カテゴリーアーカイブ:著作と講演

連載「公共を創る」第82回

2021年6月5日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第82回「社会の課題の変化―雇用形態格差がもたらす貧困と不安」が、発行されました。前回に続き、格差問題を取り上げています。
現在の格差は、非正規雇用の増加によってもたらされています。それは、いったんは消滅したと思われた「階級」が、再び出現したと見えます。所得や資産の差だけではなく、学歴といった文化資本や人脈といった社会関係資本でも、大きな差が付きます。そしてそれは、ある人の一生を決定するだけでなく、子どもにも相続されます。

ところで、昭和後期は現在より貧しく経済格差もあったのに、不安が目立ちませんでした。それはなぜか。前の希望と後ろの安心があったからです。それが小さくなったことが、不安を大きくしています。

連載「公共を創る」執筆状況報告

2021年5月31日   岡本全勝

恒例の、連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆状況報告です。
続きを書き上げ、右筆たちに手を入れてもらい、編集長に提出しました。第4章1(2)「新しい不安への対応」のうち、孤立についてです。

2006年に内閣官房で再チャレンジ室長を務めて以来、孤立や生きづらい社会に、関心を持っていました。新聞記事やいくつかの関連書に目を通していたのですが。いざ、このような視点で文章にしようとすると、知見が足りません。もちろん、私はこの分野の専門家でなく、行政を語る視点として、孤立を取り上げているのですが。
ひとまず書き上げ、右筆たちに意見をもらいました。たくさん意見をもらいました。一部は、ズタズタにされました。ありがたいことです。

連載「公共を創る」第81回

2021年5月29日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第81回「社会の課題の変化―子どもと定住外国人の格差問題」が、発行されました。前回に続き、格差問題を取り上げました。今回は、子どもの貧困と定住外国人です。

非正規労働者の問題とともに、社会に衝撃を与えたのが、子どもの貧困です。子どもの貧困率は14%、7人に一人です。30人学級だと、1学級に4人もいます。子どもにとって、同級生の中で衣類や持ち物で貧しいことは、つらいでしょう。そして、教育を通じて、学歴や就職にも格差が続きます。機会均等ではないのです。
定住外国人と従来の住民との格差も心配です。日本の中に、2つの国民、2つの国ができてしまいます。その子どもたちは、学校に行かず孤立している場合も多いのです。

日本記者クラブ登壇「政と官」

2021年5月27日   岡本全勝

きょうは、日本記者クラブに呼ばれて、「官僚と政治」についてお話ししました。1時間話して、30分の質疑応答です。
コロナ対策で、オンライン開催です。司会者の坪井記者が横にいるほかは、椅子だけが並んでいる会見室で、カメラに向かって話しました。百数十人の登録があったそうです。記者クラブのサイトに、写真が載っています。動画も公開されました。

話が脱線しないように、骨子をつくり、それを配って、それに沿って話しました。「資料1
日頃考えていること、これまで考えたことを整理して、思いの丈を話すことができました。盛りだくさんなので、1時間でも時間が足らないくらいでした。たくさんの質問が出ました。
場所が場所なので、言葉を選びながら話しました。さすがに、疲れました。今週は、これを含めて3回講演がありました。「その2」「その3」へ。

骨子の後ろに、これまで書いた「行政と官僚のあり方に関して」の拙稿を並べておきました。結構、書いてきましたね。詳しくは「著作一覧
『省庁改革の現場から-なぜ再編は進んだか』(2001年、ぎょうせい)
『新地方自治入門-行政の現在と未来』(2003年10月、時事通信社)
連載「行政構造改革-日本の行政と官僚の未来」月刊『地方財務』(ぎょうせい)2007年9月号から2008年10月号まで、未完
「行政改革の現在位置~その進化と課題」年報『公共政策学』第5号(2011年3月、北海道大学公共政策大学院)
『東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち』(2016年、ぎょうせい)
連載「公共を創る-新たな行政の役割」『地方行政』(時事通信社)に、2019年4月から連載中