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行政-災害復興

福島県との協議会幹事会

今日は、福島県庁で、国と県との協議会幹事会でした。津波被災地は片付けを終え、復興へと進んでいます。しかし、福島県にあっては、原発事故はまだ終息せず、避難対象区域には戻ることができません。県全体が風評被害に遭っています。放射性物質の除染も必要です。
県からは、原発事故特有の被害からの復興についての、特別立法を要望されています。今日は、それらの議論をしてきました。

自治体職員による、被災町村役場支援

11月12日の朝日新聞夕刊は、全国の自治体が、被災した自治体に職員を派遣して応援している事例を、紹介していました。お祭りや姉妹盟約などで縁のある自治体が、モノやお金だけでなく、職員を派遣してくれているのです。
被災した自治体は、通常の業務の上に、被災者の支援や復旧と復興と、仕事量が膨大になっています。しかも、役場の建物や設備が壊れ、職員が亡くなったところも多いです。
今後はまちづくりを進めるために、都市計画や会計の職員が、たくさん必要となります。それも短期間で入れ替わるのではなく、腰を落ち着けてその町の事情に通じてもらう必要があります。

自分で忙しくする

今日は土曜日。この週末は現地出張が予定されていないので、ゆっくりと出勤。資料整理、未処理案件の検討、これからしなければならないことの一覧表づくりなど。休日は、仕事がはかどりますねえ(いつも、同じことばかり言っています。苦笑)。
2つの法案(特区法案、復興庁設置法案)を国会に提出して、一段落したのですが。2法案は、国会での審議入りを待っています。職員は、法律が成立し施行されたあとを見越して、実施の準備を進めています。細目を決めたり、関係地方団体に説明をしたり。そして、組織と人員をそろえなければなりません。これも、けっこう大変です。
もちろんこれらは、それぞれの参事官(課長)が進めてくれるので、私はその相談に乗ればすみます。私の仕事は、次に何をしなければならないかを考え、参事官に指示を出すことです。復興本部としては、原発事故による避難が解除された地域の振興が、次の課題の一つになります。

講演の依頼も頂くのですが、なかなか時間が取れず、いくつかは参事官に代わってもらっています。原稿の依頼も、引き受けて。この土日には、少しは片付けないと、締め切りが来ます。自分で、自分を忙しくしていますね。
でも、私たちの仕事を世間の人に理解してもらうことも、重要なことです。また、異業種の人に説明するには、私たちの仕事を違った角度から整理する必要があります。これは、私にとっても大変役立ちます。

ある職員が、「もっと仕事をください」と発言している私の似顔絵(漫画)を描いて、私の部屋に貼ってくれました(苦笑)。
お店や工場と同じで、仕事が来るうちが華ですからね。そう思いましょう。

発災8か月

今日は、11月11日。3月11日の発災以来、8か月が経ちました。早いものです。
初めて被災地に入った時は、雪が残っていました。その後、視察に訪れるたびに、景色は変わっていきました。農山村を越える移動が多く、バスの窓からは季節の移り変わりが、よく見えました。たくさんの枝垂れ桜が咲き、そして田植えがあり、田んぼの稲が青くなり、稲刈りが終わりました。いまは、民家の庭では、柿の木がたくさんの実をつけて、黄色に輝いています。山々も、色づき始めました。
津波被害地でも、がれきが片付き、道路が復旧し、仮設の商店が営業を始めています。町中でも、着実に景色が変わっています。もっとも、街並みの復旧は、まだまだです。そして、原発事故被害地では、まだ住民が戻ることもできません。
私たちの仕事も、緊急援助物資の手配から始まり、避難所の環境改善、生活情報の提供、仮設住宅や借り上げ住宅の手配、生活再建の支援という被災者支援から、街の復旧と復興支援に移っています。
避難所や仮設住宅では、寒さ対策から始まり、暑さ対策に移り、現在はまた寒さ対策を考えています。