カテゴリー別アーカイブ: 災害復興

行政-災害復興

進化する災害復旧、個人や事業主への支援

8月17日の日経新聞が、「西日本豪雨 個人・中小の再建 二重債務や廃業、金融支援策整う」を伝えていました。

・・・200人以上の死者・行方不明者が出た西日本豪雨から1カ月が過ぎた。広島、岡山、愛媛の3県では、がれきの撤去や交通インフラの復旧作業と並行して、個人や企業の金融支援ニーズが本格化しつつある。東日本大震災以降、再建を後押しする制度整備は進んできた。いかに周知し、迅速に使えるかが問われる・・・

詳しくは、本文を読んでいただくとして。かつては、個人や事業主の自己責任だったものに、公的支援が入るようになりました。これは、私が、東日本大震災の復興で痛感し、関係機関が頑張ってくれたことです。
それまで、特に阪神・淡路大震災までは、政府・行政の仕事は、極端に言えば、避難所の開設とインフラ復旧でした。それが、被災者の生活再開支援、まちの機能復旧、事業の再開支援にまで広がりました。
これらすべてを、行政が公的資金で行うことは無理です。金融機関、民間企業、ボランティア活動・NPOなどの協力が必要です。
どんどん、復旧支援が進化しています。ありがたいことです。

インフラ企業の災害対応

8月10日の毎日新聞が、「インフラ企業の災害対応」を載せていました。
・・・大阪北部地震や西日本を襲った豪雨など、各地で大規模な災害が相次いでいる。災害時は生活必需品のほか、電気やガス、ガソリンなどの供給網をいかに確保するかが重要な課題になる。ライフラインを担う企業は災害にどう備えているのかを探った・・・

そして、コンビニ、ガス・電力、石油・ガソリンについて解説されています。最初に、コンビニが取り上げられています。
ライフラインといえば、電気、ガス、水道と電話が思い浮かぶでしょう。東日本大震災の際も、社会の変化を感じました。
電気と水道は、暮らしには必須です。ただし、飲み水なら、ペットボトルで運べます。困るのが下水道です。これは持ち運びができない機能です。
ガスは、地方部ではプロパンガスなので、ボンベで運べました。都市ガスは、管路が復旧しないと使えません。
新しい必需品は、携帯電話とコンビニと宅配便です。携帯電話のためには、基地局と充電器が必要です。携帯電話が無傷でも使えません。
コンビニと宅配便は、いまや暮らしになくてはならないサービスです。
そして、ガソリンスタンドです。車がないと生活できない地域も多いのです。

記事には、東日本大震災と今回の西日本豪雨災害の際の、停電戸数、ガス供給停止戸数、コンビニの営業停止店舗数などが表になって載っています。

原発事故被災者向けの広報紙

内閣府の原子力災害対策本部 原子力被災者生活支援チームが、原発事故被災者向けの広報紙「ふれあいニュースレター」を発行しています。
約5万部を、関係12市町村の広報物に同封するなど、避難者に届けています。
被災市町村の復興の具体状況がわかる、簡単な資料です。これまでは毎月発行していましたが、今回からは3か月に1回の季刊誌になります。
2018年秋号も、各市町村での商店の再開など、たくさんのニュースが載っています。ご覧ください。

東日本大震災、インフラ復旧状況

8月10日に、東日本大震災での公共インフラの復旧状況(平成29年度末)を公表しました。
計画と実績を毎年取りまとめて、管理しています。また公表することで、関係者の方にわかりやすいようにしています。
平成29年度はおおむね計画通りに工事が進みましたが、一部では遅れが出ています。主な原因は、地元での調整の遅れです。

福島県内の原発事故被災地は、状況が異なるので、別にまとめています。
福島12市町村における公共インフラ復旧の工程表

中間貯蔵施設の広報

中間貯蔵施設の状況がわかるホームページができました。
「中間貯蔵施設」と聞いても、何の貯蔵かわからない方も多いでしょうね。原発事故で飛散した放射性物質を取り除くため、除染した土などを貯蔵する施設です。
除染とは、田畑は5センチほど土をはぎ取りました。建物は水で洗浄しましたが(汚れた水は回収しました)、解体した建物もあります。これらの作業で出た土やがれきは、フレコンバッグに入れて、いったんその近くで保管しました。これを、第一原発近くにつくった「中間貯蔵施設」に運び込むのです。
なお、除染作業は、避難指示が残っている区域を除いて、完了しました。

フレコンバッグは略称で、正式にはフレキシブル・コンテナバッグと呼びます。合成繊維でおられた大きな袋です。除染には、縦・横・深さとも1メートルの大きさのモノを使っています。一袋を、1立方メートルと換算しています。
中間貯蔵施設には、約2千万立米を運ぶ予定なので、2千万袋になります。輸送の際には、ダンプトラック1台に、6袋積みます。
こぼれないように(といっても危険な数値ではありません)、輸送も厳重に管理しています。今どこをダンプカーが走っているかを、GPSを使って監視しているのです。それも、ホームページで見ることができます。夜見ても、ダンプは走っていないので、昼に見てください。

「施設」といっても、建物があるわけではありません。フレコンバッグのまま積み上げたり、袋から出して大きなプールのようなところに埋めます。「仕組みと写真
全体の敷地は、1600ヘクタールありますが、ほとんどが山や丘陵です。そのところどころに、プールのようなものをつくったり、フレコンバッグを積み上げます。

動画による解説もあります。