カテゴリー別アーカイブ: 災害復興

行政-災害復興

釜石市鵜住居スタジアム、ラグビー国際試合

昨日7月27日、釜石市鵜住居復興スタジアムに、行ってきました。パシフィックネーションズ、日本代表対フィジー代表戦。この秋のラグビー・ワールドカップの前哨戦です。1万3千人の観客で埋まりました。秋にはこの地で、ワールドカップの試合が行われます。

鵜住居(うのすまい)復興スタジアムは、その名のとおり、鵜住居にできた復興のシンボルです。
この土地には、かつて学校がありました。生徒は全員が高台に避難して無事でしたが、職員が一人亡くなっておられます。鵜住居地区は、ほぼすべてが津波にのまれ、たくさんの人が犠牲になりました。行くのは去年の秋以来ほぼ1年ぶりでしたが、鵜住居地区にどんどん家が建っています。発災直後、それからの復旧を見てきた私にとっても、感慨無量です。

試合は日本が終始優勢で、快勝しました。多彩な攻撃で、見ていて楽しかったです。体格では一回り大きなフィジーに対し、日本選手が負けない、そしてグラウンドを走り回るのです。
最初は、フィジー代表の当たりが弱く、「親善」してくれているのかなと邪推しましたが。試合後に、森重隆・ラグビー協会会長に聞いたら、日本チームの力量が上がっているとのことでした。別の雀たちは、「あまりの蒸し暑さに、足が止まったのではないか」と指摘していました。

蒸し暑さは大変なものでした。
釜石なので、この時期は涼しいだろうと思ったのは、大間違いでした。台風が日本列島に接近しているので、雨が降るかもしれないと思って、ポンチョを持っていったのですが、これは不要でした。
パナマ帽、夏用のジャケットとズボンは正解でしたが、途中から西日がきつく、これは帽子では防ぐことはできませんでした。招待席の方々は、黒のスーツで帽子なしが多かったです。う~ん??
観客がつらいのですから、選手はもっときつかったでしょう。ラグビーは夏のスポーツではないですね。

大震災、漁港復旧完成

7月26日に、福島県富岡町で、漁港の再開が祝われました。ほかの漁港に避難していた漁船が帰ってくるので、「帰港式」と呼んでいます。NHKニュース

これで、福島県でもすべての漁港の復旧が終わりました。課題は、水揚げと売り上げです。漁港や荷さばき場、水産加工施設が復旧しても、売り上げが戻らないと、復旧したとは言えないのです。まだ、規制がかかっている魚種があり、売り上げも戻っていません。次の課題です。

キュウリビズ

キュウリビズ」という言葉をご存じですか。夏にキュウリの生産が盛んな東北6県の農協が、「クールビズ」からヒントを得て始めた取り組みです。
キュウリは、体を冷やす効果があるそうです。環境省も応援しています。

京浜地方では、この時期に福島県産のキュウリが4割を占め、東北産だと9割にもなります。(風評も関係ないということですね。良い品で、競争相手が少ないと、売れます。ありがたいことです)

原発被災地の復興、浪江町

読売新聞は毎月11日に、大震災特集を組んでいます。7月11日は「新たな「街」 活気少しずつ…」でした。
浪江町は、2017年春に避難指示が一部解除されました。町の面積の約2割、居住人口では約8割です。町の中心部が暮らせるようになったのです。
しかし、かつて2万人が住んでいましたが、現在はまだ千人です。少しずつ人が戻り、それにつれて商店が戻る。すると、また住民が戻るという過程にあります。
長期間住民が避難した町を復興するということは、これだけ大変です。

原発事故被災地での農業復興

東北農政局が、12市町村を訪問し、営農再開に向けた農業者の意向把握や、営農再開ビジョンの策定などの支援を行っています。
それをまとめた「震災復興室だより」の第30号(6月21日)がでました。具体事例が写真入りで載っています。数値による復興度も重要ですが、このように具体事例はわかりやすいですね。
商工業が徐々に再開されつつあり、次の課題は農業再開です。