カテゴリーアーカイブ:社会の見方

中国製品なしの暮らし

2007年9月8日   岡本全勝
8日の朝日新聞「ひと」の欄で、アメリカの作家である主婦が紹介されています。クリスマスのプレゼントで気づき、家の中のものを見たら、ほとんどが中国製。そこで、中国製品なしで1年間を過ごし、その体験を本にしました。家族も、大変だったようです。そして、中国製品なしでずっと暮らすのは、非現実的だそうです。
日本製品なしで1年間は、頭にないとのこと。「生涯、日本車以外には乗れないから」だそうです。ありがたいですね。

大店法緩和

2007年9月8日   岡本全勝
8日の朝日新聞変転経済は、大規模小売店舗法緩和でした。中心市街地への、大型スーパー出店を抑える目的の法律でした。日米構造協議を受けて、徐々に緩和され、最終的には廃止されました。そして、郊外・ロードサイドに大型店ができ、中心市街地は寂れました。もちろんその背景には、地方の車社会があります。
市街地でのスーパー対商店街という対立が、市街地対郊外店の対立に変化していたのです。経済合理性と言えばそれまでなのでしょうが、車のない子供やお年寄りには冷たい社会です。また、町のにぎわいがなくなることは、町の再生産に失敗したと言うことでしょう。町のパンフレットを作るときに、「我が町の繁華街です」といって、ロードサイドの大型店の写真を載せるのでしょうか。
ヨーロッパでは、少々不便でも郊外型大型店を規制しているところもあると聞きました。まちづくりをどう考えるかということです。

リスク学と行政

2007年9月6日   岡本全勝
大論文「行政構造改革」執筆のために、改めていろんなことを勉強しています。関係論文にあたったり、行政法の教授に教えを請うたり。随筆ではないので、それなりに大変です。平日の夜は懇談会があったり(今日は台風で中止。よって、これを書いています)、土日は疲れて・・。なかなか進みません。「副業」だから、仕方ありません。
三権分立を再確認するために、憲法の教科書を新しく買いました。昭和憲法は書き換えられていませんが、議論はどんどん進んで変化しているのですね。改めて、驚きました。
行政の新しい任務を考えている過程で、「リスク学入門」(岩波書店、2007年)を少しかじりました。現代社会で、リスク(危険・不確実性・不安)が増え、大きくなっています。もちろん原始時代の方が、人間の能力は小さく、自然災害や病気、飢えなどのリスクは大きかったのです。しかし、科学技術の進展で、それらのリスクが小さくなり、豊かになりました。ところが、その科学技術の発展が、新たな危険や不安を生んでいるのです。環境汚染、遺伝子組み換え、原子力発電所の事故、BSE、薬害。いじめや迷惑メールなどもあります。また、寿命が延びたことで、生活費・痴呆の不安も生じます。
「産業社会」が豊かさの光の面であるのに対し、リスク社会はその不安の影の面です。私の主張では、これまで政府は、産業振興で豊かさを増やす施策を行っていました。もちろん、その過程で、リスクを減らす施策にも取り組みました。社会保障・環境行政などです。しかしまだ、産業振興の方に重点が置かれ、生活の安全安心のための施策が少ないのではないか、ということです。その一端は、「再チャレンジ支援施策に見る行政の変化」月刊「地方財務」8月号に書きました。
さらに言うと、豊かさという目標に誘導するのが、これまでの行政でした。豊かさを達成し、各人の幸せが単一のものでなくなった時に、幸せの追求は各人にしてもらい、行政はそのための条件作り=障害除去が仕事になると思うのです。

デフレの慣性2

2007年9月2日   岡本全勝
1日の朝日新聞変転経済は、「ファンド旋風」でした。1990年代後半、不良債権処理に悩んでいた日本に、ファンドが入ってきました。機関投資家や富裕層から集めた資金を運用する、投資のプロです。
破綻した旧長銀や、宮崎のリゾート施設シーガイアなどを買収し、立て直し、そして自らも利益を得ました。それまで、金融機関(メインバンク)が担っていた、融資先の支援や再生を、ファンドが担ったのです。リップルウッドの最高責任者コリンズ氏は、「日本のバブル経済をつくった人たちは、新参者によって過去の過ちが暴露されるのを怖れ・・」と述べています。
もっとも、買収先の経営に関心を示さず、利益追求のみをするファンドもあるようです。

温暖化と農産物

2007年8月30日   岡本全勝
30日の朝日新聞は、「温暖化後はこんな夏」を伝えていました。温暖化で米の収量が落ちるだけでなく、九州での1等米の比率は、1980年代半ばまで80%程度だったのが、2009年産では30%まで落ち込んだそうです。大変なことだと思います。が、どうもこの記事だけでは、腑に落ちません。
なぜ、南方が原産の米が、温暖化で収量が落ちたり、味が落ちるのでしょうか。もう少し説明して欲しいです。学生時代には「東北や北海道では米が良く育たないので、かつては苦労した。品種改良で米が取れるようになった」と習いました。インドや中国南部では、どうなっているのでしょうか。品種が違うと言えば、それまでですが。また、温暖化って、80年代から始まっていたのでしたっけ。
リンゴが色づかなくなったという記事もありますが、一方で温暖化で育ちやすくなった作物もあると思うのですが・・。