「明るい課長講座」カテゴリーアーカイブ

生き様-明るい課長講座

仕事の邪魔をする電子メール

3月14日の日経新聞夕刊Bizワザは「職場のイラッ 原因はメール?」でした。原文を読んでもらうとして。
・・・「イライラしたり怒ったりすることは正常なこと」。こう指摘するのは、日本アンガーマネジメント協会(東京・港)の安藤俊介代表理事だ。怒ることを悪いことと考え、我慢したまま仕事をするとかえって効率も下がってしまう。千葉商科大学専任講師の常見陽平氏は「摩擦の生じない職場などない。必要に応じ言い合うことも決して悪いことではない」という。
そこで重要になるのは、怒るべきかどうかをしっかり判断することだ。安藤氏は「後悔するかどうか」を基準にすることを提案する。後で「あんな言い方をしなければよかった」と思うくらいなら、怒るのは避けた方がいい。
ただ、こうした判断ができるためには、まずは冷静になる必要がある。怒りのピークは6秒とされる。6秒数えて気持ちを整えた上で判断する。場所を離れて1人になるのも有効だ・・・

『明るい公務員講座』でも、腹が立った場合の対処方法をお教えしました(p202)。

次のような記述もあります。
・・・仕事を効率良く進める上で欠かせなくなった業務メールも、時にはイライラの原因になる。社内外の仕事に関係する連絡などをメールですます場面が増えた。メールの返信が遅いとイライラする場面もある・・・
そして、メールの対応方法も載っています。
・相手のメールが来なくていらいらする場合
→自分でパソコン・スマホを使わない時間を設ける
・込み入った話は、メールを使わず電話で直接話す
・夜間はメールを見ない
→緊急な用件なら電話連絡がくると考える

電子メールに仕事を邪魔させない方法は、近刊『明るい公務員講座 仕事の達人編』に書いておきました。参考にしてください。

採用面接、何を見ているか

先日紹介したNHKラジオ「ことば力アップ」に、就職面接の項があります。
・・・企業にとって知りたいことは何か。それはずばり「自社の社員(職員)として活躍できる人材」かどうかということです・・・では「活躍できる人材」を見極めるポイントは何でしょうか。私は「適性(人物)」と「熱意(やる気)」だと考えています・・・(p86)
また、「採用の際、重視している点」についての、企業のアンケート結果も載っています。それによると、1意欲や好感度、2コミュニケーション力、3好奇心・情熱、4粘り強さ、5協調性です。

3月5日の日経新聞「はたらく」は、「採用面接 突破のコツ」を載せていました。
リクルートキャリア 就職みらい研究所所長、岡崎仁美さんの発言から。
・・・まず、企業が学生を面接する理由は何かを考えて臨んでほしい。学生に内定を出すことはスタートにすぎない。入社後、高いモチベーションを持って活躍してもらいたいと期待しているのだ。意中の企業で活躍したいという熱意を伝えたい。
面接の判断基準は「この人に自社の名刺を渡して、自社の代表として他社とコミュニケーションが取れるか」に尽きる。面接では名刺を安心して預けられる人物と思ってもらえるかが大切だ・・・

増えた会社員のうつ病

2月10日の朝日新聞別刷りbeの「サザエさんをさがして」は「働く人のうつ病」でした。
私が40年間社会人として働いているうちに、職場では様々なことが変わりました。まあ、変わらないことの方が多いのですが。変わったことの一つが、職員のうつ病です。
うつ病の職員が増え、メンタルヘルスが職場で大きな話題になっています。昔は、ここまでのことはありませんでした。官民を問わず、私以上の年代の管理職経験者は、同じことをおっしゃいます。
この記事によると、1970年(昭和45年)に、サザエさんが取り上げています。しかし、解説によると、当時はまだあまり知られておらず、1990年代からの増加が激しかったようです。今やうつ病は「国民病」と表現されています。患者数は111万人を超えているのだそうです。100人に1人です。受診者が増えたことも、要因のようです。
さらに、次のような記述も。

