井上亮・オリックス社長、部下に「やりたい」と言わせる

井上亮・オリックス社長「私のリーダー論」(9月26日)の続きです。9月27日の日経新聞夕刊「部下に「やりたい」と言わせる」から。

・・・井上さんはほとんど残業をしたことがないそうですね。
「しなかった理由は単純です。入社したときに私がマージャンができるということで、先輩からどんどん誘われたからです。だいたい夜6時15分にジャン荘集合ですから、必死で仕事を終わらせていました(笑)」

――生産性を上げるコツは何でしょうか。
「自分で仕事をコントロールして、他人にコントロールされないことです。上司からは期日を指定されるでしょうが、それまでの進捗管理は自分で責任を持ってやる。その代わり自由にやらせて下さいと言えばいいんです」
「逆に、上司の側は、部下にやらせるんじゃなくて、『やりたい』と言わせないといけない。もし部下に稟議(りんぎ)書の作り直しを指示して嫌そうな顔をされたら取り上げて、上司が自らやると言えばいい。そうするとたいていの場合は、『やらせてください』と言ってきます。私も管理職になってからはそうしてきました。部下が自分でやるという責任感を持つことが大事です。能動的にやる意識がないと成長しないんです」・・・