今日夜、総理官邸で、復興構想会議が開かれました。復旧・復興の現状と課題を、政府と3県から報告し、議員の意見を求めました。
政府のとりまとめは、資料1と資料1別冊②に、簡潔にまとめてあります。ご利用ください。
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行政-災害復興
全国避難者調査
2週間に1度の、全国避難者調査がでました。11月2日現在で、避難所にいる人は約930人です。千人を切りました。避難所は、6都県まで減少しました。ホテル住まいの人も、1,300人に減りました。
面積の比較
原発事故で避難を余儀なくされた中心は、福島県双葉郡です。ここは、東京都23区より広い面積です。川内村だけで、山手線内の3倍の広さがあります。このほかに、相馬郡飯舘村や南相馬市の一部なども含まれるので、避難対象となった区域は、もっと広いです。
福島県の地図だけを見ているとわかりませんが、福島県は東京都の6倍の面積があります。さらに、岩手県は四国並みの広さ、といわれます(正確には、少し狭いのですが)。新幹線の駅から沿岸部まで、車で2時間~2時間半かかります。 (ウイキペディアの面積の比較)
山手線の内側:63km2。
福島県川内村:197km2。飯舘村:230km2。南相馬市:399km2。
東京23区:621km2。福島県双葉郡:865km2。
東京都:2,187 km2。福島県:13,872km2。
岩手県:15,278km2。四国:18,298km2。
被災者向けの制度解説と相談窓口
復興庁法案閣議決定
今日の閣議で、復興庁設置法案を決定しました。
復興庁は、内閣府と同様に、内閣を補助する総合調整事務と、個別の実施事務を行います。また、内閣総理大臣を長とし、事務を統括する復興大臣を置きます。これは、総理が長で、官房長官が事務を統括している内閣府と同じです。各省の場合は、長は大臣です。復興庁は、各省より一段高い位置づけになります(国家行政機構での位置づけ)。
大臣を増員するほか、副大臣と政務官(3人)も増員します。出先機関(復興局)を岩手県、宮城県、福島県に置きます。沿岸部は遠いので、支所を置く予定です(組織図)。10年間の時限組織としてあります。
復興庁の役割は、被災市町村の復旧と復興を支援することです。市町村が望んでいることに、応えることができるように設計しました(復興局でのワンストップサービスの図)。
1 復興計画をつくる際に、技術的な助言をしてほしい。→復興庁が中心になって、各省の専門家とともに助言に行きます。
2 規制を緩和してほしい。→復興特区の認定は、復興庁が行います。
3 財源が欲しい。→復興交付金は、復興庁が決定します。
4 地区内で行われる、県事業や国事業、さらには民間(JR等)事業を調整してほしい。→協議会の場などで、調整します。
5 東京まで行ったり、各省の窓口をたらい回しにしないでほしい。→出先機関である復興局で、すべて受け付けます。各省にまたがる問題も、復興局の職員が調整します。本省に相談する必要があれば、復興局の職員がします。市町村職員は、復興局まで来ていただければ、東京まで行く必要はありません。他の国の出先機関に行く必要もありません。
市町村の立場に立った、かなり良くできた仕組みだと自負しています。