カテゴリーアーカイブ:明るい課長講座

うつ病、ウイルスも関与か

2022年6月10日   岡本全勝

5月21日の日経新聞「カラダづくり」は「うつの発症にウイルスが関係?」でした。
疲労が蓄積すると、心の病になる確率が高くなります。この記事によると、ウイルスも関与しているとのことです。

・・・疲労がたまるとヒトヘルペスウイルスが活性化し、口唇ヘルペスを発症するように、うつ病にもウイルスが関与することがある・・・
・・・近年、うつ病の発症に脳の炎症が関わっていることが明らかになった。この炎症を引き起こす要因の一つとして「HHV(ヒトヘルペスウイルス)―6が関与している」と、東京慈恵会医科大学(東京・港)の近藤一博ウイルス学講座教授は指摘する。
HHV-6は日本人のほとんどが乳児期に感染する突発性発疹の原因ウイルスで、通常は血液中に潜伏している。ところが体が疲れると、再活性化し唾液(だえき)中に放出される。
疲れた際に発症しやすい口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが引き起こすが、HHV-6はより疲労に反応しやすく「唾液中のHHV-6の量で疲労度が測れる」(近藤教授)。
うつ病の発症にHHV-6が関与するしくみについて、近藤教授は「唾液からHHV-6が鼻の奥にある嗅球(臭いを感じる器官)に移行・潜伏感染し、そこでSITH-1と命名したたんぱく質を発現させる。それが嗅球のアポトーシス(細胞死)を引き起こす」と説明する。このアポトーシスが脳内のストレス物質を増やし炎症を促すというのだ・・・

コミュニケーションと伝達との違い

2022年6月8日   岡本全勝

コミュニケーションは、いまや日本語になっています。辞書では、伝達・通信・交流・意思疎通など、情報が伝えられることと書いてあります。しかし、日本語のコミュニケーションは、伝達や通信といった情報を伝える意味ではなく、双方が述べ合って相手の言っていることを理解しようとすることに使われます。

すなわち、ある人が別の人に一方的に話をするだけでは、コミュニケーションとは言わず、相手に理解してもらうこと、あるいは理解してもらおうとすることが必要です。
それが問われるのは、双方に意見の違いや事実認識の違いがある場合で、それを前提に話し合うことが含まれています。
伝達ではなく、認識の相違がある場合の確認であり、共通認識を目指す作業です。

職場の資料整理

2022年6月1日   岡本全勝

先日、職場の資料整理をしました。市町村アカデミーに来てから半年以上が経ちました。
私は、職場で説明を受ける際に、ほとんどの資料はその場で返します。そうしないと、膨大な資料が貯まるのです。とはいえ、いくつかの資料はじっくりと勉強する必要があり、また今後の検討のために保管する資料があります。これが結構貯まるのです。もちろん、私が職員からもらった資料は原本でなく、必要なら担当職員に声をかければもらえるのですが。

年度末や年度初めが、そのよいきっかけですが、学長に就任した当初は、それら資料の重要性の判断がつかず、また分類に悩んでいたのです。半年が経ったことと、新年度が始まったことで、私の仕事のおおよその見取り図ができました。そこで、自信を持って、捨てる判断ができるようなったのです。いくつか手元に置く資料を残して、残りは引き取ってもらいました。手元に残した資料は、分類別に半封筒に入れました。かなりすっきりしました。

職場での資料整理の重要性については、拙著『明るい公務員講座』第4章をご覧ください。心配はそこにも書いたのですが、電子情報の分類と保管です。定期的に整理(分類替え、廃棄)をしないと、どんどん貯まりますよ。もちろん公文書は保存しなければなりませんが、ここで対象となるのは公文書になる前の検討資料などです。
皆さんは、定期的に整理をしていますか。部下や上司に自慢できますか。

社員のやりがいが企業の業績を上げる

2022年5月19日   岡本全勝

5月10日の日経新聞経済教室は、鶴光太郎・慶大教授の「その資本主義、新しい?」でした。
岸田首相が提唱する「新しい資本主義」、アメリカでも見直されつつある「会社は株主のためにある」という考え方、国連が提唱する持続可能な開発目標SDGs)など、現在の資本主義では行き詰まったという意見があります。
他方で、日本においては、失われた30年を反省し、産業再生の途が模索されています。

記事には、次のような指摘があります。
・・・一方、大きな時代・環境変化の中で、時間視野の長さに依存しない「ステークホルダー資本主義2.0」ともいうべき「新しい資本主義」の胎動を感じることも増えた。例えば、今、日本の超優良企業では、働き方改革をさらに進化させ、従業員のウェルビーイング(肉体的、精神的、社会的に良好な状態)を高めることで企業業績を高めようとする取り組みが広まっている。これはやりがいやワーキングエンゲージメント(熱意、活力、没頭)といった要素も含む広い概念だ・・・
・・・(調査では)例えば、従業員のワーキングエンゲージメントが高い企業は利益率も高いという傾向がある・・・また、健康経営の取り組みは企業業績を高めるという分析結果もその好例だ・・・

従業員が仕事に頑張るのは、報酬(給与と地位)とやりがいです。

時間で測る仕事、成果で測る仕事

2022年5月11日   岡本全勝

週休3日を採用する企業の話題が、新聞に出ています。それらによると、1840年代のイギリスで工場の勤務時間を1日12時間から10時間に短縮する運動が盛り上がり、議論になりました。1846年にある工場で実験したら、11時間に減らしても生産量は変わらず、質は向上したのです。
1926年に、ヘンリー・フォードは、給与を下げず週6日勤務を5日勤務に減らしました。数年間の実験で、生産に悪影響が出ないことを確信したのです。

「週4日勤務は、生産性を下げないか」という設問は正しくないでしょう。工場での単純労働なら、このような議論が成り立つのですが、頭を使う仕事では、拘束時間が成果に比例しないのです。
また、在宅勤務を経験して分かったことは、職場に出てこなくてもできる仕事とそうでない仕事があること、時間で測ることのできる仕事と成果物で測ることのできる仕事があることです。
すると、成果で測ることができない仕事では、職場での勤務時間で測るしかないのでしょう。出勤していても成果を出していない社員もいますが、その場合を含めて、勤務時間に対して給与を払う仕組みです。
在宅勤務が変える仕事の仕方2