カテゴリー別アーカイブ: 仕事の仕方

生き様-仕事の仕方

国会終了と、職員の活躍

第183回国会が、先週閉会しました。で、いつものように、職員と打ち上げをしました。その席上で、職員から突き上げを食らいました。「岡本統括官のホームページに、私たちへの感謝の言葉が、まだ載りません」と。
申し訳ない。職員から提出された「原稿」に加筆して、下に載せます(苦笑)。

復興庁には、国会班という班があり、国会関係の業務はここが仕切っています。開会中は、復興特別委員会や予算委員会の他に、毎日色々な委員会が開かれ、質疑が行われます。質問通告が遅かったり、答弁案の作成が遅くなって、国会班の職員は、しばしば夜明けまで残業します。申し訳ない。
また、毎日夕刻になると、私と職員は、明日のどの委員会でどのような質問が復興庁に通告されるのかが、気になります。いくらたくさん質問が出ても苦にならないのですが、いつ質問が判明するかわからないと、夜の行動の予定が立たないのです。私は、夕方になると、国会班のところまで出かけて、白板に書かれている質問通告状況を確認していました。
各省庁には、各職員がパソコンから質問通告状況を把握できるシステムがあります。しかし、このシステムの作成を業者に発注すると、けっこうな費用がかかるため、復興庁では断念していたようです。ところが、国会班のO君は、1時間もかからずに、それを作り上げてくれました。
これで、私も職員も、いちいち国会班の白板を見に行かなくても良くなりました。もっとも、私は見に行くたびに、「まだ質問は出ないのか。早くもらってきてくれれば、早く答を書いて家に帰るぞ」と叫んでいたのですが、それができなくなって、少し寂しくなりました。

企業での個人情報管理

日経新聞「私の履歴書」6月は、人材派遣会社の先駆け、テンプスタッフ創業者の篠原欣子さんです。大変な苦労をされたお話も、勉強になりましたが、今日紹介するのは、6月27日の情報管理についてです。テンプスタッフでは、登録スタッフの名簿が流出する事件がありました。それ以来、情報管理を徹底しています。
・・例えば「そちらに登録しているスタッフの兄です。母が危篤なのですが、妹は10年前に家出したままです。連絡先を教えてもらえませんか?」という電話がかかってきたとする。以前は、疑うこともなく教えていただろう。
いまは登録そのものが個人情報のため「そのようなスタッフがおりましたら、スタッフから連絡させます」と答えている。もしも電話の主がストーカーや悪意を持った人物だったら、連絡先を教えた「無意識で善意の人(社員)」が「加害者」になってしまう。善意の加害者を生まない責任がある。
テンプスタッフの本社・支店には3000台のパソコンがあるが、社員用は全てデスクトップ型。特別の許可がなければ記憶媒体をつなげないから、一切のデータが外部に持ち出せない。
出先でスタッフや顧客企業の担当者と話をするときも、当社の社員はノートパソコンやタブレット端末を使わない・・
ファックスする場合も、短縮番号が入っていない場合は、2人で番号を読み上げながら送信する・・

選手を育てる技術

朝日新聞夕刊連載「白球の郷をたどって」、6月20日「ノックは最高の対話」から。
高校野球の名門、和歌山箕島高校の故・尾藤公監督と、石川星陵高校の山下智茂監督の、ノック練習が取り上げられています。両校は練習試合をしばしばやって、その前には、それぞれの監督が相手校に打つのだそうです。
「山下先生のノックは、ギリギリのところで捕らせて、選手をうまくする」。
「尾藤さんのノックは、ギリギリで捕れないところに打って、選手をうまくする」。
それぞれ相手校の選手たちの言葉です。選手を育てるには、これだけの技術と考え方が、必要なのですね。これに比べれば、私のような管理職は、部下を育てることについて、まだまだです。

岡本統括官の休日をつぶす友の会

今日は外での会議続きで、また外出しようとしているところに、職員が説明に来ました。「ちょっといいですか」と。そして、「9日の日曜日に、出張です」と、会議の概要を説明し始めました。
私は説明をさえぎって、「ちょっと待て、今日は木曜日やで。この週末に、私が出張するのかい?」。職員、答えて曰く「はい」。
「あんたら、『岡本統括官の休日をつぶす友の会』の会員か。また、新しい会ができたな」と言ったら、ニコニコして「それは、いいですね。会長と幹事長をします」と、全く反省の色がありません。とんでもない職員です。K参事官とS企画官です。
先週、先々週と、2週続けて土日に出張でした。休日がないと、資料と仕事の整理ができず、次の仕事の段取りを考えられないのが痛いです。本屋にも行けないし・・