カテゴリーアーカイブ:人生の達人

過去の勝ちを忘れられない

2016年4月21日   岡本全勝

今日4月21日の読売新聞1面コラム「編集手帳」から。
・・・将棋の永世棋聖、米長邦雄さんが経団連で講演したことがある。当時若手の羽生善治名人が将棋界のタイトル7つを独り占めした頃である。演題は「なぜ、羽生君に勝てないか」
米長さんは語った。「われわれベテラン棋士は得意の戦型が忘れられない。その戦型で勝った記憶が忘れられない。その戦型はもう通用しなくなっているのに」。名だたる企業の経営者が、むずかしい顔をしてじっと聴き入っていたのを覚えている・・・

営業の達人は聞き上手

2016年4月9日   岡本全勝

日経新聞4月5日キャリアアップ欄は「営業力を極める・2人の達人に聞く」でした。
キリンビールの大山拓郎さん
・・・キーマンと面会する際には「聞き役に徹すること」を心がけている。営業なので売り文句もいいたくなるが、相手の不満や欲求をいかに聞き出すかを優先し、「半分以上はしゃべらない」。それが最後の決め手となる提案の種になるからだ・・・
東京日産販売の金谷直子さん
・・・その際、一方的に話して説得するのではなく、「何かお困りでは? 不都合はありませんか?」と質問する。顧客の悩みや疑問に対して、その都度説明し納得してもらうのがコツだ・・・
コンサルタントの青木毅さんによると。
・・・インターネットで情報が簡単に得られるようになり、説明型の営業は通用しなくなった。「商品の良さを説明し説得するプッシュ型の営業は昔のもの。物もあふれている今、人は自分に必要だと納得しなければ買わない」
納得してもらうには顧客の真の欲求を引き出す必要がある。質問を通じて、現状がどうで、どうしたいか、そのために何をしているかなど本音を聞き取る。全体を把握した上で解決策を示せば納得させられるという・・・

凄腕速記者

2016年4月5日   岡本全勝

朝日新聞4月4日夕刊の「凄腕つとめにん」は、「1分間に起こす文字数、300字超」という速記者、藤田貴子さんでした。
想像できますか、その速さを。1分間に300字ということは、1秒間に5文字ですよね。記事によると、会議の文字起こしは、3倍の時間でできたら一人前だそうです。2時間の会議だと、6時間かかるということです。藤田さんは、それを4時間で済ませます。でも初めは、5分の録音を起こすのに、30分かかったとのこと。
かつては速記者は独特の符号で紙に書いていましたが、今は録音をパソコンで文字に起こします。藤田さんは、かな入力だそうです。私はローマ字入力ですが、キーを打つ回数は、かな入力の方が少なくてすみます。
ところで、会議や会見で、職員が全文を文字に起こしてくれるときがあります。私は、概要を求めます。発言を一言ずつ追って読んでいると、時間がかかります。私は、結論が欲しいのです。ところが職員に言わせると、全文起こしの方が楽なのです。概要にしようとすると、理解しながら書く必要があるのです。う~ん、困ったことです。
私は、テープレコーダー(今ならボイスレコーダー)に録音して、後で文字おこしするのが嫌いでした。数倍の時間がかかるのです。それなら、その場での概要メモの方が楽でした。

初対面のこころえ

2016年4月2日   岡本全勝

4月2日の日経新聞土曜別刷り「プラス1」が、「社会人デビュー!初対面の攻略術」を載せていました。初対面で気をつける点を、会社員1000人に聞いた結果です。
「会話・しぐさ」にあっては、言葉遣いは丁寧に、「でも」「しか」禁止、はきはきトークなどです。
「身だしなみ」は、口臭・汗・香水のにおいにご用心、ひげ・鼻毛は大丈夫?、清潔感で信頼度などです。原文をお読みください。
記事によると、佐藤綾子・日本大学芸術学部教授の実験によると、「頼れる」「まじめ」などの印象は、会ってから2秒でも10秒でも変わらないとのこと。第一印象は、2秒で決まるのです。また、印象を決める要素は、しぐさなど言葉以外が7割を占めるそうです。
明るい公務員講座」でも、身だしなみについても、いずれ書こうと予定しています(第2章第3節)。

官庁と民間企業の違い

2016年3月28日   岡本全勝

3月28日の朝日新聞「証言そのとき」は、生田正治・日本郵政公社初代総裁の「郵政、官業脱却に全力」でした。商船三井の社長が、なぜ民営化の責任者を務めたか。それは本文を読んでいただくとして。官庁と民間企業の管理職の違いについて、次のようなことをおっしゃっています。
・・・官庁スタイルで、まるで国会答弁のようでしたね。ですから、2カ月ほど様子をみて言ったんです。「来月から部下の『お付き』はやめよう」と。「えっ」という顔でみんな驚くから、「自分で勉強して把握してくるんだ」と伝えました。
2003年の初夏の、郵政公社の会議室。経営委員会の出席者二十数人の後ろには、分厚い書類を携えて発言を助ける担当者たちの姿があった。
のちに総裁を辞めるとき、何人かに「あれがいちばん参った。委員会の前々日ぐらいから緊張して勉強しましたよ」と言われてね。それがいい。自分で自分の部門のことがわからないと、深い議論はできません・・・