7月7日の読売新聞「就活ON SPECIAL」は、石井重成・釜石市オープンシティ推進室長の「地域で働く人生に意義」でした。詳しくは記事を読んでいただくことにして。
・・・新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、地方で働くことの魅力が見直されつつある。8年前に東京の会社を辞めて岩手県釜石市に移住し、市オープンシティ推進室長として活性化に取り組む石井重成さんに、縁のない土地に飛び込んだ理由や、地域と関わりながら働くことの意義について聞いた・・・
・・・「よそ者だからやれることはないか」と考え、提案したのが「釜援隊」です。金融や商社、マスコミなど多彩な経歴の人たちが市外から一定期間移住し、地域の調整役となる制度です。漁協と連携して後継者育成に取り組む人など、これまでに29人が復興に力を貸しており、今では街づくりに欠かせない存在です。
この成果が認められ、自分のチームを持てるようになり、今は室長として地域創生事業を進めています。移住促進も手がけ、この8年で、私を見て「なんか楽しそう」と思った友人を含め、60人以上が移住しています。私にとって縁もゆかりもなかった釜石は、古里になりました。
地域社会に関わる働き方を「ローカルキャリア」と呼んでいます。地域では会社の看板や肩書より丸ごとの自分が問われ、プロジェクトの川上から川下まで携われます。釜石での経験がとても価値のあるキャリア形成だと感じ、その価値観を広めようと、移住して働く全国の仲間たちと一般社団法人「地域・人材共創機構」を設立。昨年春、経験談や分析をまとめた「ローカルキャリア白書」を発行しました・・・