原発被災地での稲作再開

原発被災地視察を再開しています。
避難指示が解除され、住民が戻ってきつつある地域は、活気があります。住民だけでなく、復興事業や原発廃炉作業に従事も大きく、作業員や車の通行も多いです。ただし、まだ十分に住民が戻っていないところも多く、人口を取り戻すことが次の課題です。

田植えも、広がっています。農業従事者の戻りも、地域によってばらつきがあります。従事者といっても専業農家は少なく、高齢者に支えられていたので、戻っても農業を再開しない人も多いのです。そこで、そのような農地を借り上げて、農業法人などが稲作に取り組んでくれています。

田んぼは、がれき片付けや除染をしたのですが、田起こしをすると、まだがれきが出るとのこと。出たがれきの山を見せてもらいましたが、こんな大きなものが、こんなにたくさん出るようでは、作業は大変だなと感じました。稲の生育には支障はないのですが。また、イノシシよけの電線で囲ってあります。
他方で、まだ作付けのされていない田んぼもあります。水路の補修が終わっていないか所、がれき片付けをして稲作の準備をしているところもあります。

広々とした田んぼに苗が育っている景色は、きれいで、元気が出ます。秋には、稲穂がたれる実りの景色を、見ることができるでしょう。