「再チャレンジ」カテゴリーアーカイブ

行政-再チャレンジ

企業の外の複線化と内での複線化

27日の朝日新聞生活欄「働く」に、興味深い記事が載っていました。「降格されても再挑戦」という題で、営業成績が低いと、店長から平社員に降格される会社の話です。ただし、半年過ぎると、いくらでも再チャレンジできるのです。私がこの記事を読んで興味深いと言ったのは、次のようなことを考えたからです。
私は、再チャレンジというと、一度会社を辞めても、もう一度勤めることができる場合を、典型例と考えていました。それはそれで、正しいと思います。しかし、このように会社を移るような複線型社会と同様に、会社内でも「複線型人事昇進」が必要なのではないか、ということです。一度課長になったら補佐には戻らないといった仕組みだと、期待されただけの仕事ができない人は、本人も困るし、会社の方も困ります。閑職で「処遇」するか、辞めてもらうかです。皆さんの職場にも、そのような例があるのではありませんか。
相撲では、成績によって地位が上下します。横綱になったら、辞めるしかありませんが。学校では、教頭・校長の降格制度ができています。職場でも、そういうことが珍しくなくならないと、社会全体の複線化は実現しないのかもしれません。

キッズルーム

官邸のHPキッズルームに「再チャレンジ」が載りました。小学生・中学生に分かるように、工夫されています。「やさしくわかる編」と「くわしくわかる編」に分かれていて、クイズもついています。なかなかの優れものです。結構楽しめますよ。ぜひご覧ください。
また、今日は、二地域居住研究会を開催しました。詳細は、追って載せます。(4月18日)
第1回「暮らしの複線化研究会」の資料を載せました。二地域居住について、各省が取り組んでいる資料が、ほぼ網羅されています。ご覧ください。

二地域居住研究会

13日の読売新聞に「U・Iターンで田舎暮らし、政府が本格支援へ研究会」という記事が出ました。1面真ん中だったので、かえって、私を始め再チャレンジ室もメンバーも、見落としてしまいました。
再チャレンジ支援策の一つとして、山本担当大臣の指示で、勉強を始めることにしました。二地域居住については、すでにいくつかの省で研究を進め、施策もはじめておられます。その協力をいただき、さらに進めるにはどうしたらいいか、勉強しようという趣旨です。詳しくは、おってHPに載せます。

高齢者の社会参加

5日の日経新聞は、高齢社会国際会議を特集していました。そこで紹介されているアメリカの非営利組織AARPは、50歳以上の会員3,800万人からなる、高齢者の暮らしを良くし、そのために社会を変えていこうとする団体です。政治にも、大きな影響力を持っているようです。元来は、引退を意味しているリタイアメントが、再創造に変わってきたことが指摘されています。
堀田力さんは、かつてホワイトカラーだったシニアの男性について、次のように特徴を述べておられます。
彼らは高度成長期に毎日、深夜まで一生懸命働き、家には寝に帰るだけという生活を送ってきた。その結果、家庭生活、地域生活がないまま年を重ねてしまった。趣味や友人も持たず、定年後は何をしたらいいのか分からないという状況に陥ってしまっている。家に引きこもるか、妻に追い出されて外をさまようか、まるで産業廃棄物になっている。
私は「新地方自治入門」p322以下で、服装を例に会社至上主義を批判し、生活が規定する社会・20世紀型社会を分析しました。

再チャレンジ支援の概説

「時評」4月号に、拙稿「再チャレンジ可能な社会へ」が載りました。今進めている再チャレンジ支援施策を、簡単に(6ページで)説明してあります。
あるところでの講演録に、手を入れました。それで、ところどころ、変な言い回しが残っています。これでも、かなり手を入れたのですがね。しゃべっているときは、分かってもらっていると思っているのですが、そのまま活字にすると、読むに耐えませんね。