・・・そして、この動きは90年代末に入ると加速する。新しい抗うつ薬が発売され、製薬会社などは「うつは心の風邪」といった啓発キャンペーンを始めた。精神科への抵抗感が弱まり、受診する人が増えていった。電通社員の過労自殺訴訟で、最高裁が00年に「企業は、過労で社員が心身の健康を損なわないようにすべき義務がある」との初判断を示したのも大きかった。逆に「軽い気分の落ち込みまで、うつ病と診断されている」という批判も出るほどだった。
一方、うつ病は「時代や社会を映す鏡」ともいえる。それは、海の病棟の患者層を時系列に見るとわかる。設立された89年から数年は、「きまじめタイプ」の公務員や教師が多かった。バブル末期の90年代初めは接待漬けの商社マン、企業のIT化が進むと働き過ぎのIT系社員、最近は超高齢化による人手不足を反映して看護師や介護職員が多いのだという。
2000年代後半に入り目立ってきたのが、いわゆる「現代型」といわれるうつ病である。徳永院長によると、きちょうめんで自分を責める「従来型」と違い、周囲に攻撃的で、休日は旅行に行くようなタイプのうつ病を指す。若い世代に多いという。「様々な要因があるが、職場への帰属意識の希薄化が一因でしょう」
社会心理学者の加藤諦三さん(80)は「バブルがはじけ、企業は本来の姿である機能集団になった。さらに家庭や地域が弱体化し、日本人は情緒的満足を求める場所がなくなった」と指摘する。・・・

職員のうつ病、心身症は、多くの職場で管理職が悩んでいることです。

古くなってすみません。「ホームページに書かなければ」と思って、切り取って半封筒に入れてあるのですが。ついつい他の記事を優先しているうちに、後ろの方に行ってしまい、忘れてしまうのです。反省。朝日新聞はウエッブで過去記事も読むことができるので、便利です。

アメリカ海軍大学、配偶者教育

下平拓哉著『アメリカ海軍大学の全貌』(2018年、海竜社)を読みました。海軍大学で何を教えているか、興味があります。もっとも、この本では、私の知りたい「授業の内容」までは書かれていません。国家機密なのでしょうね。

ところで、76ページ以下に、「配偶者プログラム」が載っています。
・・・(海軍リーダーシップ倫理センター)には、世界中に展開している各地域軍や艦隊等の指揮官候補や駆逐艦等の艦長・副長候補の士官、部隊先任下士官候補の下士官等に対して様々なプログラムがあるが、その中でも特に興味深いのが、それら士官及び下士官に対する配偶者プログラムがあることだ。配偶者プログラムは、1週間、夫婦一緒に行われる。そこでは、オンブズマンやMBTI(Myers Briggs Type Indicator)等の様々な手法が取り入れられている・・・
・・・配偶者プログラムの最後は、これらの教育の集大成として、夫婦による共同作業を実施する。これからの将来を乗り越えていくためには、何が必要かを考え、それを模型化するものだ。そして、それを他者に説明、表現できることが最終目標となっている・・・

確かに、妻や夫の理解が必要ですよね。軍隊、しかも長期間家を空ける海軍なら。しかし、これはほかの職場にも必要かもしれません。

おいしいご飯

NHKテレビの「サラメシ」。面白いですねえ。木曜お昼の再放送、見ることができる時は、キョーコさんの作ってくれたお弁当を食べながら、見ています。
3月8日お昼の放送を見ました。金曜日夜に、通りがかりのサラリーマンに、1週間の昼食を思い出してもらうコーナーがありました。
ある女性が、毎日の料理を書き出します。定食や麺類などそれなりの料理が並んだ中に、カレーパンだけの日がありました。「どれが一番でしたか」という質問に、「カレーパン」という答え。理由は、「仕事が充実していて、昼食がおいしかった」とのこと。
そうなのですよね。食事のおいしさは、料理の高価さより、どんな気分で食べるかです。楽しい家族や友人との食事、充実した日の食事は、おいしいですよね。それと、お腹がすいたとき。
1人で食べる晩ご飯、仕事がうまくいかなかった日などは、高価な料理でもおいしくないですよね。