

日本のソフトパワー

日経新聞夕刊は、10日から「JAPASIA・アジアの中の日本」を連載しています。日本文化がクール(格好良い)と、アジアに広がりつつあります。伝統的な富士山・芸者や寿司ではありません。日本語の名前のお菓子やバイク、そして有名なのがマンガです。日本のよいイメージが広がるのは、良いことですね。戦後日本が、敵国アメリカを好きになったのは、政治や軍事からではありません。アメリカの文化、それも芸術文化でなく生活文化にあこがれたからでしょう。