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行政-災害復興

避難所の実態把握

3県の避難所を対象とした実態把握第2回目が、まとまりました。987か所のうち、第1回目か第2回目に回答があったのは、510か所です。これで約半数のか所について、実態が把握できました。水道等ライフラインが全く復旧していない避難所が、11 か所あります。おにぎりとパンのみの食事の避難所は、なくなりました。入浴できていない避難所は、ありません。もちろん、未だ回答を得ていないか所が半数あるので、この中には厳しい条件のところもあると、推測されます。
緊急物資の調達と搬送は、21日から、各県が行うようになったので、政府による支援は終わりました。徐々に、通常の災害対応に移行しつつあります。インフラも、急速に復旧しています。「現地の課題と生活支援本部の取組み」も、変化しつつあります。
もちろん、避難所の生活を改善しなければならないこと、仮設住宅の建設を急がなければならないこと、がれきの撤去を急がなければならないことなどのほかに、行き先が把握できていない避難者の方がたくさんおられることなど、大きな課題があります。

執務風景など

被災者支援本部のホームページが、日々充実しています。執務風景の様子が、載りました。
ここに載っている写真のうち、上の2枚が毎日11時から開いている運営会議です。大臣、官房副長官、副大臣と、事務局参事官がそろって議論します。右上の写真、仙谷副長官が指さしておられる先に、私が座っています。たいがいのことはここで、即断即決。
下の写真2枚が、物資の調達配送を行っている部隊の様子(内閣府講堂を間借り。約100人)です。右下の写真、左手前に歩きながら文書を読んでいるF参事官。左奥に、職員に指示を出しているY参事官が写っています。私も最初はここにいたのですが(左下の写真、手前真ん中の机が私の席)、人数が増えて追い出され、今は別の部屋にいます。
文書で記録を残すことも重要ですが、執務の様子は、このような写真で残す方が、後世の人にはわかりやすいと思います。

支援物資が、どのように運ばれているかも、写真入りで紹介しています。自衛隊の活躍なども、良くわかります。今回のヒット策は、物流業者による、物資の仕分けと配送アドバイスです。一時、物資の集積所に物があふれ、収拾がつかなくなりました。そこで、仕分けのプロを呼んだのです。良いことを思いつく職員がいたものです。
一番下の2枚の写真です。物流専門家と書いてありますが、宅配業者の方です。写真をよく見ると、見たことのある制服やマークがわかると思います。これも、文章で紹介するより、わかりやすいです。ありがとう、広報チームのみんな。

シャンポリオン

事務局に、私が「シャンポリオン」と呼んでいる職員が数人います。私は毎日、何枚も指示書や会議に出す資料の骨子を、メモに書きます。愛用のサインペンや太めの万年筆でです。急いでいること、考えながら書いていることから、なぐり書きで、かつあっちこっちに文章が飛びます。矢印やら挿入が、たくさん出てきます。結果として、読解が困難なのです。時には、書いた本人ですら、読めないことがあります。もう一度書き直せばよいのでしょうが、時間がもったいないのです。
内部での指示書は、そのまま関係者に配りますが、会議資料などは、それをワープロ(パソコン)で、清書してもらいます。その際に、私の判別困難な文字を読み解く能力に優れた職員が、数人いるのです。
その職員たちを、「シャンポリオン」と呼んでいます。そうです。あのロゼッタ・ストーンに書かれた古代エジプト文字を解読した「シャンポリオン」にちなんでつけられた称号です。数人いるので、正確にはシャンポリオン1号、シャンポリオン2号、3号と呼ぶべきです。
名前を呼べばよいのですが、それぞれの職員も忙しくしています。そこで、私が「誰か、シャンポリオンさ~ん。お願い」と叫ぶと、その内の一人が、私のメモを取りに来てくれて、清書してくれます。しかも我が事務局のシャンポリオンさんは、元祖シャンポリオンより能力が高く、解読するだけでなく、間違いを直し、書かれていない文字まで補ってくれるのです。もちろん、関西弁も、東京語に変換してくれます(笑い)。
そして、私が早く出勤するので、一人は朝7時45分に出勤することが義務付けられています。ごめんね、Wくん、Sくん、Sくん、Kくん、Kくん・・、こんな上司に仕えて。

東京タワー

毎朝の出勤の際の話です。地下鉄の国会議事堂前駅で降りて、総理官邸前の交差点を、内閣府の建物に向かって、南に下ります。すると、正面に、東京タワーが見えます。先端部分が、左に傾いているのが、良くわかります。東日本大震災によるのだそうです。
どのようにして、この曲がりを修理するのか。ある人曰く、「念力でスプーンを曲げる、ユリ・ゲラーを呼んで来たらどうですか」と(笑い)。
ユリ・ゲラーといっても、若い人は知らないでしょうね。ウイキペディアでは、こちらです。