毎週、新幹線で福島に通っています。ほとんど、新聞や資料を読んでいるのですが、目を窓の外に移すと、きれいな景色が見えます。
冬の間、荒川を渡る際に見えていた富士山は、春になると見えなくなりました。冬は空気が乾燥していてよく見えるのですが、春からは霞がかかったようになり、遠くまで見通せないのです。
代わりに、車窓から見える野山は、緑がきれいです。田んぼの稲がすくすくと育っています。先日までは、水面が空を映していたのですが、稲が生育して田んぼも緑になりました。
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流れる時間に節をつける
時間が経つのは、早いです。先日、大型連休だと思っていたら、もう6月です。
毎日、さまざまな方が訪ねてきてくださり、昼も夜も忙しいです。休日は相変わらず、授業の準備と原稿に追われています。5月は授業以外に、3回講演に行きました。お呼びがあることは、良いこととしましょう。
「何もしないうちに5月が過ぎた」と思って手帳を見たら、結構いろんなことをしています。このような「振り返りの時間」を持たないと、時に流されてしまいますね。切れ目のない、かつ何でも流し去る「時間の流れ」。それに、竹にあるような「節」をつける。そして、意味をもたせるのは、手帳による振り返りでしょう。
大学の授業は、公共政策論と地方自治論それぞれ7回が過ぎ、折り返し点です。当初考えた計画を、少し変えて進めています。学生たちの反応と関心を見て、重点を絞っているのです。
当初から、基礎的な知識は指定した「準教科書」で学んでもらい、私の授業では重要なポイントとともに「ものの見方や考え方」をお教えしますと宣言してあります。
授業では毎回、出席カードに意見や疑問を書いてもらいます。その記述(約70人と50人分)を読むと、学生たちの反応が良いのがわかります。これはうれしいことなのですが、それに答えようとすると、ますます「今の話題」や「最新の争点」に話が進みます。すると、レジュメと資料の準備に時間がかかるのです。
教科書を読むといった授業なら、楽ができるのですが。
本屋で面白い本をいくつも見つけ、書評で気になった本をアマゾンで発注してしまい、身動きがとれなくなっています。自業自得、苦笑。
マーフィーの法則
5月になり、夏服に替えました。出したばかりの上着に、赤ワインのシミを点々とつけてしまいました。会食の際に、ワイングラスを倒した人がいたのです。小さな点がいくつか、明るい色の上着なので目立ちます。濡れたタオルで叩きましたが、落ちません。
クリーニング店で、染み抜きをしてもらいました。上手なものです。時間がかかりましたが、きれいになって返ってきました。
おろしたてに限って、シミをつけるのですよね。私は、春から秋は上着は明るい色=薄い色なので、てきめんです。
赤ワインはめったにこぼしませんが、トマトソースのパスタは、ほぼ間違いなく上着とネクタイを汚し、キョーコさんに叱られます。要注意。
グラフを発明した人
5月16日の朝日新聞「ネット点描」は「グラフの進化」でした。
それによると、棒グラフと線グラフを発明したのは、1786年のロンドン、ウィリアム・プレイフェアだそうです。
改めて考えると、これはすごい発明ですよね。数字の可視化です。数字を並べるより、はるかにわかりやすいです。
あのナイチンゲールは、クリミア戦争でイギリス兵の多くが戦闘の傷よりも病院の衛生管理で死亡したことを国に訴えるため、独自の円グラフを使ったのだそうです。
文房具へのこだわり
私は文房具が好きです。文房具店を覗くのは、楽しいですよね。「筆記具は、文字が書ければ良い」というのも一つの考え方ですが、書きやすいペン、お気に入りのペンで書くと、筆が進み、また良いアイデアが出てきます。これらについては、「知的生産の技術」という分類に何度か書きました。「ペンについて」「ボールペンについて」「紙について」。
先日、題名にひかれて買った、片岡義男著『万年筆インク紙』(2016年、晶文社)と、ジェームズ・ウォード著『最高に楽しい文房具の歴史』(2015年、エクスナレッジ)を読みました。
前者は、万年筆を愛用しておられる片岡さんの、万年筆への思い入れを書いたエッセイです。まあ、すごい入れ込みようですね。作家にとっては、紙とペンは重要な生産設備、いえアイデアを生みだす重要な相棒です。「そうだよなあ」「そうなんだろうなあ」と思いつつ読みました。
後者はロンドン在住の作家で、「文房具愛好家」を名乗りブログを書いているようです。インターネットなどで調べたと思われる、鉛筆、万年筆、ボールペン、サインペン、付箋、クリップ、ホッチキスなどの歴史です。「なるほどねえ」と雑学が増えます。
日本発の文房具、サインペン、消すことができるボールペン、カラフルなボールペンなども紹介されていて、「よく調べてあるなあ」と思うとともに、意外なところに日本発を見つけて、うれしくなりました。
私は、原稿などはパソコン(ワープロ)それも「一太郎」で書くのですが、最初の構想は、万年筆かサインペン(プラマン)で紙に書きます。なめらかに書けることが条件です。
万年筆は、改まった手紙を書く場合と、この思考の整理(頭の中を見える化)する場合で、使い分けています。
片岡さんの文章に、私の使っている「柔らか向け」のパイロット製の万年筆が登場していて、「やはりこれが使いやすいんだ」と自信を持ちました。
日本語と英語では、ペン先の使い方が違うのですよね。また、きっちりした文字を書く場合(F、Mのペン先)と、思考をペン先に伝えて構想を練る場合(M以上の太さと柔らかさ)とでは、ペン先は違うのです。