カテゴリー別アーカイブ: 社会

社会

スマホ使用による脳の低下

4月23日の読売新聞夕刊「もの忘れを防ぐには? 計算や読書で脳活性化」から。

Q 人の名前を思い出せないことが多くて困ってるの。
ヨミドック 加齢による「もの忘れ」かもしれませんね。年を取ると、脳内の記憶を呼び起こす前頭葉の機能が落ちて、過去に覚えたことを思い出しにくくなります。

Q 前頭葉?
ヨ おでこの裏側あたりにあります。「脳の司令塔」とも言われ、脳内に記憶を取り込んだり、呼び起こしたりする働きをしています。

Q 認知症の心配はない?
ヨ 認知症は、記憶の取り込みのほうがうまくいかなくなります。たとえば、朝食について聞かれても、食べたこと自体を覚えていません。
加齢によるもの忘れは、記憶を呼び出す力が落ちているので、食べたことは覚えていても、何を食べたのか思い出せません。高齢になると、どちらのリスクも高まります。

Q 若いのに、もの忘れが増えたという知人がいるわ。
ヨ スマートフォンの使いすぎによるものかもしれません。東北大加齢医学研究所の実験では、スマホで言葉を検索したり、メッセージをやりとりしたりする間、前頭葉の血流が乏しく、働きが抑制されているとわかりました。能動的に調べることや、漢字を思い出すことなど、前頭葉が本来行う作業をスマホに任せているためだと考えられます。
その状態で大量の情報を目にし続け、脳が疲労すると、若い人でも認知症と似たように、脳内に新しい情報を取り込みにくくなる可能性があります。スマホを使わない時間を意識して作りましょう。

中途採用が全体の3割超に

4月22日の日経新聞が「中途採用が全体の3割超に 22年度、即戦力重視強まる」を伝えていました。
・・・日本経済新聞社が21日まとめた採用計画調査(最終集計)で、2023年春入社の大卒の採用計画は22年春と比べて18.7%増となる。さらに22年度の中途採用は採用計画全体に占める比率が初めて3割を超える。デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素の需要が加速し、各社は即戦力である中途採用を重視する傾向を強めている・・・

日本型雇用慣行も、徐々に変化が進んでいるようです。

新聞投稿欄に見る女性の思いの変化

4月16日の朝日新聞オピニオン欄「メディア空間考」に「テキストマイニング 30年の投稿分析、世情映す言葉」が載っていました。
・・・思いを伝えるため、言葉を選びつづられる投稿。1951年の誕生以来、「ひととき」欄には、そのときどきの女性たちの思いがつまっている。膨大な蓄積を単語ひとつひとつに分解して定量的に傾向を分析したら、社会の移ろいが見えるのでは――。
そんな試みに、エンジニア、記者などからなる社内外の横断チームが挑戦した。テキストマイニングと呼ばれる手法だ。題材としたのは平成30年間に掲載された約2万4千編。データベース化して単語ごとに分解し10年ごとに傾向を調べた。
ほかの時期に比べて、その時期に使われることが多い「特徴語」は何か。【前期】人権、公害、体罰、好景気【中期】認知症、パラサイト、ひきこもり、狂牛病【後期】スマホ、アラフォー、イクメン、放射能……と世相を表す言葉が並んだ・・・

詳しい分析は「「ひととき」女性読者の投稿はどう変わった? 平成30年間の投稿をAIで分析!」に載っています。
・・・まずは、ほかの時期に比べて、その時期に使われることが多い言葉(特徴語)です。
【前期】人権、デモ、公害、体罰、冷夏、助産婦、パラリンピック、好景気、プリクラ
【中期】認知症、要介護、パラサイト、ひきこもり、狂牛病、ミレニアム、ブログ
【後期】スマホ、アラフォー、イクメン、サプライズ、放射能、筋トレ、ヘアドネーション
前期では、まだ許容されていた学校現場での「体罰」への疑問、中期では2000年に始まった介護保険に関連した「要介護」や「認知症」、後期では東日本大震災による原発事故を受けた「放射能」などが挙がってきました。プリクラ、ブログ、スマホなど、身近なはやりものも織り込まれています・・・

・・・その中でも、出番の多い「夫」という言葉について、平成の前中後期でどのような変化があるか、調べてみます。表は、「夫」と共によく使われる形容詞の変遷です。
前期で最もよく使われたのは「多い」でしたが、これは「車で移動することが多い夫」のような使い方があるから。続く2番目は「寂しい」でした。
ほかにも、帰宅が「遅く」、仕事が「忙しい」のが、この時期の夫の姿であることがうかがえます。平成中・後期になると「寂しい」は順位を下げ、代わってトップに来るのが「うれしい」です。また、前期では圏外だった、「優しい」「おいしい」も中・後期で出てきます・・・

公営の小中学生向け学習塾

読売新聞教育面で「公営塾」の連載が続いています。4月13日は「都市部との格差埋める」でした。

・・・塾が身近にない、経済的な理由で通塾できないといった、都会との教育環境の「差」を埋めようと、小中学生を対象にした各公営塾は運営に工夫をこらしている。
4月7日午後4時、岩手県一戸町のコミュニティセンターの会議室では、今年度最初の公営塾が開かれた。町立一戸小学校の児童8人が出席。チャイムが鳴ると、長尾脩平さん(25)ら講師とあいさつを交わし、学習端末を使って英語のリスニング問題などに取り組み始めた。
費用はテキスト代のみで、年間約3000円。昨年度は、対象となる小3〜6年生の2割近い51人が公営塾に通った・・・

経営が成り立たないから、民間の塾がないのですね。大震災の被災地では、学ぶ場所がない、子どもたちが集まる場所がないので、非営利団体が学習支援をしてくれました。私たちが気がつかないことで、ありがたかったです。

ところで、この話とは別ですが。日本の各地で、補習のための塾があり、一大産業になっています。たくさんの子どもが通っているようで、行くことが当然のようになっています。それは、学校だけでは十分な教育ができていないということでしょうか。先生たちは、小中学校生が塾に行くことについてどのように考えているのでしょうか。無償で平等の義務教育制度は、どのように考えたらよいのでしょうか。

子どもの数より多いペットの犬と猫

ペットの犬や猫、どのくらいいるか知っていますか。4月12日の日経新聞夕刊「ペット費用は右肩上がり 「環境改善」価格に上乗せ」に、次のように書かれていました。

・・・20年近く、ペットの犬と猫の数は子どもより多い状態が続いている。2021年の15歳未満の子どもは40年連続で減り1493万人に対して、犬・猫は計1605万匹。ペットブームで2003年に逆転した・・・

へえ。コロナ禍で、ペットはさらに増えているそうです。