カテゴリー別アーカイブ: 災害復興

行政-災害復興

晩餐会などでの被災地の食材活用

国際会議での、総理主催晩餐会やレセプションで、被災県の食材が活用されてます。被災地を元気づける配慮です。

アフリカ開発会議(TICAD 7、8月29日~30日、横浜)、総理主催晩餐会(29日)、メニュー
福島や岩手の日本酒、宮城の仙台牛や鮑、福島の白桃や和栗などが使用されています。
また、被災地産食材を活用している旨は、次のように、晩餐会の場で司会者からも日英仏の3か国語で紹介されたそうです。
「本日は,KIHACHIによる和のテイストを取り入れたフレンチを準備しております。また,本日御提供させていただいているお料理につきましては,東日本大震災時に被害を受けた福島県,岩手県,宮城県の食材を一部使用しております。ぜひこの機会に大震災から立ち直った被災地の豊かな食材を御賞味ください。併せまして,お料理一品一品とのマリアージュを考えた日本酒を厳選して御用意いたしました。また,日本産のワインも御用意しております。」

TICAD7 、総理・横浜市長共催歓迎レセプション(28日)メニュー

第3回野口英世アフリカ賞 授賞式及び記念晩餐会(30日)

災害公営住宅での孤独死

NHK福島が、「データで見る震災・原発事故」を続けています。9月10には、避難した人たちのすまいについてです。

・・・福島県内に整備された仮設住宅の入居戸数は、もっとも多かった平成25年4月には、1万4590戸ありましたが、避難指示の解除に伴い、無償提供が徐々に終了していることなどからことし7月末時点で、1%以下の124戸まで減っています。
人が住まなくなった仮設住宅の撤去作業も進み、全体の67%にあたる1万1278戸がすでに撤去されています。
その一方、仮設住宅から災害公営住宅への住み替えが進んでいて、7月末時点の入居戸数は、6889戸に上っています・・・

その一方で、問題も生じています。
・・・誰にもみとられずに亡くなる「孤独死」が年々増えていて、NHKが県や市町村に聞いてまとめたところ、これまでに少なくとも27人が「孤独死」で亡くなっています・・・
これは、災害公営住宅だけでなく、全国各地の住宅で起きている問題です。

「新しい東北」復興・創生顕彰

復興庁では、被災地の課題解決に挑戦する個人や団体を表彰し、世間に知ってもらう取り組みをしています。「新しい東北 復興・創生顕彰
今年も、候補者を募集しています。どのような人や団体が表彰されているか。過去の表彰者をご覧ください。

対象は、「新しい東北」の創造に向けて、被災地の地域課題(被災による人口減少、産業の空洞化、コミュニティの衰退等)を克服するために取り組んでいる個人・団体です。次のような例です。
・ 住民が中心となって、地域の魅力向上に向けた企画やイベントを実施する取組
・ ソーシャルビジネスを通じて、産業や雇用を創出する取組
・ 災害公営住宅、仮設住宅等におけるコミュニティ形成に向けた取組
・ 震災の記憶・記録の伝承を通じた、防災や記憶の風化防止に向けた取組
・ 文化、芸術、スポーツ等の力を活用して、復興に向けた新たな動きを創出する取組

課題解決に取り組んでいる人たちを顕彰することで、勇気づけると共に、広く社会に知ってもらおうとしています。
公共事業や補助金なら、その成果を数字などで示すことができるのですが、地域の課題解決の取り組みと成果は、簡単に数字で表にすることができません。はやりの言葉で言えば、モノは数字で表しやすいのですが、コトを評価したり伝えることは難しいです。

農水省の原発被災地農業再開支援

農水大臣が、原発被災地の農業再生のために、新たな支援をすることを発表しました。農水省の資料

「来年春から12市町村に職員を1人ずつ派遣し、地元と連携しながら、それぞれの状況を十分把握した上で、営農再開を後押しするなど対応していくとしています。
また、農業の担い手が不足するなか、大規模で生産性の高い農業を目指す必要があるとして、企業など外部からの参入を促進することや、遊休農地や所有者が不明になっている農地を対象に、地域で一体的に営農を進められるようにする特例制度を新たに設けることを検討しています」NHKニュース福島民友

被災地の復興のためには、産業の再生が必要です。商工業は経産省が中心になって、事業者の再開支援と新たな産業育成に力を入れています。農業も営農再開を期待しているのですが、戻らないと決めた人も多く、担い手対策などの支援が必要です。農水省が新たに力を入れてくれることになりました。